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最終更新日:2022年4月12日

歯の黄ばみの原因と黄ばみを取る方法を詳しく解説!

こちらの記事の監修医師
横浜マウスピース矯正歯科
上田 桂子

歯の黄ばみが気になって、白い歯になりたいと考える方も多いでしょう。実は、「歯が黄ばんだ」とひと口に言っても、その原因はひとつではありません。

歯の黄ばみの原因と黄ばみを取る方法を詳しく解説いたします。

※この記事の結論

  • 歯の黄ばみの原因は飲食物、喫煙、歯の汚れや病気、異常、加齢、生まれつきのものなどさまざまある。
  • 歯の黄ばみにはブラッシングや歯科医院のクリーニング、ホワイトニング、被せ物、歯科治療から原因に応じて対策を選ぶ必要がある。

歯の黄ばみの原因

歯の黄ばみの原因はさまざまです。

  • 飲食物とタバコ
  • 歯垢や歯石
  • 虫歯
  • 歯髄壊死
  • エナメル質形成不全
  • 薬剤の影響
  • 加齢
  • 生まれつきの歯の色

飲食物とタバコ

カレーやコーヒーなどの色の濃い食べ物や飲み物に含まれる色素やポリフェノール、タバコのヤニが歯に付着して起こる黄ばみです。

歯の表面は「ペリクル」という皮膜で覆われています。ペリクルは虫歯から歯を守る役割がありますが、ステイン(色素)と結びつく性質があります。

そのため、歯の黄ばみは毎日の飲食やタバコによって誰にでも起こります。歯が黄ばみやすい飲食物は、以下が代表的です。

  • カレー
  • チョコレート
  • コーヒー
  • 紅茶
  • 赤ワイン
  • お茶  など

初めのうちは、歯の表面が色素の膜で覆われているような状態なので、早い段階で歯ブラシで擦ると落とせますが、時間が経つにつれて歯に固着して歯ブラシでは落とせない黄ばみとなります。

【黄ばみの特徴】

  • 全部の歯が同じくらい黄ばんでいる
  • 歯にヤニ汚れが着いている

歯垢や歯石

歯垢や歯石は歯に付着する汚れです。黄身を帯びた色をしているため、歯垢や歯石が歯に定着していると歯が黄ばんで見えます。

歯垢や歯石はすぐに黄色くなる訳ではありません。毎日のブラッシングでできた磨き残しが蓄積されて、歯垢や歯石が厚く熟成することで、歯が黄ばんでいると感じるくらいになります。

歯垢が長期間にわたって歯に付着していると、歯の表面が溶ける「脱灰」が起こります。脱灰が起こると歯の表面が粗雑になるので、歯の艶が無くなってくすみ、さらに歯が黄ばみます。

【黄ばみの特徴】

  • 全体的、もしくは歯の根元やある一定の部位だけなど、磨き残しがあるところが黄色くなる
  • 爪楊枝などで軽くなでてみると、粘着性のある塊(歯垢)がポロポロと剥がれる (歯石の場合は触っても剥がれないので、取れないからといって強く擦るのはやめましょう)

虫歯

歯の脱灰が進んでいくと、歯に穴が開いて虫歯になります。虫歯の進行とともに、歯の色は白(ホワイトスポット)→黄色→茶色→黒色の順に変色していきます。

【黄ばみの特徴】

  • 歯が1本だけ、もしくは歯面の一部分だけ変色している(多数の歯が虫歯になっている場合は例外)

歯髄充血/壊死(しずいじゅうけつ/えし)

歯髄充血/壊死とは歯の神経がダメージを受けたり、その影響で死んでしまったりすることです。歯の神経が死ぬと歯が茶色〜黒色に変色します。

歯の神経は歯の刺激を伝える神経と血管の塊です。神経が死ぬと血液に含まれる鉄分と、神経が死んだときに作られる硫化水素が反応して硫化鉄が発生します。硫化鉄は黒色をしており、歯の組織に染み込んで変色を引き起こします。

歯髄壊死は虫歯でも起こりますが、歯を強くぶつける、歯ぎしりや噛み合わせによる負担によっても起こります。

【歯の黄ばみの特徴】

  • 歯が一本だけ茶色〜黒色に変色している

エナメル質形成不全

エナメル質は歯の表面を覆う層です。エナメル質は半透明な色をしていますが、歯の形成期にエナメル質が何らかの原因で上手く造られないために、歯の表面にクレーターができたり、黄ばんで透明感の無い歯になったりします。

エナメル質形成不全の場合、歯の黄ばみの原因が歯の質によるものなので、自分で歯を白くすることはできません。歯科医院での処置が必要になります。

【歯の黄ばみの特徴】

  • 歯が透明感のない白色や黄色、クリーム色、重篤な場合は茶色をしている
  • 重篤な場合は、歯の変色に加えて歯の表面が凸凹していたり、エナメル質に抜けがある

テトラサイクリンの影響

テトラサイクリンは風邪薬などに含まれていた抗生物質です。歯の内部にある象牙質という層に影響を与え、歯の黄ばみや変色を引き起こします。

生まれてから8歳くらいまでの歯が造られる時期に、テトラサイクリンを大量に摂取することで起こります。

テトラサイクリンによって変色している歯を「テトラサイクリン歯」といい、歯の重篤な変色を引き起こすことから、もう薬として使われることはほぼありません。

テトラサイクリンは昭和40年ころによく使用されていたため、そのころに風邪薬などでテトラサイクリンを摂取していた方は、テトラサイクリン歯の可能性があります。

【歯の黄ばみの特徴】

  • 歯が黄色、赤みを帯びた黄色や茶色、濃いグレーに変色している
  • 歯に縞模様がある(バンディング)

加齢

加齢によって歯が黄ばむことがあります。

歯は表面に半透明なエナメル質、その下に象牙色をした象牙質という層があります。このふたつのうち、歯の色を決めるのが象牙質です。

歳を重ねるごとに、エナメル質は薄く、象牙質は厚くなり色が濃くなる性質があります。濃くなった象牙質の色はエナメル質から透けやすくなるので、加齢によって歯の黄ばみが気になってくることがあります。

【歯の黄ばみの特徴】

  • 歯が全体的に黄ばんでいる

生まれつきの歯の色

遺伝が原因で、歯が生まれつき黄色っぽい色をしていることがあります。

日本人はもともとエナメル質が薄いため、内部の象牙質の色が透けて見えやすい傾向があります。そのため、ほかの民族の人よりも生まれつき歯が黄色味がかっています。

【歯の黄ばみの特徴】

  • 歯が全体的に黄ばんでいる

歯の黄ばみを取る方法

歯の黄ばみを取る方法はいくつかあり、原因によって適切な方法は異なります。

  • ブラッシング
  • 歯科医院のクリーニング
  • ホワイトニング
  • 被せ物
  • 歯科治療

ブラッシング

歯の着色を落とす(ステイン除去)効果のある研磨剤入りホワイトニング歯磨き粉を併用して、ブラッシングして歯の黄ばみを落とす方法です。

歯磨き粉は市販品のため、歯茎の炎症や痛みが起こらない安全な成分しか配合されていません。効果が出るまでに時間がかかり、変化も乏しいため効果を実感しにくいです。

また、歯を漂白する成分は配合されていないので、生まれ持った歯よりも白くはなりません。

ホワイトニング歯磨き粉で粗い研磨剤が含まれているものには注意しましょう。歯を削ってしまうため、歯の表面が粗雑になって黄ばみやすい歯になったり、知覚過敏などを引き起こしたりすることがあります。

【効果のある黄ばみ】

  • 飲食物とタバコによる軽度な黄ばみ
  • 歯垢

歯科医院のクリーニング

歯科医院で専門の機械を使用したクリーニングを受けて歯の汚れを落とすことで、黄ばみが改善します。

毎日のブラッシングで落としきれなくなった強固な歯垢や歯石、飲食物やタバコによる黄ばみを落とせます。

ただし、歯の漂白はできないため、元の歯よりも白くはなりません。

【効果のある黄ばみ】

  • 飲食物とタバコによる黄ばみ
  • 歯垢や歯石

ホワイトニング

ホワイトニングには歯科医院で行うものと、自宅や美容サロンで専用のホワイトニングマシンを使って行うものがあります。

歯科医院で行うホワイトニング

過酸化水素や過酸化尿素などの薬剤が高濃度で配合されたホワイトニング剤を使用して、歯を漂白する方法です。

歯の組織に染み込んだ黄ばみを漂白して、元の歯よりも白い歯になれます。

歯科医院で行うホワイトニングには「オフィスホワイトニング」や「ホームホワイトニング」「ウォーキングブリーチ」など、歯の状態やライフスタイルに合った方法がいくつかあります。

オフィスホワイトニングやホームホワイトニングは、以下の歯の黄ばみに効果的です。

  • 飲食物とタバコによる黄ばみ
  • 加齢
  • 生まれつきの歯の色

ウォーキングブリーチは、歯髄壊死した歯の変色に効果的です。歯の神経の穴に直接ホワイトニング剤を入れて、内側にある象牙質を漂白して歯を白くできます。

自宅や美容サロンで行うホワイトニング

歯の黄ばみを浮かせて落とす効果のあるホワイトニングジェルと、ジェルの成分を活性化させるためのライトを使用して行う方法です。

歯に塗ったホワイトニングジェルに光を当てて、歯の表面から浮き上がった黄ばみをブラッシングで落とします。

歯の漂白成分は含まれていないため、元の歯よりも白くはなりません。

【効果のある黄ばみ】

  • 飲食物とタバコによる黄ばみ
  • 歯垢

被せ物

歯を必要量削って、上から白い歯の被せ物をする方法です。

必ずしも歯全体を覆う被せ物を使用する訳ではなく、症状に応じてスポット的に白い詰め物をしたり、歯の表側だけに被せ物をする「ラミネートベニヤ」をしたりする場合もあります。

【効果のある黄ばみ】

  • エナメル質形成不全
  • 薬剤の影響
  • 加齢
  • 生まれつきの歯の色

歯科治療

虫歯や歯髄壊死など、歯の病気が原因の場合は歯科治療が必要です。

虫歯の場合は、虫歯を削って詰め物を行うことで改善します。歯髄壊死してしまった場合は、神経の治療を行ったあと、差し歯や被せ物の処置を行うことで歯の黄ばみを改善します。

【効果のある黄ばみ】

  • 虫歯
  • 歯髄壊死

歯の黄ばみを取るなら原因を突き止めよう

歯の黄ばみの原因はさまざまあり、原因ごとに改善方法や歯を白くする効果も異なります。

歯の黄ばみが気になるときは、歯科医院で相談するのが最も早くて確実です。歯が白くなると清潔感がアップして笑顔も素敵に見えるので、原因を見極めて黄ばんだ歯とさよならしましょう。

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こちらの記事の監修医師

横浜マウスピース矯正歯科

上田 桂子

2005年 愛知学院大学歯学部 卒
2004~2016年 医療法人スワン会 名古屋/東京院にて勤務
矯正Headドクターとしてインビザラインに取り組み、2013年に日本初ブラックダイヤモンドステータス獲得
2011年~ インビザラインサミット(バルセロナ・マカオ・ローマ・ラスベガス・シンガポールなど)参加
2016年 フリーランスとして独立
2019年 invisalign Global Gallaly SpotLight Caseに選出
現在、矯正診療、セミナー・教育講演を実施
2021年 株式会社k-Crowd設立

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