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伝染性膿痂疹(とびひ)

最終更新日:2021年10月5日

でんせんせいのうかしん(とびひ)伝染性膿痂疹(とびひ)

伝染性膿痂疹(とびひ)

まとめ

細菌が皮膚に感染して起こる皮膚疾患である。皮膚にできた水ぶくれやただれをかきむしった手を介し、症状が全身に広がった状態が火事で火の粉が飛び火する様子に似ているため、とびひとも呼ばれる。黄色ブドウ球菌、化膿連鎖球菌(溶連菌)、A群ベータ溶連菌によってつくられる表皮剥脱毒素(菌体外毒素)が発症原因である。水疱性膿痂疹と、皮膚の一部に膿のある水ぶくれ(膿疱)ができて厚いかさぶたになる痂皮性膿痂疹がある。水疱性膿痂疹は主に7歳未満の乳幼児が夏季に発症することが多く、痂皮性膿痂疹は季節・年齢に関係なく発症する。アトピー性皮膚炎などの皮膚が荒れている人に発症しやすい。

この病気の原因

湿疹、あせも、擦り傷は虫刺されなどで皮膚をかきむしった傷口に、黄色ブドウ球菌や化膿連鎖球菌(溶連菌)が感染して発症する。黄色ブドウ球菌は鼻の穴にいる常在菌で、鼻の中を触るうちに感染が広がることがある。とびひの黄色ブドウ球菌が原因のことが多い。感染力が強く、他者からも感染し、例えばタオルや衣類、プールを介して感染する場合がある。

主な症状

水ぶくれ、膿があり、のちに破れて皮膚がめくれてただれる水疱性膿痂疹と、皮膚の一部に膿のある水ぶくれ(膿疱)ができて厚いかさぶたになる痂皮性膿痂疹の2種類がある。水疱性膿痂疹は夏季に多く、目・鼻・口の周りから症状が始まり、体中に水ぶくれやかゆみが広がる。痂皮性膿痂疹は季節には関係なく発症し、かさぶたやリンパ節の腫れ、発熱、喉の痛みなどが全身に現われる。患部をかきむしったり触ると症状が広がり、広範囲の皮膚がむけて重症化することがあるので注意する。

検査/診断の方法

問診と視診で容易に診断できる。他の水疱症との鑑別がしづらい時、処方薬の治療効果が悪い場合は、培養検査で細菌の種類を確認したり、血液検査にて炎症の程度、連鎖球菌に対する抗体の上昇の有無を調べる。

主な治療方法

原因となる細菌を根治する治療を行う。ペニシリン系抗菌薬、セフェム系抗菌薬などの抗菌薬の内服、抗菌薬入り塗り薬を塗布する。かゆみが強い場合は、かゆみどめに抗ヒスタミン薬を内服することもある。必要に応じて、患部保護、炎症を抑える目的で亜鉛華軟膏を塗布する。

治療後に注意すべき点/予防対策

とびひとみられる水疱があれば、他の部位に菌が広がる前に早めに受診する。皮膚症状がある部分をガーゼなどで覆い、引っかいて症状が広がらないようにする。集団生活では出席停止などの制限などはないが、プールに入ると症状悪化がみられ、他人にうつす可能性があるため、完治までは控える。とびひの症状が消えても原因の細菌が残ることがあるので、自己判断で薬を中止せず、医師の指示に従うことが大切である。完治まではシャワーにして入浴は控える。とびひ予防には、原因となる細菌を減らすため皮膚を清潔に保ち、患部をかきむしったり皮膚を傷つけないため爪を短く切り、常在菌が潜む鼻の中に指を入れないようにする。

初診に適した診療科目

小児科 皮膚科

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