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最終更新日:2022年4月8日

あるこーるいぞんしょうアルコール依存症

こちらの記事の監修医師
和クリニック
前田 佳宏

概要

アルコール依存症は、長期間の飲酒習慣によって、アルコールに対する身体的・精神的な依存状態が起きている疾患です。アルコールを繰り返し多量に摂取した結果、心身がアルコールに対して依存を形成するようになり、日常生活や社会生活に影響を及ぼしている状態を指します。年齢や性別を問わず、どのような人であっても、長期間大量の飲酒を繰り返すことで、アルコールに対する依存を形成しやすくなります。アルコール依存症には精神依存と身体依存とよばれる状態が存在し、身体依存が出現している場合には、アルコールが体から切れてくることで、手の震えや発汗、激しい動悸やめまい、息苦しさなどの身体的な症状が現れるようになります。アルコール依存症によって、体も心もアルコールに支配された状態となってしまいます。事故死、自殺、家庭や職場のトラブル、犯罪などにつながるケースもあり、疾患として適切な治療が必要になります。

原因

アルコール依存症の原因は長期的で大量の飲酒習慣です。習慣的な飲酒によって、自分では気が付かない間に依存症は形成されます。基本的には無症状であり、本人は依存症になっているということに気がつきません。徐々に飲酒量や1日あたりの飲酒時間が増えるなどの傾向があり、連日飲酒をするのが当たり前になります。次第に「飲酒をしないといけない」ような気分になり、アルコールが無いと不安やイライラなど、精神的に不安定な状態になります。病状が進行することで、身体的な依存症状が出現し、アルコールが切れてくるタイミングで、手の震えや動機、息苦しさや強烈な倦怠感などを感じるようになります。アルコール依存症の根本的な原因は飲酒にあるため、飲酒をやめることさえできれば、依存症を治療することが可能です。

症状

アルコール依存症の症状には精神依存と身体依存があります。精神依存とは、お酒を必要とする欲求に自制が効かなくなる状態であり、自分自身ではお酒の量や飲酒をコントロールできなくなってしまいます。飲酒時の記憶がなくなる「ブラックアウト」とよばれる症状が出現するようになり、「だめだ」と分かっていても飲酒をやめられなくなってしまい、人間関係や日常生活、社会生活に問題を生じるようになります。身体依存とは、体内からアルコールが切れることで、手の震えなどの身体的な症状が出現する状態です。このような症状を離脱症状や禁断症状と呼ぶこともあります。アルコールへの耐性も徐々に強くなっていくため、一定量のアルコールでは満足できなくなり、体を壊してしまうような量の飲酒が習慣化してしまいます。

検査・診断

アルコール依存症の診断時には、WHOが定めた診断基準を参考にします。「お酒を飲めない状況でも強い飲酒欲求を感じたことがある。」「 自分の意思に反して、お酒を飲み始め、予定より長い時間飲み続けたことがある。あるいは予定よりたくさん飲んでしまったことがある。」 「お酒の飲む量を減らしたり、やめたりするとき、手が震える、汗をかく、眠れない、不安になるなどの症状がでたことがある。 」などの項目に回答することで診断を行います。

治療

治療の基本は断酒です。お酒に頼らずにすむように、カウンセリングや認知療法(精神療法)、自助グループなどを組み合わせて治療します。また、断酒薬とよばれるタイプの治療薬が使用されることもあります。周囲の理解や声掛け、生活習慣や環境の改善、病気に関する教育、精神的・身体的なサポートを行うことで、患者自身が積極的に治療をできるように促していくことも重要です。

予防/治療後の注意

多くの場合、自分では気が付かないうちに依存症は進行します。飲酒の量が増えてきたと感じた時には、無理をしてでも自制することが予防に繋がります。多少の飲酒で大きな健康被害が出るということは少ないですが、「もう少しだけ」という気持ちが毎日少しずつ積み重なっていくことで、日常生活を破壊しかねない状態になる可能性もあります。アルコールそのものが内臓疾患や生活習慣病を引き起こすことはもちろん、依存症による社会的な問題の原因となる可能性もあるため、アルコールとは上手に付き合っていく必要があります。

こちらの記事の監修医師

和クリニック

前田 佳宏

〇診療科 : 精神科、心療内科

《 経歴 》
2013年島根大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院精神神経科に入局。三枚橋病院、東京警察病院にて一般精神科臨、国立精神・神経医療研究センターにて薬物依存症の臨床にも携わった。都内のクリニックにて児童精神科専門外来やトラウマ専門外来にも従事した。
精神分析や認知行動療法、家族療法の他に、BSP、BCT、EST、IFS、CPT、TF-CBTなどトラウマケアの各種技法や、漢方、睡眠医学、愛着などの視点も取り入れ、患者さんに適切な治療を提案する。

治療に適した診療科目

精神科 心療内科 内科

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