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最終更新日:2022年10月24日

妊娠初期症状はいつから?自分でできるチェック&気を付けること

こちらの記事の監修医師
JR東京総合病院 産婦人科
福田友彦

妊娠初期 症状
(画像=stock adobe.com)

妊娠が成立すると、妊娠初期症状として普段と異なる心身のさまざまな変化が現れます。そのため、妊娠にいち早く気づいて適切な対応を取るには「妊娠初期症状のセルフチェック」が役立ちます。そこで今回は妊娠初期症状や症状が現れる時期、生理前の症状との違いなどをくわしく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

よくある妊娠初期症状をチェック

妊娠が成立すると女性ホルモンの分泌量が変化するため、以下のような「妊娠初期症状」がみられます。

1週間以上の生理の遅れ

最も分かりやすい妊娠初期症状が、1週間以上の生理の遅れです。もともと生理不順の方は気づきにくいかもしれませんが、生理周期が安定している方は1週間生理が送れていれば妊娠の可能性があるため、市販の妊娠検査薬での検査をお勧めします。

お腹の痛み・張り・下痢・便秘

妊娠に伴い子宮が増大すると、子宮を支える靭帯が牽引され、お腹の痛みや張りを感じる場合があります。妊娠初期には、黄体から黄体ホルモン(プロゲステロン)や、その後胎盤から黄体ホルモンやhPL等の様々なホルモンが分泌されます。

妊娠すると下痢になる人もいますが、便秘になる人のほうが圧倒的に多いです。黄体ホルモンは腸の動きを弱くする作用があり、元々快便だった人でも便秘になりやすく、以前から便秘がちな人はさらに便秘が悪化する傾向があります。

おりものの変化

妊娠すると女性ホルモンの影響で、おりものの量やにおいが以下のように変化する場合がありますが、個人差も大きく、変化が見られない場合も多いです。

  • 量:増える
  • 色:乳白色や薄い茶色
  • におい:酸っぱい匂い
  • 状態:水っぽくサラサラしている

おりものの量が多いと感じたら、おりものシートを利用してこまめに取り換え、清潔に保つようにしましょう。

少量の出血(着床出血)

妊娠初期症状として、少量の出血が1〜2日間見られることがあります。受精卵が子宮内膜に接触し侵入する際に起こり、着床出血と呼ばれます。

生理よりは量が少なく長くても3日以内に止血します。なお、着床出血は全員に起こるわけではなく、出血が起こらないケースの方が多いです。

熱っぽさ・だるさ    

妊娠すると女性ホルモンの影響で体温が37度前後まで上昇し、風邪を引いたときのように熱っぽさやだるさを感じる人が多いです。

もともと基礎体温が低い方は妊娠しても37度前後まで上がらないケースもありますが、生理予定日を過ぎても普段より体温が高い状態が続いている場合は妊娠の可能性があります。

胃のムカムカ・吐き気

妊娠による黄体ホルモン分泌の影響で、胃のムカムカや吐き気が起こり、げっぷが増えることがあります。つわりと呼ばれる症状で、通常妊娠中期になるまでに自然軽快する場合がほとんどです。

眠気・集中力の低下

妊娠初期は、睡眠を十分とっても眠気や集中力の低下が生じることがあります。妊娠初期は妊娠を維持するためプロゲステロンが豊富に分泌されますが、プロゲステロンには入眠作用があるためです。

胸の張り・痛み

妊娠して女性ホルモンの分泌量が増えることで、胸の張りや痛みを感じることもあります。授乳の準備のため、乳腺や乳管が発達し胸の張りや痛みが生じます。また、妊娠中から母乳分泌が始まる場合や、副乳と呼ばれる組織が発達し痛みを感じる場合もあります。

体のむくみ

プロゲステロンには体内の水分を保持する働きがあるため、妊娠すると体のむくみを感じやすくなります。体のむくみは妊娠初期だけでなく妊娠中期〜後期まで続く場合が多く、中期以降のむくみは、妊娠子宮で血管が圧迫されたり、子癇等の疾患が原因の場合もあります。

頭痛 

ズキズキと痛む片頭痛も妊娠初期症状のひとつです。妊娠すると血液量が増加してプロゲステロンの血管拡張作用が働くため、頭痛が起こりやすくなります。妊娠初期は薬の影響を受けやすいため自己判断で市販薬を服用せず、まずは医師に相談しましょう。

腰痛

妊娠初期の腰痛では、骨盤やお尻の奥にある関節の部分が痛むケースが多いです。

妊娠すると、赤ちゃんが産まれてくるときに骨盤の中を通りやすくするために「リラキシン」というホルモンが分泌されます。リラキシンには骨盤周辺の関節や靭帯を緩める働きがあり、関節を支えようとし腰の筋肉が緊張して、腰痛が起こりやすくなります。

唾液・鼻水の変化    

妊娠初期には唾液や鼻水の量が増える傾向にあります。鼻水だけでなくくしゃみも出やすくなるので風邪と区別がつきにくいこともありますが、ほかの妊娠初期症状と合わせて確認することが大切です。

嗅覚の変化

妊娠すると分泌されるホルモンの影響で嗅覚が過敏になり、今まで大丈夫だった匂いが突然苦手になることも多いです。妊娠初期はつわりの影響で、特定の匂いで吐き気を催すこともあります。

情緒不安定

妊娠によって月経前と似たホルモン状態となるため、情緒が不安定になりやすく、以下のように気持ちのコントロールが難しくなることもあります。

  • 悲しくなる・泣く・急に不安に襲われる
  • 不機嫌になる・わけもなくイライラする

妊娠初期症状に関するQ&A

ここでは、妊娠初期症状に関するよくある質問と回答をまとめました。

妊娠初期症状はいつから起こる?

妊娠初期症状は生理予定日前後から現れるケースが多いです。「妊娠前の最終月経が始まった日」を0週0日として計算するため、妊娠初期症状を自覚する頃は妊娠4週頃となります。なお、早い人は妊娠3週頃から何らかの症状が見られるケースもあります。

性交渉後の翌日に妊娠初期症状が出ることはある?

通常、性交渉後の翌日に何らかの妊娠初期症状が出ることはありません。妊娠初期症状の大半は、受精卵の着床後しばらく経ってから発現します。

妊娠初期症状と生理前の違いは?

妊娠初期症状と生理前の症状は非常によく似ていますが、基礎体温の測定で区別可能です。

妊娠していない場合は生理予定日に低温期(36.7度以下)に移りますが、妊娠すると基礎体温を上昇させるプロゲステロンの分泌が持続するため、生理予定日を過ぎても高温期(36.7度以上)が続きます。そのため、高温期が3週間続いた場合は妊娠している可能性があります。

妊娠初期症状がない人もいる?

妊娠初期症状の現れ方は個人差が大きいため、「生理が1週間以上来ない」「高温期が続く」以外の心身の変化が見られない人も少なくありません。したがって、妊娠初期症状はあくまでも目安として考えましょう。            

妊娠が疑われるときに気を付けること

生理の遅れや高温期の持続のほかに目立った初期症状がない場合、妊娠に気づくのが遅れるケースも多いです。ただ、少しでも妊娠の可能性がある場合は以下の行動を避けましょう。

(1)飲酒

アルコールを摂取すると「胎児性アルコール症候群」を引き起こし、赤ちゃんの脳の発達を妨げる恐れがあります。

(2)喫煙

妊娠中に喫煙すると流産や早産を招きやすくなるほか、低出生体重児になるリスクも上がります。妊娠が疑われる場合は禁煙するのはもちろん、受動喫煙にも十分注意しましょう。

(3)薬の服用

薬の種類によっては赤ちゃんの成長に悪影響を与えたり、奇形の原因になる場合もあります。そのため、妊娠の可能性ある場合は、薬の服用の継続の可否について医師に相談しましょう。

(4)激しい運動

妊娠が疑われる場合は体に大きな負荷がかかる激しい運動は控えましょう。

(5)カフェインの摂取

妊娠中にカフェインを過剰摂取すると貧血や低出生体重児になる可能性があるため、コーヒーなら1日2杯程度までにしましょう。

(6)放射線検査

妊娠中の放射線検査(特にCT検査)は胎児に影響を及ぼす可能性があるため、病院で放射線検査を勧められた場合は妊娠の可能性があることを医師に伝えましょう。

妊娠かも?と思ったら妊娠検査薬を使おう

今回紹介した妊娠初期症状にひとつでも当てはまった場合、ドラッグストアなどで妊娠検査薬を購入して妊娠しているかどうかを確認しましょう。多くの妊娠検査薬は生理開始予定日前後から使用でき、妊娠すると尿中に分泌される「hCGホルモン」を検出することで簡単に判定できる仕組みになっています。

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合でも異所性妊娠等の異常妊娠や卵巣腫瘍の可能性もあるため、早めに産婦人科を受診しましょう。

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こちらの記事の監修医師

JR東京総合病院 産婦人科

福田友彦

略歴
日本産婦人科学会認定産婦人科専門医
がん治療認定医

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