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最終更新日:2021年10月5日

ぜんそく喘息

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓

喘息

まとめ

ハウスダスト、ペットの毛、ダニなどのアレルギー物質などでアレルギーが誘発され、空気の通り道である気道に炎症を起こした状態を喘息という。炎症を起こした気道は大変敏感にあり、健康な人では影響のないホコリ、タバコ、ストレスなどのわずかな刺激で気道が狭くなり、発作を繰り返す。発作を予防する気道炎症の治療が基本となる。日本の喘息患者は増加傾向にあり、家屋構造の変化によるアレルゲンの増加、排気ガスや工場排煙などによる大気汚染、食品や住宅建材などに含まれる化学物質、長時間労働による過労やストレス、清潔過ぎる環境などが発症要因と考えられる。

この病気の原因

喘息の人は、空気の通り道となる気道が炎症により敏感になり、わずかな刺激で発作を起こす。発作の刺激となるのは、ダニ、ホコリ、ペットの毛、花粉、カビなどのアレルゲンで、吸い込むとアレルギー反応を起こす。このほか、タバコの煙、解熱剤、鎮痛剤、風邪などの感染症、過労、ストレス、運動、排気ガス、光化学スモッグ、天候やや気圧の変化など、アレルゲン以外も発作の誘因と考えられる。実際は複数の誘因が絡んで発作が起こるため、できるだけ発作の誘因を避けることが予防となる。

主な症状

発作的に咳やたんが出て息苦しくなり、呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音が出る喘鳴、胸痛や喉の違和感などが現れることがある。近年は咳のみの喘息症状が出る、咳喘息が増加している。喘息発作は夜間や明け方に起こりやすいが、季節の変わり目や寒暖差が激しいとき、悪天候時や天候の変化、疲労蓄積時、風邪症状のとき、運動後などでも発作が起こりやすい。

検査/診断の方法

問診にて発作的な咳や淡が出る症状を繰り返しているかを確認する。家族歴、ペット飼育の有無などの生活環境因子、喘息症状を起こす可能性のある薬の服用も確認する。その後、呼吸機能を調べる検査、気道の過敏度を測定する気道過敏性試験、アレルギー反応の起こる物質を調べる血液検査、皮膚反応テスト、喘息以外の呼吸器疾患との鑑別や、肺炎などの合併症の確認のため胸部レントゲン検査を行う。必要に応じ、心電図検査、心エコー検査、胸部CT検査、気管支鏡検査などを行う。

主な治療方法

喘息には、症状・発作を抑えるために毎日行う治療と、症状や発作が起こったときに行う治療がある。発症予防には気道の炎症を抑えることが重要である。炎症を抑える効果が高い吸入ステロイド薬による治療が基本である。吸入ステロイド薬と、気道を拡張して長時間の呼吸を楽にする気管支拡張薬の配合剤を用いて治療する場合もある。一方、症状が起こった時は、狭くなった気道を速やかに広げ、発作を抑える薬にて治療する。気道に直接届き、少量で治療効果がある吸入薬を主に用いる。吸入薬には粉を吸入するドライパウダー製剤、霧状の薬剤を噴霧して吸入するエアゾール製剤、液体を霧状にして吸入する電動ネブライザーなどの種類がある。

治療後に注意すべき点/予防対策

ダニ、ハウスダスト、花粉、ペットの毛などのアレルゲンをできるだけ排除し、生活環境を整えることが予防となる。また、風邪をこじらせ喘息に移行することが多いことから、風邪の長引く咳を放置しないようにする。喘息と診断されたら、医師の指導に従い吸入ステロイド薬や配合剤などの治療を毎日行い、十分な睡眠をとり、適度な運動を心がけ、ストレスをためないよう規則正しい生活を行うことが発作の予防には重要である。

こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木 幹啓


【経歴】自治医科大学卒業
三重大学小児科入局
三重県立総合医療センター(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
国立病院機構三重中央医療センター(新生児集中治療室を担当)
国立病院機構三重病院 (小児急性期病棟、アレルギー・糖尿病・腎臓病慢性期病棟、重症心身障害児病棟を担当)
山田赤十字病院(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
紀南病院(小児科医長)
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
2020年10月、株式会社オンラインドクター.comを設立。CEOに就任

治療に適した診療科目

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