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最終更新日:2021年12月25日

女性に多い立ちくらみの原因を年代別に解説|症状の予防・改善方法とは?

こちらの記事の監修医師
丸茂レディースクリニック
丸茂 元三

女性に多い立ちくらみの原因を年代別に解説|症状の予防・改善方法とは?
(画像=Adobe Stock)

立ちくらみは女性特有の病気や女性がかかりやすい病気が原因であるケースも多いです。また、薬の副作用によって立ちくらみが起こることもあるので、症状の予防や改善のためには原因を知りましょう。立ちくらみの症状が頻繁に起こるときに考えられる病気、女性の年代別に多い原因について説明していきます。

目次

  1. 女性の立ちくらみの原因で考えられる病気
    1. 起立性調節障害
    2. 糖尿病神経障害
    3. パーキンソン病
    4. 胃潰瘍
    5. 熱中症
    6. 薬の副作用
  2. 【年代別】生理・貧血・更年期などの女性に多い立ちくらみの原因
    1. 10代?20代の場合
    2. 20代?40代前半の場合
    3. 40代前半?50代前半の場合
    4. 更年期以降の場合
    5. 妊娠中・授乳期の場合
  3. 貧血による女性の立ちくらみを治すのに効果的な食べ物と予防・改善方法
  4. 女性の立ちくらみの原因には危険なものもあるので注意

女性の立ちくらみの原因で考えられる病気

立ちくらみは「起立性低血圧」とも呼ばれ、急に立ち上がったときに感じるふらつきや意識の遠のきが症状です。

これは立ち上がったことで血流が低下して、脳に十分な酸素が行き渡らないことでおきます。立ちくらみにはさまざまな原因が考えられますが、中には深刻なものもあるので注意してください。ただの立ちくらみだと甘く考えてはいけません。

【女性の立ちくらみの原因で考えられる病気】

  • 起立性調節障害
  • 糖尿病神経障害
  • パーキンソン病
  • 胃潰瘍
  • 熱中症
  • 薬の副作用

起立性調節障害

起立性調節障害は、立ち上がった際に「めまい」「動悸」「失神」などが起きる自律神経の病気です。

通常、立ち上がったときは交感神経の働きで下半身の血管が収縮し、心臓へと戻る血液の量が増え、血圧が一定に保たれます。しかし、自律神経に問題があると心臓へ戻る血液の量は増えず、めまいなどの症状が起きます。

この起立性調節障害は小学校の高学年から中学校までの子どもに多いので、両親などの保護者が気づくことも重要です。
起立性調節障害には「朝起きることができない」「倦怠感を感じる」などの症状もあり、病気が原因であれば、気持ちで解決できるものではありません。

また、遺伝による影響もあることが分かっているため、家族に同じような症状があったなら、起立性調節障害の疑いが強いです。

糖尿病神経障害

糖尿病の合併症のひとつに神経障害があり、これによって立ちくらみが起こるケースもあります。

神経障害は糖尿病の合併症の中では起きやすく、早い段階から症状が見られ、珍しいものでもありません。しかし、低度?中等度だと通常の立ちくらみで済みますが、重度のケースでは失神したり、全身に痙攣が起きたりするケースもあるので注意してください。

糖尿病神経障害の場合、便秘・下痢・胃もたれ・汗をかきにくくなるなども症状として見られます。

パーキンソン病

パーキンソン病は手足の震えや筋肉の強張りが起こる病気で、発病は50歳以上が多いです。
また、動きが鈍くなったり、バランスを崩しやすくなったりするなどの「運動症状」も見られます。

そして、立ちくらみもパーキンソン病の症状のひとつです。立ちくらみ・発汗・うつ・不眠・嗅覚の低下・頻尿・便秘などは前述の運動症状に対して「非運動症状」に分類されますが、すべての人に同じ症状が出るわけではありません。

症状の程度にも差はあるので、症状に合わせた治療が必要です。

胃潰瘍

胃潰瘍とは胃の粘膜や内壁がただれた状態のことで、ピロリ菌感染が主な原因です。
ストレスや暴飲暴食で症状は悪化しやすく、主な症状は空腹時の胃の痛みですが、「立ちくらみ」「吐き気・嘔吐」「食欲不振」「吐血・下血」などが見られることもあります。

胃潰瘍は胃がんと似た症状であるため、兆候があればすぐに医療機関を受診しましょう。

熱中症

立ちくらみは熱中症の初期症状でもあります。熱中症は夏になりやすいイメージがありますが、冬場でも熱中症になることはあるので注意してください。

特に体温調節機能が衰えた高齢者は、熱中症になりやすいです。普段から喉が渇く前の水分補給を意識して、屋外での作業中にふらつきなどを感じたら、屋内の風通しが良く、涼しい場所に移動しましょう。

また、体温を下げるには、首の付け根や脇の下などを冷やすと効率的です。

熱中症は重度になると命に関わります。自力での水分補給が困難な場合、しばらく休んでも症状が回復しない場合は、医療機関の受診も検討してください。

薬の副作用

ここまでに挙げた病気以外に薬の副作用も立ちくらみの原因のひとつです。例えば、高血圧で血管を拡げる薬を服用している場合、その副作用で立ちくらみが起きることもあります。

しかし、病状によっては服用を中止するのが難しいため、医師と十分に相談するようにしてください。

【年代別】生理・貧血・更年期などの女性に多い立ちくらみの原因

立ちくらみが女性に多いのは、「生理」「貧血」「更年期障害」なども原因になるためです。加えて、女性に特有の病気にも立ちくらみが起こるものもあります。ここからは女性の年代別に考えられる原因について説明していきます。

10代?20代の場合

10代から20代にかけて注意したいのが「鉄欠乏性貧血」です。体内の鉄分量が減少することで貧血になり、立ちくらみやふらつきのほかにも、頭痛が起きるケースもあります。

鉄欠乏性貧血の原因のひとつは偏った食事で、食生活が乱れていたり、過度なダイエットをしていたりすると症状は出やすいので注意してください。

20代?40代前半の場合

20代以降に関しても鉄欠乏性貧血は立ちくらみを起こす原因のひとつです。
さらに、女性特有の病気が立ちくらみの原因となっていることもあるのであわせて注意が必要です。

例えば、「子宮筋腫」や「子宮腺筋症」などが該当します。
どちらも30代、40代でよく見られる病気で、立ちくらみをはじめとする貧血の症状に加えて、月経異常が表れるケースも多いです。

そのほかには「PMS(月経前症候群)」や「月経困難症」などの月経随伴症状でも、立ちくらみが起こります。

「普段よりも月経量が多い」「いつもよりも月経痛が重い」などの症状も感じているなら、産婦人科などで相談してください。

40代前半?50代前半の場合

40代半ばからは前述の子宮筋腫や子宮腺筋症などの病気以外に、更年期を迎えたことで体に変化が起こるケースもあります。

女性ホルモンの分泌量が急激に低下することで自律神経に乱れが生じ、そこに加齢による感覚器官の老化も加わって、めまいや立ちくらみが起こりやすくなります。

更年期以降の場合

特に更年期以降で注意したいのが、命に関わるような深刻な病気によって立ちくらみが起きているケースです。
更年期による不調だと思っていても、実は、別の病気によって症状が出ているケースもあります。

例えば、がんで貧血の症状を起こすこともありますし、糖尿病でも立ちくらみを感じることはあるので注意が必要です。

妊娠中・授乳期の場合

年齢に関係なく妊娠中や授乳中は、血液を通して子どもに栄養を与える必要があるため、貧血が起きやすくなります。

バランスの良い食事を意識して、しっかりと栄養を摂取するようにしましょう。

貧血による女性の立ちくらみを治すのに効果的な食べ物と予防・改善方法

女性の場合、貧血によって立ちくらみの症状が出ているケースは多いです。
鉄欠乏性貧血であれば、不足している鉄分をしっかりと摂取することで改善が期待できます。

例えば、レバー・カツオ・大豆・ほうれん草・ひじきなどには鉄分が豊富です。
また、タンパク質もヘモグロビンの生成には必要ですし、鉄分を効率良く吸収するにはビタミンCも欠かせません。

バランスの良い食事を基本にしながら、貧血の予防・改善にはこれらの食品も積極的に食べましょう。

女性の立ちくらみの原因には危険なものもあるので注意

女性は貧血以外に生理や更年期などが原因で立ちくらみを起こすことも多いです。

食事を含め普段の生活を見直すことが重要ですが、別の病気によって貧血や立ちくらみの症状が起きている可能性もあります。

その場合、根本的な原因である病気を治療しなければ、立ちくらみの症状も改善されません。
「頻繁に起こる」「長く続く」「改善されない」「ほかの症状も見られる」といったケースでは、早い段階で医療機関を受診するようにしてください。

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こちらの記事の監修医師

丸茂レディースクリニック

丸茂 元三

《経歴》
1991年3月 旭川医科大学医学部 卒業
1991年6月 東京大学医学部附属病院産婦人科
2003年5月 板橋中央総合病院産婦人科
2004年4月 板橋中央総合病院産婦人科 医長
2013年9月 丸茂レディースクリニック 開設




《資格》
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本超音波医学会 超音波専門医
FMF認定超音波医
母体保護法指定医

《所属学会》
日本産科婦人科学会
日本超音波医学会

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