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最終更新日:2022年2月10日

生理じゃないのに子宮痛い!その原因は病気?排卵?ストレス?

こちらの記事の監修医師
JR東京総合病院 産婦人科
福田友彦

生理じゃないのに子宮痛い!その原因は病気?排卵?ストレス?

(画像=Adobe Stock)

生理じゃないのに子宮痛いというのは、多くの女性が感じたことのある症状でしょう。生理の時は、生理という原因があって子宮が痛いとわかっているため安心ですが、生理じゃないのに痛いと、なぜなのかわからず不安になるものです。実はこれには、生理だけではないさまざまな原因があります。生理じゃないのに子宮痛い原因について解説します。

目次

  1. 生理じゃないのに子宮痛い<病気でない場合の原因>
    1. 妊娠による痛み
    2. 性交痛
    3. 排卵痛
  2. 生理じゃないのに子宮痛い<病気の可能性がある場合>
    1. 子宮内膜症
    2. 子宮筋腫、子宮腺筋症
    3. 子宮体がん
    4. 異所性妊娠
  3. 子宮でなく下腹部が痛んでいる可能性も
    1. 便秘による痛み
    2. 蠕動痛による痛み
    3. 過敏性腸症候群による痛み
  4. 生理じゃないのに子宮・下腹部が痛いときの受診
    1. 病院受診の目安
    2. 病院受診するなら何科?
  5. まとめ

生理じゃないのに子宮痛い<病気でない場合の原因>

生理じゃないのに子宮痛い場合、病気なのではないかと不安になってしまうでしょう。しかし、痛みがあるからと言って必ずしも病気であるかといえば、そうとは限りません。病気でない場合の原因について解説します。

妊娠による痛み

妊娠初期には、チクチクとしたような下腹部の痛みを感じることがよくあります。これは、妊娠に伴って大きくなる子宮や子宮周辺の違和感からくるものです。
子宮は筋肉でできており、妊娠に伴って急激に大きくなります。これによって、子宮を支える靱帯や子宮広間膜など周辺部分が引っ張られ、痛みの原因になるのです。
妊娠初期の痛みは生理痛に似ています。妊娠を自覚していないと「生理じゃないのに子宮痛い」と感じ、特に初めての妊娠の場合は余計気づきにくいために、不安になってしまうでしょう。

妊娠中期以降に感じる子宮の痛みは、子宮収縮によるものです。妊娠後期には出産に向けて更に張りを感じやすくなります。子宮筋腫がある妊婦さんは特に子宮の痛みを感じることが多いです。子宮収縮によって、子宮周辺や下腹部全体がギューッと締めつけられる様な痛みを感じます。痛みを感じる子宮収縮は切迫流早産の症状なので、産科に相談しましょう。

性交痛

性交痛とは、性行為のときに感じる痛みのことで、腟の奥や子宮のあたりに鈍痛を感じます。
性交痛は比較的よくあるトラブルで、時間とともに軽快するものです。しかし、性行為が苦痛になるほど痛みが強いとか、生理じゃないのに子宮痛いことが続くなどする場合は、子宮内膜症や子宮腺筋症の可能性があります。病院を受診しましょう。

排卵痛

排卵痛とは、排卵時に感じる卵巣由来の痛みのことで、子宮の痛みとして感じることがあります。
排卵痛は、卵子が卵胞から排出される際に卵巣表面が破れ、腹膜に刺激が伝わることで起こります。
生理痛のような下腹部の痛み、腰痛などが主な症状で、時に出血することもあり、約40%の女性が排卵痛を感じているといわれています。
痛みの程度は、軽いものから鎮痛剤が必要なほど重いものまで個人差があります。

生理じゃないのに子宮痛い<病気の可能性がある場合>

生理じゃないのに子宮痛いときは、もしかすると病気が隠れているかもしれません。病気の症状として子宮や下腹部に痛みが出るものを挙げ、解説します。

子宮内膜症

子宮内膜症とは、子宮内膜に似た組織が、卵巣、腹膜など、子宮以外の場所にできる病気です。女性ホルモンが深くかかわっていて、月経のたびに病気が進行していきます。
子宮内膜症はひどい生理痛や下腹部痛を伴い、さらには不妊の原因となります。また、炎症や癒着によって、性交痛や排便痛、下腹部痛などが起こり、生理じゃないのに子宮痛いと感じることがあります。
子宮内膜症の多くは良性で命に関わることはないものの、未だはっきりとした原因がわからず、手術をしても再発しやすいため、長く付き合っていかなくてはいけません。
現代女性は、初経を迎える年齢の早まりから女性ホルモンが分泌される期間が長くなり、妊娠しない選択によって月経回数が多くなる人が増えました。このことによって、子宮内膜症に悩む人が多くなっているといわれています。

子宮筋腫、子宮腺筋症

子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍です。比較的多くの女性に起こり、それほど珍しいものではありません。ただ、生理痛や不正出血などを起こすことがあり、不妊症につながるケースもあります。

子宮腺筋症とは、子宮の壁の中に子宮内膜に似た組織ができる病気のことをいいます。子宮の壁が厚くなり、子宮の収縮に異常をきたすことで、月経痛、過多月経、不正出血の原因となります。

いずれの場合も、生理中だけでなく、生理中以外の時期でも子宮や下腹部の痛みを感じることがあります。

子宮体がん

子宮がんのうち、子宮体部にできるがんを子宮体がん、子宮頸部にできるがんを子宮頸がんといいます。
子宮体がんの初期症状は、不正出血や血の混じったようなおりものが主ですが、下腹部痛、お腹の張り、性交痛などもあります。そのため、生理じゃないのに子宮痛いと感じることがあるのです。
下腹部の痛みとともに不正出血があるなら、子宮体がんの可能性があります。
特に閉経後の不正出血は、子宮体がんの可能性があるので、早めに受診しましょう。

異所性妊娠

本来受精卵は子宮内膜に着床しますが、それ以外の場所に着床することを異所性妊娠とよびます。異所性妊娠は、クラミジアや淋菌などによる骨盤腹膜炎があるとリスクが高まりますが、原因がはっきりしないことも多いです。
異所性妊娠の主な症状は下腹部痛で、不正出血を認める場合があります。子宮内膜以外は受精卵が正常に育つ環境ではないため、妊娠の継続は困難です。不正出血は卵管または子宮頸管への妊娠に伴って起こり、卵管破裂に伴い出血多量となった場合は、ショックを起こして生命を脅かす危険もあります。
異所性妊娠の症状は、通常の妊娠の初期症状と似ており、妊娠検査薬で陽性反応が出ます。そのことに安心して、忙しさから産婦人科の受診を後回しにする人がいますが、それはとても危険です。
妊娠したらすぐに産婦人科を受診しましょう。

子宮でなく下腹部が痛んでいる可能性も

生理じゃないのに子宮痛いというのは、本当は子宮の痛みではなく、単に下腹部が痛んでいるからかもしれません。

便秘による痛み

便秘をすると、便が大腸にたまることによってチクチクとした下腹部の痛みを感じることがあります。また、便がたまることによってガスが発生し、腹部膨満感を覚えることもあります。
下腹部の痛みに加えてお腹が張ったようにぽっこりと出ているのであれば、便秘による下腹部の痛みかもしれません。

蠕動痛による痛み

蠕動痛(ぜんどうつう)とは、腸管が蠕動運動をすることによって生じる、内臓痛のひとつです。
腸の動きが活発になりすぎると下痢、鈍くなると便秘を起こしますが、ほとんどの場合で、便が出てスッキリすれば蠕動痛は解消されます。

過敏性腸症候群による痛み

ストレスや疲労による自律神経の乱れが腸の蠕動運動の乱れにつながる場合があります。環境や生活習慣に起因する腸の異常を「過敏性腸症候群」といい、現代人に多い病気です。腸の蠕動運動の乱れが原因で便秘や下痢を繰り返します。
予防や改善のためには、生活習慣の見直しやストレス解消が有効です。重い症状の場合は日常生活に支障をきたすことがあるので、専門医を受診しましょう。

生理じゃないのに子宮・下腹部が痛いときの受診

生理じゃないのに子宮や下腹部が痛いとき、どの程度の違和感であれば受診が必要なのでしょうか。病院の受診を検討する目安と訪れるべき受診科について解説します。

病院受診の目安

子宮や下腹部の痛みは、生理であれば生理期間中、排卵痛であれば2?3日程度でおさまります。生理や排卵など心当たりがある場合、その期間中だけ痛みを感じ、終われば引くのであれば問題ありません。
ただ、我慢できないほどの激しい痛みや、痛みの程度がどんどん強くなるなどする場合には、注意が必要です。特に、生理じゃないのに不正出血を伴う場合には、すぐに受診しましょう。
子宮の病気だったり、異所性妊娠をしていたりすれば、手遅れになると危険です。産婦人科系の疾患は些細な症状から始まることも多いので、いつもなら見過ごしてしまうような症状であっても気になることがあれば、念のために受診すると安心です。
便秘や過敏性腸症候群の場合は、便が排出されれば症状がおさまることが多いです。市販の整腸剤や下剤を服用して解消するようであれば、様子を見ましょう。

病院受診するなら何科?

生理じゃないのに子宮や下腹部が痛いときは、まずは産婦人科を受診しましょう。
産婦人科では、問診や内診の他、必要に応じて血液検査や超音波検査などの検査が行われます。もし産婦人科で該当する症状がなければ、医師から他の専門科の紹介や受診のアドバイスをもらうことができるので安心です。

子宮や下腹部の痛みに加え、便秘や下痢など腸に関する症状が気になるなら、内科、消化器科などを掲げる病院を受診することもおすすめです。

まとめ

生理じゃないのに子宮や下腹部が痛いときには、まず産婦人科系の疾患を疑いましょう。月経痛や排卵痛、妊娠に伴う子宮・子宮周辺の痛みなど、生理的なものであれば問題ありません。病気の前兆であれば、早期治療が可能になるので、診断のためにも産婦人科にかかることをおすすめします。

こちらの記事の監修医師

JR東京総合病院 産婦人科

福田友彦

略歴
日本産婦人科学会認定産婦人科専門医
がん治療認定医

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    • 03-3320-2210
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