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最終更新日:2022年4月15日

噛み合わせが悪いことで生じる問題とは?噛み合わせ別に解説

こちらの記事の監修医師
横浜マウスピース矯正歯科
上田 桂子 先生

食べ物が噛みにくい、もしくは前歯で噛みきれない、はっきりと喋れないといったことはありませんか?

もし心当たりがあれば、噛み合わせが悪いことが原因かもしれません。

噛み合わせが悪いことで生じる問題を、噛み合わせのタイプ別に解説します。

※この記事の結論

  • 噛み合わせが悪いと身体的・心理的な問題が生じることがある。
  • 出っ歯や受け口、口ゴボなどの歯列不正がある人は噛み合わせが悪い。
  • 悪癖や矯正治療の途中放棄などが原因で噛み合わせが悪くなることがある。

噛み合わせが悪いことで生じる問題

かみ合わせが悪いことで生じる問題は、身体的な問題と心理的な問題のふたつに大別されます。

身体的な問題

身体的には、下記のような問題が生じる可能性があります。

  • 虫歯や歯周病になりやすい
  • 咀嚼機能が低下する
  • 歯が咬耗・摩耗する
  • 滑舌に影響が出る
  • そのほかにも身体へ悪影響を及ぼす

虫歯や歯周病になりやすい

噛み合わせが悪い方は、歯並びが悪くて歯列のデコボコが多い場合があります。

この場合、デコボコした隙間に汚れや歯石が溜まりやすく歯磨きも難しいため、虫歯や歯周病になりやすいです。

咀嚼機能(そしゃくきのう)が低下する

噛み合わせが悪いと噛んだときに上下の歯がきちんと当たらないため、食べ物を擦りつぶしたり噛み切ったりする効率が悪いです。

そのため、噛み合わせが良い人と比べて、食べ物を噛んで細かくする咀嚼機能が低下します。

歯が咬耗・摩耗する

咬耗・磨耗とは、噛んだり歯ぎしりしたりする力で歯の先端が削れることです。

噛み合わせが悪いと、噛んだときに上下の歯が強く当たるところと弱く当たるところがあったり、まったく当たらないところがあったりするため、歯にかかる力がアンバランスになります。

そうすると、強く当たるところの歯が削れてしまい、歯の先端が斜めに変形することがあります。

滑舌に影響が出る

歯には舌の位置と合わせて発音を作る機能があります。

噛んだときに上下の歯に隙間ができていたり上下の噛み合わせが逆だったりすると、はっきりと発音できない音が出て滑舌が悪く聞こえることがあります。

顎関節症を引き起こす

噛み合わせが悪いと顎関節症を引き起こすことがあります。

顎関節症になると、顎の関節が上手く動かなくなって口が開けにくくなったり、痛みが出たりします。

噛み合わせだけが原因ではなく、生まれ持った顎の歪みや顎の関節の成長不全、歯ぎしりや食いしばりの癖、精神的ストレスといったほかの要因が複合的に関係して起こります。

そのほかにも身体へ悪影響を及ぼす

ほかに下記のような症状が現れて、全身への影響が出る可能性があります。

  • 体の歪み
  • 視力の低下
  • 肩こり
  • 頭痛
  • 腰痛
  • 耳鳴り
  • めまい
  • 鼻づまり など

心理的な問題|口元に自信が持てない

噛み合わせが悪いことで自分の口元に自信が持てなくてあまり笑顔になれないなど、コミュニケーションを取ることに消極的になってしまうことがあります。

噛み合わせが悪い人は歯並びが悪く、出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)、口ゴボ(上下顎前突)などの見た目にも影響する噛み合わせをしていることがあります。

そのため、歯並びや噛み合わせを気にして、喋ったり笑ったりするときに口元を隠さずにはいられない人もいます。

噛み合わせが悪いかどうかのチェック項目

下記項目をチェックすると、かみ合わせが悪いかどうかを判別できます。

程度の差はありますが、ひとつでも当てはまっている場合は噛み合わせが悪い可能性があります。

  • 上下前歯の中心が揃っているか
  • 前歯のデコボコがなく並んでいる
  • 上下の前歯が上下前後に2-3mm重なっているか
  • 上下の歯が交互にかみ合っているか

悪い噛み合わせの例

悪い噛み合わせは下記の7種類あります。程度によりますが、いずれも見た目だけでなく、歯の清掃性が悪い、発音が不明瞭になる、食べ物が噛みにくいなどの機能的な問題があります。

  • 叢生
  • 上顎前突(出っ歯)
  • 反対咬合(受け口)
  • 上下顎前突
  • 開咬
  • 過蓋咬合
  • 空隙歯列(すきっ歯)

叢生

歯の大きさよりも顎の大きさが小さく、歯が並びきっていない状態です。「乱杭歯」「ガチャ歯」と呼ばれることもあり、「八重歯」も叢生の一種です。

隣り合った歯同士の段差や歯列の凹凸がたくさんあるため、歯磨きがしにくいです。歯の汚れは虫歯や歯周病の原因となるため、歯の健康を損なうリスクが高くなります。

歯の病気のリスク以外にも、歯が不揃いな印象で見た目があまり良くないのと、上手く歯が噛み合わないため食べ物を噛み砕く効率が悪いといった問題があります。

上顎前突(出っ歯)

上の前歯が下の前歯よりも4mm以上前に出ているのが特徴です。

歯が前方に傾いているような歯の生え方に原因があるタイプと、上顎が骨格的に前に出ているような骨に原因があるタイプがあります。

いずれも口が上手く閉じられずに口呼吸をしていることが多く、口の中が乾きぎみになるため虫歯や歯周病のリスクが高い噛み合わせです。

また、上の前歯が出ているため見た目が気になりやすい、特定の音が発音しにくい、前歯でものが噛みきれない、前歯をぶつけて歯が折れやすいなどのリスクのあります。

反対咬合(受け口)

上の前歯よりも下の前歯が前に出ているのが特徴です。上顎前突と同様に、歯の生え方が原因のタイプと骨格が原因のタイプがあります。

見た目に問題があり、前歯で食べ物が噛みきれない、特にサ行の発音がしにくく舌足らずな喋り方になりやすいといった問題が出やすい噛み合わせです。

上顎も小さいため鼻で呼吸するのが難しく、口呼吸になる傾向があります。

上下顎前突

上下の前歯がどちらも前方に出ているのが特徴です。歯の生え方が原因のタイプと骨格的に上下の顎が出ているタイプがあります。

「口ゴボ」と言われることもあり、横から見た時に上下の唇が前に突き出ていて口元にボリュームがあるため、見た目を気にされる方もいます。

唇が閉じにくいので口呼吸による歯周病や虫歯のリスク上昇、発音が悪くなる、状態によっては前歯で食べ物を噛みきれないといった問題が生じやすい噛み合わせです。

開咬

奥歯だけが噛んでおり、上下の前歯が噛み合わないのが特徴です。

口呼吸になりやすく、前歯が噛まないことで息が漏れて発音がしにくい、食べ物が噛みきれない、見た目が気になるなどの問題がある噛み合わせです。

過蓋咬合

良い噛み合わせの条件には、上の前歯が下の前歯に2〜3mmくらい被さっていることが挙げられますが、過蓋咬合は噛み合わせが深すぎる状態です。

発音、見た目、顎関節症を引き起こしやすいなどの問題がある噛み合わせです。

空隙歯列(すきっ歯)

歯と歯の間に隙間がある状態で、特に前歯がすきっ歯になっていると見た目が気になりやすいです。

機能的には隙間から息が漏れて発音がしにくいといった問題が生じます。

噛み合わせが悪くなる原因

噛み合わせが悪くなる原因は、下記のような悪癖や治療の放棄などが原因です。

  • ほおづえ
  • 舌の配置
  • 指しゃぶり
  • 片方の歯だけで食事をする
  • 歯ぎしり・歯を食いしばる
  • 悪い姿勢
  • 口呼吸
  • 歯列の治療を放棄する

ほおづえ

ほおづえをつく癖があると、頭の重さで片側の頬だけに力がかかるため、左右の顎のバランスに歪みが出て噛み合わせが悪くなります。

舌の配置

歯は舌と唇に挟まれており、このふたつの配置と筋肉の力のバランスが噛み合わせや歯並びに影響しています。

特に舌は下の前歯を押したり舌を前に突き出すなどの悪癖で歯に変な力をかけてしまい、上顎前突や下顎前突、上下顎前突、開口などの悪い噛み合わせを招くことがあります。

指しゃぶり

指しゃぶりによって前歯に力がかかり、歯が前方に押し出されたり顎の形が変形したりすることで、噛み合わせが悪くなることがあります。

指しゃぶりは子どもの成長過程で必ず起こるもので、遅くても3歳くらいまでには自然に消失します。

しかし、3歳を過ぎても指しゃぶりの癖が抜けない子どももおり、この場合は「指しゃぶりの晩期残存」といって、悪癖とされます。

片方の歯だけで食事をする

右か左どちらか一方で食事をする癖がある場合は、よく噛む方の頬の筋肉が発達して顎のバランスが悪くなります。

それと同時に、よく噛む方の歯だけがすり減って左右の噛み合わせのバランスが乱れて歪みが出てしまうことがあります。

歯ぎしり・歯を食いしばる

無意識に歯ぎしりや歯を食いしばる癖がある場合は、歯がすり減って噛み合わせが悪くなったり、顎関節症を招いたりすることがあります。

悪い姿勢

噛み合わせは顎の骨のバランスだけでなく、全身の骨の歪みからも影響を受けます。

例えば、足を組みながら食事をするとわずかに顎の位置がずれます。これが癖となって積み重なると、最終的に顎の関節がずれて噛み合わせが悪くなります。

口呼吸

口呼吸をしていると常に口が空いているため、唇で歯を抑える力が働かなくなってしまいます。

歯列の外側から歯を抑える力がかからないと、舌の力で歯が前方に出てきやすくなり、上顎前突や下顎前突などの悪い噛み合わせになる可能性があります。

歯列の治療を放棄する

歯列矯正で歯並びや噛み合わせを整えている最中に治療を放棄してしまうと、噛み合わせが悪くなります。

歯列矯正では前から4番目の歯を抜歯することもあります。治療を最後まで継続しないと、抜歯して開けたスペースに歯が倒れ込んできて噛み合わせが悪化することもあるので注意しましょう。

まとめ

噛み合わせが悪いと見た目や口の機能に問題が生じるだけでなく、口元に自信が持てないことがコンプレックスになるなど、心の問題も引き起こします。

噛み合わせが悪い場合は、噛み合わせが悪くなる癖がないか確認し、できれば矯正治療をして噛み合わせを整えると良いでしょう。

こちらの記事の監修医師

横浜マウスピース矯正歯科

上田 桂子 先生

2005年 愛知学院大学歯学部 卒
2004~2016年 医療法人スワン会 名古屋/東京院にて勤務
矯正Headドクターとしてインビザラインに取り組み、2013年に日本初ブラックダイヤモンドステータス獲得
2011年~ インビザラインサミット(バルセロナ・マカオ・ローマ・ラスベガス・シンガポールなど)参加
2016年 フリーランスとして独立
2019年 invisalign Global Gallaly SpotLight Caseに選出
現在、矯正診療、セミナー・教育講演を実施
2021年 株式会社k-Crowd設立