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最終更新日:2022年2月11日

生理が終わらない…原因は?病院で治療が必要?

こちらの記事の監修医師
JR東京総合病院 産婦人科
福田友彦

生理が終わらない…原因は?病院で治療が必要?

(画像=Adobe Stock)

いつまでも生理が終わらないと、煩わしさだけではなく「なにかの病気なのかな」と不安になるものです。生理が長引くのは、女性ホルモンのバランスが崩れていることによるもので、婦人科系の病気のサインである可能性も高いです。そこでここでは、生理が終わらない原因として考えられるものをピックアップし、解説していきます。

目次

  1. 生理はどれくらいで終わるのが正常?
    1. 正常な生理は3~7日間
    2. 8日以上の生理は「過長月経」
  2. 生理が終わらないときに考えられる病気以外の原因
    1. ホルモンバランスの乱れ
    2. 更年期
    3. ピルの影響
  3. 生理が終わらないときに考えられる病気
    1. 子宮筋腫
    2. 子宮内膜ポリープ
    3. 子宮腺筋症
    4. 子宮内膜症
    5. 子宮のがん
  4. 生理が終わらない…病院に行くべき?
    1. 貧血予防・原因解明のためにも早期に受診を
    2. 病院を受診するなら何科?
  5. まとめ

生理はどれくらいで終わるのが正常?

そもそも、生理はどのくらいで終わるのが正常なのでしょうか。まずは、正常な生理期間について解説しましょう。

正常な生理は3~7日間

女性の正常な生理期間は、3日から7日です。生理が始まってから1週間以内に終わるのであれば問題ないと考えていいでしょう。
生理の期間は、体調などによって変化しやすく、ほとんどの人は生理の期間は一定ではありません。ですから、「前の月は4日間だったのに、今月は7日間もあった」というのは、よく起こることなのです。
生理周期にも毎月数日の違いがあるように、生理の期間にも違いがあるため、正常範囲内におさまっているのなら気にしなくていいでしょう。

8日以上の生理は「過長月経」

生理が8日以上続くのであれば、過長月経かもしれません。過長月経とは、文字通り生理が長引く症状です。過長月経の原因は、ストレスや疲れなどによるホルモンバランスの乱れや婦人科系の病気などさまざまなことが考えられます。
生理が始まる前に茶色いおりものがある人もいるため、いつをもって生理が始まったとするかにもよりますが、8日経っても生理が終わらない、あるいは、いつまでも少量の出血が続くなどする場合は、婦人科を受診しましょう。

生理が終わらないときに考えられる病気以外の原因

生理が終わらないとき、病気以外の原因で考えられるものについて解説します。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンのバランスが乱れると、生理周期や期間の変化など、生理に影響が出ます。ホルモンバランスの乱れは、ストレスや疲労など日常生活に原因があることが多く、家事、育児、仕事などの両立で忙しい現代女性によくあるトラブルです。
強いストレスを感じることで脳内ホルモンのバランスが崩れると、生理が遅れることがあります。また、ダイエットによって栄養やカロリーが著しく減少すると、体の機能が正常に働かなくなり、生理がストップしてしまうことも。急激な体重減少も、ホルモンバランスを乱す原因になります。

更年期

更年期とは、閉経の前後5年間のことをいいます。更年期に伴い、今まで順調に分泌されてきた女性ホルモンが減少するようになり、うまく分泌されるときもあればそうでないときもあるなど、バランスが波打つようになります。
こうしてホルモンの状態がアンバランスになることでからだに不調が起こるようになり、身体的、精神的に大きなダメージを受ける人も少なくありません。
生理がくることもあればこないこともあり、生理ではないのに少量の出血がダラダラ続くなど、若い頃とは違う様子を呈します。

ピルの影響

低用量ピルを飲み始めると、不正出血が起こることがあります。これは、ピルを飲むことで女性ホルモンのバランスが変わるからです。1?2ヶ月もすれば自然におさまり、ほとんどの場合は心配ありません。ピルも飲み続けて大丈夫です。

ピルの影響による出血は、生理ではない時に起こることが多いです。不正出血は少量で長引くことはありませんが、稀に不正出血が長引いたり、出血量が多くなったりする人もいます。心配な症状があれば受診しましょう。

生理が終わらないときに考えられる病気

生理が終わらないときは、病気の可能性があります。性器からの出血が長引く原因となる病気について解説します。

子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍のことです。ただ、腫瘍の影響で子宮が変形するなどすると、下腹部痛がひどくなったり、経血の量が多くなったりして、ひどい場合には貧血を起こすほどになることも。
子宮の収縮に異常をきたして、出血する期間も長くなるために生理が終わらず、終わってからも不正出血の原因となることがあります。

子宮内膜ポリープ

子宮内膜ポリープとは、子宮内膜の細胞が増殖し、キノコのように突出したものです。
症状は不正出血や着床障害が主ですが、無症状であることも多く、多くの場合は良性です。しかし中には、がんなどの悪性病変の可能性があるものもあり、摘出が必要になることがあります。

子宮腺筋症

子宮腺筋症は、子宮内膜に似た組織が、子宮の筋層にできる病気で、生理の量が多くなったり、重い生理痛の原因となります。また、不妊の原因となります。
子宮腺筋症の症状のひとつに過長月経があり、貧血の原因となることがあります。

子宮内膜症

子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が、子宮以外の場所にできる病気で、生理のたびに症状が進行します。卵巣にも袋状の病変ができ、多くの場合、良性ですが、不妊の原因となるため、早期発見と治療が大切です。
子宮内膜症の症状のひとつに過長月経があり、なかなか生理が終わらないことがあります。また、下腹部痛や性交時痛などもあります。

子宮のがん

子宮のがんとは、子宮体がんと子宮頸がんのことをいいます。
どちらにしても初期症状は、不正出血や血の混じったようなおりものが主で、生理が終わったあとに不正出血が起これば、なかなか生理が終わらないと感じることがあります。
子宮のがんの症状には他に、下腹部痛、お腹の張り、性交後出血などもあります。下腹部の痛みとともに不正出血があるなら注意が必要です。

生理が終わらない…病院に行くべき?

なかなか生理が終わらない場合は、そのまま様子を見ても大丈夫なのか、それとも病院に行くべきか悩んでしまうものです。ここでは、生理が終わらない人が受診する目安や受診科についてご紹介します。

貧血予防・原因解明のためにも早期に受診を

生理が終わらず、8日を超えてもなお出血が続いている場合は、病院を受診しましょう。正常な期間をこえて出血が続くのは、何らかの婦人科系のトラブルが起こっていることが考えられます。
子宮のがんなど、重い病気である場合もあるため、「いつものことだから大丈夫」と見過ごさずに、早めに専門医にかかることをおすすめします。

生理初日から出血量がほとんど変わらないとか、いつもより明らかに出血量が多い場合は要注意です。出血が多い状態を放置しておくと、貧血を起こす可能性もあります。下腹部痛や発熱など他にも体の不調があるなら、原因を究明し、適切な治療が必要です。

病院を受診するなら何科?

生理が終わらない場合は、婦人科を受診しましょう。いつ頃から症状が出ているか、原因として考えられることはあるかなど、カウンセリングにすぐに答えることができるよう、あらかじめまとめておくことも大切です。
適切な診断を受けることで、効果的な治療を望むことができます。

まとめ

生理が終わらないのは、女性ホルモンのアンバランスのせいだったり、婦人科系の病気であったり、さまざまな原因によるものです。生活習慣を改善し、ゆっくり休息を取るなどして改善するなら問題ありません。
しかし、いくら心と体を休めても正常な生理に戻らないのであれば、病気が隠れている可能性があります。放置するとがんなど大きな病気を見逃したり、不妊の原因となったりすることがあるので、早めに受診しましょう。

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福田友彦

略歴
日本産婦人科学会認定産婦人科専門医
がん治療認定医

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