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最終更新日:2022年9月26日

グローバルヘルスをもっと身近に 感染症の専門家がたどり着いた開業の道

こちらの記事の監修医師
グローバルヘルスケアクリニック
水野 泰孝

地球規模で人々の健康問題について取り扱うグローバルヘルス(国際保健)。国境を越えた人の移動の激増、気候変動などによる疾病構造の変化に加えて、近年では感染症の拡大防止が国際的な課題として取り上げられています。

このグローバルヘルスに20年以上取り組み、高度な専門性をもつ分野の知見を、身近な患者に向けて提供しているのが水野泰孝先生です。水野先生がこれまで積み重ねてきた知識・経験を活かして、どのような医療を提供しているのか、お話を伺いました。

国際保健と訳されるグローバルヘルス。広大な医学分野だが、求める人は「個人」。

「すぐそこにある診療所で、専門的な知識が提供できるような環境を作りたい」

グローバルヘルスとは何ですか?

グローバルヘルスとは、開発途上国が多い熱帯地域の疾病を取り扱う熱帯医学から発展した医学領域です。発途上国から先進国まで、国際的な連携が必要とされる多様な問題に取り組んでいます。取り扱う課題は、感染症、母子保健、メンタルヘルスなど多岐に渡ります。

水野先生のクリニックの名前にも、グローバルヘルスが使われていますね。

グローバルヘルスというのは、一般的には国家規模で扱われるような医学領域です。私も大学に入って20年間取り組んできました。専門性が高く、途方もない領域のことであるだけに、リサーチや研究ばかりになってしまう側面もあります。

しかし、本当は個人でも必要としている人がいっぱいいる分野です。私自身も旅行好きですし、誰もが海外に行く時代ですよね。私のクリニックは、「すぐそこにある診療所で、専門的な知識が提供できるような環境を作りたい」という思いでスタートしました。

アカデミックに専門性を追求するよりも、それを身近な患者さんに提供することが私の道

開業することは、当初は目的ではなかったそうですね?

父が小児科医の開業医でしたので、敷かれたレールとして念頭にはありました。ただ、そのレールに乗ってしまうと「医師として進歩ができなくなるのではないか」というような、マイナスイメージを持っていたのも事実です。研修医の頃から私が目指していたのは大学教授でした。実際に大学病院の医局に入り、その責任者となって、かつては大学に骨を埋めるつもりで勤めていました。

専門分野はどのように見つけていったのですか?

小児科医から始めた医師人生の最初の転機は、感染症内科や熱帯医学の分野を専門としたことです。研修医時代の上司との出会いがきっかけでした。

WHOから帰ったばかりの方で、開発途上国の子どもたちが直面している感染症問題について、興味深い話をたくさん聞くことができました。その後は大学院で学ぶ機会があり、感染症への興味から熱帯医学を専門分野に定めました。海外赴任や、国際レベルでの研究に携わるなど活動の場が広がりました。

専門性の追求から、否定的だった開業の方向に転換したのはなぜですか?

実際に目の前の患者さんをケアすることの重要性と、それこそが私の道だと気が付いたためです。

感染制御部に勤めていたのですが、院内の感染対策をするというのは私の本来の専門ではないことでした。実際の仕事と私の専門性のズレが生じていったことで、「このまま大学教授になっても私の本当にやりたいことは実現できない」と気が付きました。

感染症内科の医師として大学病院にいても、小児科医としてお子さんを診られるわけではありません。本当に、感染症のことしか扱えない。次第に臨床医としてのやりがいを求める気持ちが募りました。

研究よりも開業へと視点が変わっていったのですね。

はい。クリニックを開業し、目の前の患者さんに対して医療を届けている現在が、環境としては最も楽しく、やりがいを感じています。

大学病院の医局では、専門性のズレから適応障害のような状態になってしまいました。そこで退職して2年ほどフリーランスとなり、日本全国の病院で働きました。

患者さんを大切に思う私の気持ちを理解してくださる方に数多く出会い、感謝の言葉をかけていただいたことで、医師としての進路が自然と開業の方向にシフトしていきました。

キャリアや知識を社会に還元するために、「アカデミックに専門性を追求するよりも、それを身近な患者さんに提供することが私の道だ」と気が付いたのです。

「アカデミックに専門性を追求するよりも、それを身近な患者さんに提供することが私の道だ」

「人生はドラマ」。誰もが海外に行く時代を、感染症内科の専門医はどう生きる?

患者さんと接する上で、心がけていることはありますか?

「人生は1つのドラマであって、自分はキャスト・相手はゲストとして、いっしょにドラマを作っている」という意識を持つことです。必然的に「自分が見られている」と感じられるため、自己研鑽につながります。その積み重ねが、患者さん一人一人のニーズに対して、より質の高い医療を提供することにつながっています。

医師としてはユニークにも感じられますが……?

実は大学時代の5年間、東京ディズニーランドでアルバイトをしていました。その影響です。「Safety(安全)・Courtesy(礼儀正しさ)Show(ショー)・Efficiency(効率)」という4つの概念に感銘を受け、医師として働く上でも大切にしてきました。クリニックのコンセプトにも入れています。

特にShow(ショー)ですね。医療を提供する側の私たちが、患者さんの目にどう映っているかに気を配り、患者さんの求めに適切に応えることはとても大切です。

グローバルヘルスケアクリニックの「ケア」とは、「患者さんのケアをする」という意味で名付けました。専門性の高い領域の知見を「実際に提供する」ことを指しています。

どう見られているか、何が求められているかを大切に、今後も患者さんと接し、ケアしていきたいですね。

グローバルヘルスは「研究に偏ってしまう側面がある」というお話がありました。先生にとっては「ケア」が大切なのですね?

国家や大学など大きな規模で取り組む問題であっても、必要としている人は身近にたくさん居ると感じています。赤ちゃんでもヨーロッパに行ったり、アフリカに行ったりする時代ですから。コロナ禍で今は制限されていますが、誰もが海外に渡航する世の中です。

グローバルヘルスという広大な医学領域・研究領域の知識に、すぐそこにある診療所でアクセスできるような環境をつくること、患者さんに対して、必要な、分かりやすい形で提供していくこと。これが感染症内科の医師として、また熱帯医学の研究などで積み上げてきたキャリアや、小児科医としてなどあらゆる分野で高めてきた専門性をもとに、私が歩んでいく道だと考えています。

今後の展望をお聞かせください。

私の興味や専門性から視野をもっと広げて、新しい事業に取り組むのが夢です。

スキューバダイビングと旅行が好きで、インストラクターの資格と、総合旅行業務取扱管理者の資格を持っています。これは趣味の領域ですが、いつかこの2つを医療と融合させた事業ができたら理想的です。1階が旅行代理店で、2階が体験ツアーの案内、海外に行くにあたって感染症が不安であれば、3階のクリニックで相談に乗る……といったようなものです。

すでにトラベルメディスン(渡航医療)という分野はあるのですが、世界的にも1990年代から出てきたばかりの新しい領域です。

医師だけでなく、添乗員などの旅行業界の方も関わってきます。例えば、「添乗員の方が開発途上国にお客さんを連れて行ったときに、どういう健康管理をしたらいいか」といったことです。これを、資格を生かして医師・添乗員両方の視点を踏まえて考えることができるなと。

このように、私の持っているもの、積んできたキャリアなど、全てを生かして社会に還元していけたら。これまでにない分野も含めて、みなさんの助けになっていけたらうれしい限りですね。

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Opinion Leader

グローバルヘルスケアクリニック

水野 泰孝

〇診療科:内科・感染症内科・小児科・アレルギー科・トラベルクリニック

【学歴 】
私立駒場東邦中・高等学校(1982-1988)
昭和大学医学部医学科(1988-1994)
東京慈恵会医科大学大学院医学研究科(熱帯医学専攻)(1998-2003)
長崎大学熱帯医学研究所(1999)
(Diploma in Tropical Medicine)
タイ王国マヒドン大学熱帯医学部(2001)
(Diploma in Tropical Medicine & Hygiene; DTM&H)
バングラデシュ国下痢症疾患研究所(2002)
(Workshop on Emerging and Re-emerging pathogens)
連合王国ロンドン大学公衆衛生・熱帯医学部(2005)
(Travel Medicine Short Course)

【職歴】
東京慈恵会医科大学付属病院 臨床研修医(1994-1996)
東京慈恵会医科大学付属柏病院・第三病院 小児科助教(1996-1998)
東京慈恵会医科大学付属病院 感染制御部 診療医員(2003-2004)
国立国際医療センター(現:国際医療研究センター)国際医療協力局 厚生労働技官(2004-2005)
国立国際医療センター病院 国際疾病センター(現:国際感染症センター)厚生労働技官(2005-2010)
外務省 在ベトナム日本国大使館 一等書記官兼医務官(厚生労働省より出向)(2007-2009)
国際協力機構(JICA)感染症顧問医(2009-2017)
厚生労働省羽田空港検疫所 非常勤医師(2011-2019)
東京医科大学病院 感染制御部・渡航者医療センター 准教授(2010-2018)
東京医科大学病院 感染制御部 部長(2013-2015)
東京医科大学病院 感染症科 診療科長(2013-2015)
東京医科大学病院 国際診療部 部長(2016-2018)
一般病院・診療所 非常勤医師(2017-2019) 東京都(杉並区、新宿区、葛飾区、世田谷区、千代田区、調布市)、神奈川県(横浜市、川崎市)、千葉県(松戸市、流山市)、埼玉県(所沢市、三郷市、蕨市、羽生市、吉川市、上尾市)、栃木県(真岡市)、群馬県(渋川市)、茨城県(古河市)、山形県(庄内町)、岩手県(奥州市)、北海道(旭川市、釧路市、月形町、江差町)、熊本県(天草市)

【役職】
日本感染症学会評議員
日本熱帯医学会評議員
日本化学療法学会評議員
日本渡航医学会評議員
日本臨床寄生虫学会評議員
日本小児科医会国際委員長
国際協力機構海外協力隊派遣前訓練 感染症講師
株式会社 わらべや日洋ホールディングス釧路工場 嘱託産業医
株式会社JM 嘱託産業医
社会福祉法人ちとせ交友会 嘱託医
株式会社 電通 感染症対策アドバイザー
東京都三鷹市 感染症対策アドバイザー
認定資格
日本感染症学会認定感染症専門医・指導医
日本小児科学会認定小児科専門医・指導医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
日本医師会認定産業医
日本感染症学会推薦インフェクションコントロールドクター(ICD)
身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
国際渡航医学会認定医(CTH? )
米国熱帯医学会認定医(CTropMed? )
一般旅行業務取扱管理者
PADIスクーバダイビングインストラクター(OWSI)
日本臨床内科医会認定医(~2013)日本人間ドック学会認定医(~2014)日本温泉気候物理医学会温泉療法医(~2015)日本化学療法学会抗菌化学療法指導医(~2017)

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