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最終更新日:2021年10月12日

ふうしん風疹(風しん)

風疹(風しん)

まとめ

風疹は発疹、リンパ節の腫れ、発熱の症状がみられる急性ウイルス性疾患である。発症の原因は風疹ウイルスで、感染者の飛沫から感染する。麻疹に似た症状がみられ、短期間で治ることから「三日はしか」ともよばれる。合併症が起こらなければ軽症で治るが、妊娠3ヵ月以内の妊婦が発症すると胎児に感染し、心臓、目・耳などに重篤な合併症を引き起こす「先天性風疹症候群」の可能性がある。1990年代前半までは数年に一度の大規模な流行がみられたが、現在はワクチンの定期接種を多くの人が受け、流行はみられなくなった。一度感染すると多くの場合、免疫を獲得し、再発しない。風疹の発症予防については啓発活動が行われている。

この病気の原因

風疹ウイルスが原因で発症する。感染者からウイルスを含む唾液・分泌物が、咳・くしゃみで飛び散る飛沫感染や、ウイルスが付着した手を口・鼻に触れる接触感染により発症する。発疹が現れる7日前から発症後5日間が人に感染させるウイルスを保有する期間である。感染力は強く、1人の感染者から5~7人に感染させるといわれる。現在はワクチンの定期接種が行われているが、1977~1995年までは中学生の女子のみが接種対象であったため、発症者の7割が成人で、特に男性の罹患率は高く女性の約2倍と高率である。

主な症状

体内へのウイルス侵入後、14~21日間の潜伏期を経て発熱し、顔に小さく赤みを帯びた発疹が全身に現れる。首から耳までのリンパ節が腫れる。3~5日で症状は治まるが、発疹消失後も腫れは数週間続くことがある。発熱しないなど、症状が現れないこともある。ほとんどの場合、発疹は痕を残さず消失する。成人で発症すると高熱がみられ、発疹・関節痛が長引くなど、小児より重症化することが多い。脳炎、血小板減少性紫斑病などの重篤な合併症が約2000~5000人中に1人の割合で発生する。

検査/診断の方法

発熱発疹性疾患、薬疹などの風疹に似た症状をもつ疾患や発疹が存在し、感染しても無症状の不顕性感染もみられるため、検査にて確定診断を行う。血清診断を行うことが多い。血清診断では赤血球凝集抑制反応、酵素抗体法にて急性期・回復期に血液中の抗体や抗体量の変化を調べる。その他、検査法として、血液・体液中の風疹ウイルスの遺伝子を調べるPCR法がある。

主な治療方法

風疹ウイルスに有効な抗ウイルス薬はなく、発熱・関節炎の症状に対して解熱鎮痛剤などによる対症療法を行う。合併症を起こした場合や、妊娠初期の発症を除けば、基本的に予後は良好で、約1週間安静にすると発疹は消失し、自然治癒する。一度感染すると免疫を獲得し、再感染することは少ない。

治療後に注意すべき点/予防対策

治療に適した診療科目

内科 感染症内科 小児科

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