最終更新日:2022年5月13日
口の中を噛んだ場合の応急処置は?受診の目安も解説

こちらの記事の監修医師
横山歯科医院
横山 知芳

口の中を噛んでしまった場合、口腔内を洗浄し、必要に応じて市販薬などを使用することができます。また、血豆ができている場合は、安静にすることが大切です。この記事では、口の中を噛んだ場合の応急処置の内容や病院を受診する際の診療科などについて解説します。口の中を噛むことは誰でも起こりうるためぜひ参考にしてください。
口の中を噛んだ時の応急処置
ここでは、口の中を噛んだ時の応急処置について解説します。後々病院に行くとしても、まずはしっかりと応急処置をすることが大切です。
口の中を綺麗にする
口の中を噛んでしまった場合は、まず口の中を綺麗にしましょう。口の中が綺麗になることで、雑菌の増殖を防ぎ、化膿しにくくなります。また、マウスウォッシュを使って殺菌消毒をすることも効果的です。ただし、アルコール成分が含まれたものだと傷口にしみるため、含まれていないものを使用してください。
病院に行くまでは歯磨きをするときは力を入れすぎないようにすることも大切です。傷口にはブラシが当たらないように気をつけましょう。
市販薬を使用する
市販薬を使って炎症を抑えることも応急処置となります。薬を使用することで傷の治りが早くなる可能性もあります。ドラッグストアなどで購入できる、口内炎や口腔内用の塗り薬などを使ってみてください。
血豆ができているときは安静に
口の中を噛んで血豆ができることもありますが、この場合は、患部を刺激することなく安静にしておいてください。血豆は自然治癒するケースが多いため、まずは様子を見ておきましょう。
ただし、痛みや腫れがなかなか引かない場合は、病院を受診しましょう。
痛みがあるまま放置してしまうと、傷の治りが遅れるだけでなく、他の部位に感染が拡大する恐れがあります。
口内炎になる可能性

口の中を噛んだ場合、口内炎ができる可能性があります。口内炎とは、口の中の粘膜にできる炎症のことです。口以外にも、喉や頬、舌などにもできることがあります。
口の中を噛む、食事中に傷つけてしまうといったことが原因で起こるほか、睡眠不足や偏った食事、ストレスによる抵抗力の低下、細菌の感染、ホルモンバランスの影響などが原因となることもあります。
口の中を噛んだ時にできる口内炎は、「カタル性口内炎」と呼ばれます。これは、口の中を噛んだときだけでなく、歯の矯正器具が原因となって粘膜が傷つくことで発生するものです。
カタル性口内炎は、炎症の境目がはっきりしておらず、粘膜が赤く腫れる、水泡ができる点が特徴です。頬を噛んだことが原因である場合は、自然治癒の可能性もありますが、口内炎用の薬を塗ることも効果的です。また、矯正器具が原因である場合は、器具にワックスをつけてもらう、ワイヤーを切るなどして様子を見てください。
なお、カタル性口内炎以外にも、ストレスや栄養不足が原因となって発生するアフタ性口内炎、ウイルスが原因となって発生するウイルス性口内炎もあります。
症状が改善されないときは病院へ

口内炎の症状がなかなか改善されないときは、早めに病院を受診しましょう。この場合、診療科は口腔外科を受診してください。口の中はよく出血するため、事前に口の中を綺麗にしておくほか、それでも出血がある場合は、タオルやガーゼを使って圧迫したうえで受診しましょう。
なお、病院では洗浄と消毒が行われ、出血や痛みがひどくならないように必要に応じて縫合をすることもあります。治療後は、塗り薬や貼り薬の化膿止めや炎症止めなど薬が処方されるケースが一般的です。もし炎症が強いようであれば、内服薬が処方されることもあります。
頻繁に口の中を噛んでしまう場合
頻繁に口の中を噛んでしまい、よく口内炎ができる、といった人は歯並びに問題がある可能性があります。歯並びに問題がある場合、治療が必要となるケースもあるため、歯科医院に行って相談することをおすすめします。
歯列矯正を行うとなると、保険適用外となるため、数十万円〜100万円程度の費用がかかります。一方で、噛み合わせを整えるための治療であれば、保険適用となり数千円程度で行えます。この治療では、歯科医によって噛み合わせの確認が行われ、専用の器具を使って歯を削ります。
もともと歯並びがいい人でも、加齢に伴い歯列が歪むこともあれば、虫歯や歯周病によって歯を喪失したことで並びに変化が出るケースもあるため、「最近口内炎がよくできる」と行った人は一度歯医者に行ってみてください。
まとめ

今回は、口の中を噛んだ時の応急処置や口内炎との関係性、受診する診療科などについて解説しました。口の中を噛んだ場合は、まず口の中の洗浄を行ってください。また、市販薬で対応できるケースもあります。血豆ができている場合は安静にしておきましょう。
症状がなかなか改善されない、逆に痛みが増しているといった場合は、口腔外科を受診し治療を受けましょう。口の中を頻繁に噛んでしまう場合、歯並びに問題がある可能性が考えられるため、必要に応じて歯並びを改善する治療も検討してください。
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こちらの記事の監修医師
横山歯科医院
横山 知芳
〇病院名 :横山歯科医院
〇医師 :横山 知芳
〇アクセス:神奈川県横浜市戸塚区上倉田町769-16
〇診療科 :歯科
〇経歴:
鶴見大学歯学部卒業
第87期JIADSペリオコース修了
皆川アカデミーインプラントコース修了
国際インプラント学会認定医(DGZI)
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