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最終更新日:2022年4月6日

せんけいこんじろーま尖圭コンジローマ

こちらの記事の監修医師
三軒茶屋あかりクリニック
馬場 克幸

概要

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス6型及び11型などが原因となって発症するウイルス性の性感染症です。生殖器とその周辺に出現する小さな「イボ」のような病変が特徴です。病変は特徴的であるため、視診によって診断を行うことも可能です。過去には尖形コンジロームとよばれていましたが、現在では「尖圭コンジローマ」という名称で統一されています。主に性交などの親密な接触によって感染する疾患であり、発症者との直接的な性行為だけではなく、オーラルセックスなどでも感染する可能性があります。基本的に自覚症状はなく、生殖器にイボのようなものが出現する以外に症状が出ないため、発症に気が付かないというケースも多いです。しかし、尖圭コンジローマに感染すると免疫力が低下するため、HIV感染率も高まるといわれています。また、放置して重症化することで不妊の原因になることも知られているため、異変に気がついたら早めに治療を行うことが重要です。

原因

尖圭コンジローマの原因はヒトパピローマウイルス(6型および11型)によるウイルス性の感染症です。ヒトパピローマウイルスは性行為およびその類似行為によって感染します。潜伏期間は比較的長く、感染後、症状(イボ)を視診で確認できるまでには3週間〜8ヶ月を要するといわれており、感染したタイミングを明確に特定することは難しいです。また、母子感染も確認されており、母親が尖圭コンジローマに感染している場合、生まれてくる赤ちゃんの咽頭に発症することがあります。子宮頸がんの原因とされるウイルスもヒトパピローマウイルスですが、尖圭コンジローマを引き起こすウイルスとは別物です。

症状

尖圭コンジローマの主な症状は生殖器とその周辺に発生するイボです。痛みやかゆみなどの自覚症状が無い場合がほとんどで、気が付かない間に大きくなって数も増殖します。発症初期には、イボは小さな先が尖ったような形をしており、次第にイボの数が増加し、それぞれのイボがくっつくことで大きなイボを形成します。「カリフラワーの様なイボ」と形容されることが多いように、ゴツゴツした大きなイボになります。また、女性の場合は膣の内側にイボができる場合もあり、発見が遅れにつながります。また、肛門付近や肛門内にイボが出現する場合もあります。

検査・診断

尖圭コンジローマの診断時には問診や視診を行います。特徴的なイボを確認することが可能であるため、視診でも診断することが可能です。他の性感染症を合併していることもあるため、必要に応じて血液検査や尿検査などを追加します。

治療

イミキモドクリームとよばれる外用薬を患部に塗布することで治療を行います。症状やイボの大きさなどにもよりますが、外科療法(電気メスやレーザーなど)によってイボを取り除く手術が行われる場合もあります。また、液体窒素によって凍結するという治療方法もあります。しかし、これらの治療はヒトパピローマウイルスを完全に体内から排除するというものではなく、一時的にイボの除去を行っても、体内に残存したウイルスによって症状が再発することもあります。再発リスクは3カ月以内で25%ともいわれており、何度も再発を繰り返す可能性もあります。

予防/治療後の注意

ヒトパピローマウイルスは、性行為の最中に皮膚や粘膜の微小な傷から侵入して感染するため、性行為にはコンドームを使用することが有効な予防方法となります。オーラルセックスなどでも感染するため、コンドームだけでは完全に予防することができないことも知っておく必要があります。パートナーにうつさないようにするのはもちろん、他の性感染症を防ぐためにも、不特定多数との性行為は避けるなどの予防が大切になります。

こちらの記事の監修医師

三軒茶屋あかりクリニック

馬場 克幸

〇診療科 :美容皮膚科,皮膚科,アレルギー科,泌尿器科,形成外科,予防医学

《学歴・職歴》
1981年03月 桐蔭学園高等学校理数科卒業
1988年03月 聖マリアンナ医科大学医学部卒業
1988年06月 第82回医師国家試験合格
1990年04月 聖マリアンア医科大学大学院医学研究科入学
1993年09月 アメリカ合衆国カリフォルニア州カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)にresearch fellowとして留学
1994年03月 聖マリアンナ医科大学大学院医学研究科博士課程修了
医学博士取得(聖医大申請第323号)
2002年04月 聖マリアンナ医科大学付属病院泌尿器科副部長
同大学病院リスクマネージャー、医局長を兼ねる fellowとして留学
2005年09月 聖マリアンナ医科大学泌尿器科学教室助教授
聖マリアンナ医科大学皮膚科登録医
2005年10月 川崎市立多摩病院部長を兼ねる
2007年04月 聖マリアンナ医科大学非常勤講師
都内大手皮膚科美容外科クリニック学術顧問
2009年04月 同クリニック皮膚科医長
センター北ヒロクリニック皮膚科アレルギー科形成外科
2010年09月 聖マリアンナ医科大学救命救急医学(救命センター)登録医
(現在兼任中)
2011年01月 ゆり皮膚科形成外科クリニック
2011年05月 あかりクリニック開業


《研修先・学会活動・専門医》
東京女子医科大学付属病院 皮膚科
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 皮膚科
センター北ヒロクリニック 皮膚科アレルギー科形成外科
(東京女子医科大学形成外科非常勤講師 岡田浩幸院長)
たんぽぽ皮膚科クリニック
(工藤由美子院長)
日本皮膚科学会会員
日本アレルギー学会会員
日本形成外科学会会員
日本泌尿器科学会会員(認定専門医)
日本抗加齢医学会会員(認定専門医)
日本レーザー医学会会員(レーザー認定医)
日本小児皮膚科学会会員
日本臨床皮膚科学会会員
日本美容皮膚科学会会員
日本美容外科学会会員
日本抗老化医学会会員
日本臨床漢方医会会員
日本スレッドリフト研究会会員
点滴療法研究会会員(キレーション療法認定医)
オバジ専門認定医
アメリカ泌尿器科学会(AUA)会員(~2008)
ボトックス注射認定医(~2010)
LOH 症候群診療ガイドライン検討ワーキング委員会メンバー
日本不妊学会評議員(〜2010)
日本腹空鏡学会会員(認定医〜2010)
抗老化医学会認定サプリメントアドバイザー

《教育》
聖マリアンナ医科大学 医学部4学年 医学英語
(1994年~1996年)
聖マリアンナ医科大学 看護専門学校看護学科2学年 悪性腫瘍
(1995年~2000年)
聖マリアンナ医科大学 医学部6学年 解剖と生理
(1999年~2000年)
聖マリアンナ医科大学 医学部4学年 外傷
(1999年~現在に至る)
聖マリアンナ医科大学 医学部4学年 高齢者と感染症
(2001年~現在に至る)

治療に適した診療科目

泌尿器科 性感染症内科 皮膚科

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