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最終更新日:2021年10月6日

あれるぎーせいびえんアレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎

まとめ

アレルギー性鼻炎はアレルギーの原因物質となるアレルゲンが、鼻粘膜を刺激してアレルギー反応が起こる疾患である。主なアレルゲンとして、スギ花粉、ダニ、ほこりなどのハウスダスト、ブタクサ、犬や猫の毛などがある。スギ花粉など決まった時期に発生するアレルゲンが原因のタイプを「季節性アレルギー性鼻炎」、犬や猫の毛のように一年を通じ発生するアレルゲンが原因のタイプを「通年性アレルギー性鼻炎」という。アレルギー反応の原因は人により異なり、複数のアレルゲンを持つこともある。

この病気の原因

一定期間アレルゲンによる刺激を受けると、体内に抗体ができる。鼻粘膜からアレルゲンが体内に侵入すると体は異物とみなし、体内の抗体とアレルゲンが抗原抗体反応を起こし、アレルゲンを排除するため、くしゃみや鼻水などが出る。最も多いアレルゲンは花粉で、なかでもスギ花粉が最多である。その他、ブタクサ、カモガヤ、オオアワガエリなどのイネ科植物がアレルゲンとなることが多い。通年性アレルギー性鼻炎では、アレルゲンとしてハウスダスト、カビが多く、その他、犬や猫の毛やそば殻などもアレルゲンとなる。アレルギーは遺伝的要素があり、家族内にアレルギーを持つ人がいると、血縁者はアレルギー性鼻炎を発症しやすい体質といえる。

主な症状

くしゃみ、鼻水、鼻づまりが主症状で、かゆみ、充血、異物感などが目に現れることがある。皮膚症状が出ることもあり、顔の皮膚がピリピリしたり、かゆみを感じる。季節性アレルギー性鼻炎では決まった時期に症状が現れるが、スギ花粉は風邪症状と似ているため判断しづらいことがある。通年性アレルギー性鼻炎の場合は年間を通じ症状が現れる。ハウスダストは朝に症状が現れやすく、副鼻腔炎などを合併することもある。

検査/診断の方法

問診にて症状、ペット飼育などの生活環境、アレルギー症などの既往歴などを確認する。アレルギー性鼻炎を疑う場合は、皮膚アレルギーテスト(パッチテスト)を行いアレルゲンを特定する。その他、鼻汁検査、抗体値を調べる血液検査を行うことが多い。副鼻腔炎などの合併症の確認のため、エックス線・CT・MRI検査を行うこともある。

主な治療方法

鼻水や鼻づまりの症状がひどい場合は、鼻の中の吸引や薬剤の噴霧を行い、ネブライザーによる薬の吸入を行う。薬物治療として、抗ヒスタミン薬やステロイドによりアレルギー反応を起こす化学物質の働きを抑える。治療薬は内服薬、点鼻薬、点眼薬と多くの種類があるため、症状や状態により選択する。その他、アレルゲンを少しずつ体内に取り込み、慣れさせる減感作療法という治療がある。以前はアレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する皮下免疫療法だったが、近年では舌下投与する舌下免疫療法が増加している。鼻づまりの症状が強く、薬物療法では改善しない場合や副鼻腔炎を合併した場合は、手術治療を行うことがある。

治療後に注意すべき点/予防対策

日常生活からアレルゲンを可能な限り除去する。ダニ対策は部屋の掃除や衣服、寝具の洗濯を頻繁に行う。花粉対策は外出時のマスクの着用、花粉を室内に持ち込まないため、帰宅時に衣服に付着した花粉を落とす、花粉が付着しにくい素材の服を着る。疲れやストレスをためない、栄養バランスのよい食事を心がけるなどの生活習慣を整えることも予防となる。

治療に適した診療科目

内科 アレルギー科 耳鼻咽喉科

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