蕁麻疹

最終更新日:2021年10月5日

じんましん蕁麻疹

蕁麻疹

まとめ

蕁麻疹の症状は、突然皮膚の一部が赤く盛り上がる膨疹が出て、しばらくすると跡形もなく消失する。かゆみや、チクチクとしたかゆみに似た感覚、焼けるような感覚を伴うこともある。数十分~数時間で症状が治まることがほとんどで、半日~1日続くことや、新しい膨疹が次々と現われ、常に発疹が出た状態のこともある。大きさは1~2mmから数十cmで、発疹が融合して体表がほぼ覆われることもある。症状が現れてから1ヵ月以内の蕁麻疹を「急性蕁麻疹」、1ヵ月以上続くと「慢性蕁麻疹」という。蕁麻疹の発症原因はさまざまで、食物、薬、細菌・ウイルス感染、暑さや寒さなどの物理的刺激、発汗、ストレスなどがある。原因不明の特発性の蕁麻疹が起こることもあるが、疲労やストレスなどで症状が悪化することが多い。

この病気の原因

蕁麻疹には、アレルギー性と非アレルギー性に大別される。アレルギー性は食物や薬剤などに含まれるアレルゲンとなる物質の摂取により、数分~数時間後に強いかゆみのある発疹が現れる。特定の食物で蕁麻疹が出るのが、アレルギー性の特徴である。一方、青魚、肉類、タケノコ、ほうれん草などで起こる蕁麻疹はアレルギー性の場合もあるが、食品に含まれるヒスタミンやそれを遊離しやすい成分を含むことにより蕁麻疹が起こる。しかし、その食物を摂取すると必ず蕁麻疹が現れるのではなく、体調などによっては症状が出ないことがある。非アレルギー性は物理的刺激で起こる蕁麻疹である。引っかき痕に沿って皮疹が出る機械性じんましん、冷水・温水など皮膚の急激な温度変化により現れる寒冷じんましん、日光じんましん、ラテックスなどの接触性じんましんがある。数週間繰り返し毎日じんましんが現れる場合は、食物などが原因の可能性は低い。

主な症状

発症原因となるアレルゲンの摂取、物理的刺激により、突然皮膚が赤く盛り上がる膨疹が出て、強いかゆみを伴う。発疹は虫刺されのような小さいものから、地図状に広範囲に現れることもある。通常数十分~数時間以内に消失するが、半日~1日続くこともある。胸や喉が苦しくなる場合は気道の粘膜にアレルギー症状を起こした可能性が高く、呼吸困難やショック状態に陥る危険があり、緊急処置が必要である。症状の発現と消失が毎日続くこともある。慢性じんましんは原因の特定が難しく、夕方から夜にかけて現われ、翌朝から午前中に消失し、夕方から現れるのが特徴である。

検査/診断の方法

アレルギー性の場合、血液検査、皮膚検査で判定する。発症原因として疑われるアレルゲンを皮膚に直接注射する「皮内テスト」、アレルゲンを皮膚に載せ針で突く「プリックテスト」などがある。検査で陽性反応があっても、それらが原因のすべてとは限らないため、臨床症状、これまでの経過を考慮し、総合的に診断する。非アレルギー性の場合は、誘因となる刺激を与え、蕁麻疹が現れるか確認する検査を行うことがある。薬剤による発症を疑う場合は皮膚検査のほか、ごく少量を服薬したり、注射して反応もみることもある。それ以外の非アレルギー性は、病歴や皮膚以外の疾患が発症原因として疑われる場合、内科的検査を行う。皮膚以外の症状がなく、発症から1ヵ月以上経過した慢性じんましんは、詳しい検査を行っても異常が確認できないことが多い。

主な治療方法

できるだけ発症原因を探り、その原因を取り除き、避けるとともに、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬にて治療する。内服薬あるいは注射薬の投与により治療効果が期待できるが、眠気の副作用がみられることもある。外用薬では多少かゆみが軽減する程度で、内服薬や注射薬に比べ効果は低い。

治療後に注意すべき点/予防対策

発症原因となる物質が特定された場合は、その物質を避けるようにする。疲労やストレスをためないように規則正しい生活を心がける。できるだけ新鮮な魚介類や肉類を摂り、防腐剤や色素を含む食品の摂取は控える。多くの症例は内服薬にて症状が治まるが、服薬中止すると再発することが多いため、慢性の蕁麻疹は症状の有無にかかわらず、長期間の服薬の必要がある。症状を抑えることができれば、徐々に減薬が可能である。

初診に適した診療科目

皮膚科 アレルギー科

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