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最終更新日:2023年10月23日

胃が張る・気持ち悪い時の原因は?対処法についても解説

こちらの記事の監修医師
東長崎駅前内科クリニック
吉良 文孝

(画像=Adobe Stock)

おなか(胃)が張っていて気持ち悪いと感じたことのある人は多いのではないでしょうか。胃が張る原因は食べ過ぎやストレス、便秘などさまざまです。また、病気が原因となっているケースもあります。この記事では、胃が張る具体的な原因や自分でできる対処法、すぐに病院に行った方がいい場合の目安などについて解説します。

胃が張る原因

おなかが張る主な原因としてあげられるのが、食べ過ぎや飲みすぎによるものです。食べ物や飲み物が一気に胃に送られてくることで、胃の蠕動機能が低下してしまい、食べたものがしばらく胃の中に留まってしまい胃が張っているような感覚になります。また、食事中の会話や早食いをすると、食べ物と一緒に空気が入り込むため、空気によって胃の膨満感(腹部膨満感)を感じるケースも少なくありません。
そのほかにも、便秘が続いていると、腸内にガスが貯まるため、お腹が張っているような感覚になることもあります。

また、ストレスを溜め込みすぎている、胃や大腸が知覚過敏になっている場合などでも胃が張ったように感じることがあります。

食べ過ぎや飲み過ぎが原因であれば、しばらく安静にすることで落ち着いてきますが、時には病気が原因で胃が張っているケースもあるため注意しなければなりません。

おなかが張る時に考えられる病気

(画像=Adobe Stock)

ここでは、おなかが張る時に考えられる主な病気について解説します。さまざまな病気の可能性があるため、自分にあてはまっているかどうか確認してみてください。

急性胃炎

急性胃炎とは、胃の粘膜がただれることで急激な痛みや不快感、吐き気といった消化器症状が引き起こされることです。症状がひどい場合は、吐血や下血を伴うこともあります。
急性胃炎の主な原因としては、アルコールの飲み過ぎやタバコの吸いすぎ、生活習慣の乱れなどがあげられます。また、ストレスによって胃の粘膜が荒れてしまい発症するケースもあります。

慢性胃炎

慢性胃炎は、胃炎が慢性的に続いている状態です。みぞおちの痛みや胃の不快感、吐き気、胸やけ、食欲不振といった症状がみられます。胃の中にはさまざまな菌が存在しますが、おおくの慢性胃炎は、ピロリ菌が原因となって引き起こされます。一般的に様々な菌の多くは胃酸によって死ぬケースがほとんどですが、ピロリ菌は胃酸から自らを守ることができるため、胃の中に残り慢性胃炎を引き起こします。ピロリ菌による慢性胃炎は胃がんを引き起こすことが知られておりピロリ菌の除菌が勧められます。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは、慢性的にお腹の膨張感や腹痛、下痢、便秘といった異常を伴う症候群のことです。過敏性腸症候群は、過度のストレスなどによって発症することが多く、病院で検査をしても特に腸に異常が見られないケースもよくあります。

胃拡張

胃拡張とは、胃の排出障害によって、食べたものを十二指腸へと移動させることができず、胃が大きくなることです。単なる食べ過ぎや飲みすぎによって胃が膨らむことは胃拡張ではありません。
胃拡張になると、お腹の上部に張ったような感覚があります。
胃拡張は、胃の潰瘍が完治した後にできる瘢痕によって胃の出口が狭くなることが原因とされています。また、感染症や糖尿病性神経障害などの影響で胃の排出機能が低下することで引き起こされることもあります。

おなか(胃)が張る時の対処法

(画像=Adobe Stock)

おなかが張る時にできる対処法はさまざまです。ここでは具体的な対処法を解説します。

食べ方に注意する

胃が張る原因としてあげられるのが食べすぎや早食いなどであるため、ゆっくりと食事をする、腹八分目を心がけるなど食べ方に注意することは対処法の1つとなります。
また、食事内容も、胃に負担のかけないものを心がけることが大切です。仕事の影響で夜遅くの食事となるときは、脂身の少ないもの、火をしっかりと通したもの、消化のしやすいものなどを食べるようにしましょう。

定期的に運動をする

運動不足は胃の機能の低下につながるといわれているため、定期的に運動に取り組むことで胃の張りを防ぐことができます。運動習慣がない人がいきなり激しい運動をすると怪我につながる恐れがあるため、ウォーキングや自転車こぎなど無理のない範囲で簡単な運動から始めてみてください。エレベーターではなく階段を使う、1駅前で降りて歩いて帰宅するなど、隙間を見つけてうまく運動に取り組みましょう。

ストレスを溜めすぎない

過度なストレスも胃の機能低下につながり胃が張る原因となるため、ストレスを定期的に発散するようにしましょう。運動に取り組んで汗を流す、読書をする、音楽を聴く、映画を観る、友達と会うなどストレスの発散方法はさまざまであるため、自分にあったストレス解消方法を見つけてみてください。

市販薬を使う

食べ過ぎや飲みすぎによって胃が張っている場合は、市販薬を活用することもできます。例えば胃腸薬などは胃腸の調子を整えてくれます。また、便秘が原因で胃が貼っている場合は、便秘薬や整腸薬などが選択肢となります。
市販薬といってもその種類はさまざまであるため、薬局で相談したうえで、適切なものを選ぶようにしてください。

おなか(胃)が張る時にやってはいけないこと

おなか(胃)が張っている時に暴飲暴食をしてしまうと、さらに胃が重くなるため、食事には注意してください。胃が張っているときは、消化しやすいもの、脂っこくないものを意識的に食べるようにしましょう。また、胃が張っていて不快感がある場合は、無理して運動をしないようにしてください。かえって体調が悪くなる恐れがあります。

症状が改善されない時は病院へ

(画像=Adobe Stock)

胃が張った状態が数日間続く場合は、病気の可能性もあるため、病院で診察してもらいましょう。診療科は内科や消化器内科を受診してください。

こんな症状に注意。すぐに病院に行った方がいい場合

次のような症状があったり、なかなか治らない場合は医師に相談しましょう。

  • 強い痛みがある
  • 嘔吐した
  • 発熱がある
  • 冷や汗をかいている
  • けいれんしている
  • 息苦しさや圧迫感がだんだんとひどくなってきた
  • 症状がずっと治まらない
  • 意識障害がある など

病院で行う検査内容

病院によって異なる部分もありますが、一般的には以下のような検査が行われることが多いでしょう。

  • 問診・触診:症状のある部位をチェックする
  • 血液検査:血液から臓器の異常をチェックする
  • エコー・レントゲン:ガスの溜まり具合などをチェックする
  • 胃カメラ:症状の原因が食道、胃、十二指腸などにあると考えられる場合に行う
  • 大腸カメラ:原因が大腸にあると考えられる場合に行う

また、病院を受診する際は、いつ頃からおなかが張っているのか、持続時間はどのくらいかといったことも合わせて伝えておくとスムーズです。

胃に負担をかけない生活を心がけましょう

(画像=Adobe Stock)

今回は、おなかが張る原因と具体的な対処法などについて解説しました。

胃が張る原因は暴飲暴食やストレス、便秘、病気などさまざまです。症状が見られるときは、できるだけ胃に負担のかからない食事を心がけ、必要に応じて市販薬を使うなどしましょう。また、症状が続く場合は早めに病院で診察を受けることをおすすめします。

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こちらの記事の監修医師

東長崎駅前内科クリニック

吉良 文孝

〇病院名 :東長崎駅前内科クリニック
〇医師  :吉良 文孝 先生
〇アクセス:西武池袋線 東長崎駅より徒歩30秒
〇診療科 :内科、胃腸科、内視鏡内科、消化器内科
〇経歴 :東京慈恵会医科大学 医学部医学科卒業。東京警察病院での初期および後期研修終了後、消化器内科に入局。JCHO東京新宿メディカルセンター(旧東京厚生年金病院)消化器内科医長、都内内科クリニックや健診専門クリニック、医師会など様々な医療現場での勤務を経て、平成30年に東長崎駅前内科クリニックを開設。