生理前のオリモノは透明で伸びる？妊娠の可能性は？

(画像=Adobe Stock)

透明で伸びるオリモノが出たけど、もしかして妊娠？ オリモノが透明で伸びるものに変化した場合、これは単に生理前だからか、それとも妊娠の可能性を予告するものなのか、そのようなことが考えられるのでしょうか。透明で伸びるオリモノが出たとき、考えられる原因について解説します。

オリモノが透明で伸びる…これは生理前だから？

オリモノが透明で伸びる場合、これは生理前だから起こっているオリモノの変化なのでしょうか。生理前にオリモノがどのように変化するかについて、まずは解説します。

排卵期のオリモノは透明で伸びる

女性は月経に合わせて、毎月のように女性ホルモンの分泌量が大きく変化しています。女性ホルモンの分泌バランス変化が最も大きいのは排卵期で、この変化に伴ってオリモノの状態も変わります。
排卵期のオリモノは、透明でいつもより伸びるようになり、量が多くなることが特徴です。

生理周期とオリモノの変化

オリモノの役割は主に2つあります。ひとつは、膣内への菌の侵入や繁殖を防ぐための自浄作用、もうひとつが精子を子宮まで届けるための手助けです。そのため、排卵期にはオリモノの量が増え、透明で伸びるようになるのです。

排卵後数日は、透明で伸びるゼリー状のオリモノが多く分泌され、その後は徐々に減り、状態も白っぽく粘り気の強いものになっていきます。

生理が始まるといつもの状態に戻り、このような変化を毎月繰り返します。つまり、オリモノが変化するのは、身体が妊娠するための準備をしているからだといえます。

ただし、女性ホルモンの分泌が安定しない10代の頃は、オリモノの量が変化しやすく安定しません。また、ホルモンバランスが変化し始める40代前後、更年期を迎える50代前後になると、オリモノの量や状態が安定しないことが多くなります。

オリモノが透明で伸びるのは妊娠の可能性もある？

透明で伸びるオリモノが出た場合、妊娠している可能性は考えられるのでしょうか。妊娠中にどのようにオリモノが変化するかについて解説します。

妊娠でもオリモノが変化する

妊娠すると、妊娠を継続して赤ちゃんを育てるために、女性ホルモンの分泌量が多くなります。それに伴ってオリモノの状態にも、量が増える、色が変わる、水っぽくなるなどの変化が現れるようになります。ただし、オリモノの量や状態には個人差があり、一概にはいえません。

こんな症状があれば妊娠の可能性

オリモノで妊娠を見分けるサインは、オリモノの量と状態です。通常は、排卵期に最もオリモノの量が多くなり、その後少しずつ減っていきます。生理予定日を迎えてもなおオリモノの量が多かったり、さらりとして粘り気が少なかったりすれば、妊娠の可能性があります。妊娠検査薬を試し、陽性であれば早めに受診しましょう。

こんなときにもオリモノは変化する

オリモノの変化は、生理前や妊娠に伴うものだけではなく、日常生活に起因するものだったり病気が潜んでいたりする場合があります。

ストレスや疲れがたまっているとき

ストレスや疲れは、自律神経の働きを乱し、女性ホルモンの分泌バランスにも悪影響を与えます。
女性ホルモンのバランスが崩れるとオリモノにも変化が現れるため、いつもとは違う状態になることがあります。
また、夜ふかし、暴飲暴食、栄養不足など生活習慣の乱れもストレスの一因になり、オリモノに変化をもたらすことがあります。
心身共に健康でいるため、適度にストレスを発散し、規則正しい生活をすることが大切です。

病気が潜んでいるとき

オリモノの様子がおかしいときは、もしかすると病気の可能性があります。
悪臭がする、白っぽくポロポロとチーズのようである、黄緑色っぽい膿のような色をしているなど、オリモノの状態が異常であれば、専門医に診てもらったほうがいいかもしれません。
オリモノに血液が混じっているときは、性感染症やがんの可能性があります。早期発見、早期治療が重要なので、できるだけ早く検査を受けましょう。

まとめ

オリモノの状態や量の変化は、妊娠に向けた身体の準備のためのものです。排卵期に透明で伸びるオリモノが出るのは、自然な体の変化なので安心してください。
しかし、生理予定日に生理が始まらず、オリモノの量が多いままでサラっとしているのであれば、妊娠の可能性があります。
また、オリモノのにおいや状態が明らかに異常であれば、病気も考えられるので、これらの場合は婦人科・産婦人科を受診しましょう。