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外反母趾【イシャチョク】

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最終更新日:2021年10月6日

がいはんぼし外反母趾

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓

外反母趾

まとめ

外反母趾とは、母趾が外側に傾き変形した状態です。足の日常診療で最もポピュラーな疾患の一つで、65歳以上の女性の3人に1人以上が外反母趾を発症しているといわれます。外反母趾の定義はレントゲン撮影にて外反母趾角(母趾基節骨と第1中足骨の成す角度)が20°以上の変形が外反母趾と定義され、軽度(20~30°)、中等度(30~40°)、重度(40°以上)に分類されます。しかしこの定義を満たさなくても疼痛や変形を訴え治療が必要な患者は少なくありません。外反母趾は母趾だけではなく足全体の変化の一部と捉え、他のリスク要因や足部全体の構造も考慮し診る必要があります。

この病気の原因

外反母趾の発症要因には一般に、遺伝や性差、足部および下肢の解剖学的要因が原因となる「内的要因」と、履物や生活様式などの「外的要因」の2つが挙げられます。性差は女性との相関が強く、解剖学的要因では母趾が長いことや偏平足、関節弛緩性、変形性膝関節症などとの相関が指摘されます。先細りのヒール靴により関節が緩んだ母趾が外側に圧迫されることが要因と考えられ、これらの要因が複合的に絡み合い発症すると推測されます。

主な症状

外反母趾では典型的な症状として、母趾の関節痛や変形突出部(bunion)の疼痛がみられます。母趾の疼痛以外に、変形に関連したさまざまな症状が起こる可能性があります。趾神経の圧迫による母趾内側のしびれ、ねじれた母趾で蹴りだすことによる爪トラブル、重度の変形になると2趾3趾への接触や交差や足底圧増大で胼胝や疼痛、変形などを合併することもあります。症状悪化により足底圧分布にも変化が生じ、2、3趾側にも影響が現れます。一方、大きな変形がみられても全く疼痛がない人も多いです。また、疼痛がなくても醜形に対する嫌悪、履物の制限による悩み、変形進行への不安などの悩みを持つ方も多いです。

検査/診断の方法

まず、母趾および足部の状況を観察します。外反母趾などの足部疾患では立った状態での荷重状況の観察が重要です。母趾の変形の程度や可撓性の有無、指の長さ、2趾との重なりの有無などを確認し、2~5趾の変形や疼痛、足底の胼胝や疼痛の有無、足アーチなど足部全体を観察します。観察後はレントゲン撮影にて詳細な解剖学的評価を行います。外反母趾角(HVA)と中足骨間角(M12角)にて重症度評価を行い、母趾MTP関節の適合性(時に亜脱臼を認める)や関節症変化の有無を確認します。母趾以外にも2、3趾の変形や脱臼、外反偏平足、リスフラン関節症などの合併症を確認します。外反母趾の診断はレントゲン撮影にて鑑別できますが、治療に際しては母趾以外の部位の症状や解剖学的特徴の把握が必要です。

主な治療方法

治療目標は必ずしも手術的治療とは限らず、個別の悩みに対応します。保存療法は、装具療法と運動療法、フットケアが中心です。装具療法では主に足底装具によって荷重に伴う母趾や足部全体への負荷を調整します。運動療法では主に足趾運動(母趾外転筋運動、Hohmann運動)やアキレス腱ストレッチによって、変形に影響する筋機能の改善を図ります。フットケアでは、合併しやすい爪周囲や胼胝の疼痛に対し、爪甲処置や胼胝処置を行います。初期の変形は保存療法を行い、疼痛緩和だけではなく変形自体の改善や症状悪化を予防します。変形が進行し、保存治療では変形矯正効果、疼痛や愁訴が改善されない場合は手術適応となります。手術治療は主に骨切り術や軟部組織解離によって母趾の変形を矯正しますが、足部機能として術後の関節可動域や2~5趾との長さのバランスが適切であることが重要です。外反母趾手術は簡単な手術ではなく、術式は100以上あります。

治療後に注意すべき点/予防対策

術後約10%に再発がみられます。先述のように母趾だけではなく足部全体の解剖学的特徴や生活環境、履物などの要因も含めた指導を行い、変形進行や術後の再発予防に注意する必要があります。また術後も術前同様に運動療法や装具療法を行い、足部機能を良好に維持することも重要です。術後は変形再発のほか感染、内反母趾、骨頭壊死、関節拘縮などの併発に注意してフォローします。

こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木 幹啓

【経歴】自治医科大学卒業
三重大学小児科入局
三重県立総合医療センター(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
国立病院機構三重中央医療センター(新生児集中治療室を担当)
国立病院機構三重病院 (小児急性期病棟、アレルギー・糖尿病・腎臓病慢性期病棟、重症心身障害児病棟を担当)
山田赤十字病院(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
紀南病院(小児科医長)
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
2020年10月、株式会社オンラインドクター.comを設立。CEOに就任

治療に適した診療科目

外科 整形外科

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