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最終更新日:2022年7月6日

にゅうじしっしん乳児湿疹

こちらの記事の監修医師
小児科医・新生児科医
今西 洋介

乳児湿疹

概要

乳幼児の肌は薄くて刺激に弱く、汗をかく機能が未熟であったり、母親からのホルモンの影響など、様々な要因で皮膚トラブルを起こしやすい状態です。「乳児湿疹」自体が特定の疾患名というわけではなく、乳幼児に起こる皮膚トラブルを、総称して「乳児湿疹」と呼びます。治療は原因疾患によって異なりますが、場合によってはステロイドや抗真菌薬といった外用薬や、抗ヒスタミン薬などの内服薬を用いて治療します。予防においては、日々のスキンケアと肌を清潔に保つことが重要です。

原因

乳児期、特に生後2週から数か月間は、様々な原因で湿疹病変を起こしやすいです。湿疹・皮膚炎や、感染症、さらには先天性・遺伝性の疾患を含め、乳児湿疹の鑑別疾患は多岐にわたります。湿疹・皮膚炎の疾患としては、汗疹(あせも)や、接触性皮膚炎いわゆる「かぶれ」、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎があげられます。感染症では、白癬や、皮膚カンジダ症があります。遺伝性・先天性の疾患としては、Wiskott-Aldrich症候群、Netherton症候群などがあります。

症状

様々な皮膚症状があらわれますが、区別が難しいことがあります。小児アトピー性皮膚炎では、皮膚の乾燥や赤みに次いで、痒みを伴う丘疹(ボツボツ・ぽつぽつした肌の膨らみ)が生じます。顔面や四肢の屈曲部位に好発します。加齢とともに軽快、治癒する傾向にありますが、中には成人期まで継続する難治例もあります。乳児脂漏性湿疹は、皮脂の多い頭部や顔面などに、痂疲(かさぶた)の付着や、赤身、鱗屑がみられる疾患です。乳児型は、1歳頃までに自然に軽快することが多いです。新生児ざそう(新生児ニキビ)では、生後2週間頃に、顔ににきびのような小さな赤い発疹ができます。母親からのホルモンの影響で一過性に生じ、生後2か月くらいで自然に治ります。接触性皮膚炎、いわゆる「かぶれ」の中には、固有の病名をもつものもあります。「口舐め病・舌なめずり皮膚炎」は、乳幼児から小児の口周囲に好発し、唾液や食物による刺激性接触皮膚炎です。また「オムツ皮膚炎」は、オムツ装用部に好発します。尿に含まれるアンモニアや、細菌が産生する皮膚刺激物質によって起こります。また、汗をかく機能が未熟な乳児は、汗が多くでて汗疹(あせも)を生じやすいです。汗の腺に炎症を生じ、痒みを伴う赤い小さな発疹があらわれます。悪化すると黄色の膿をもった発疹も生じることがあります。

検査・診断

皮膚に現れている症状や経過などから総合的に診断します。初期症状だけでは区別が難しいこともあります。

治療

乳児湿疹を引き起こしている原因疾患に応じた対応を行います。脂漏性湿疹や新生児ニキビは、自然に軽快していくので、特に医療的介入はせず、保湿や清潔保持といったスキンケアが重要となります。アトピー性皮膚炎など、疾患によってはステロイド外用などの薬物療法を行ったり、痒み対策として抗ヒスタミン薬を内服することもあります。汗疹(あせも)が悪化し膿をもったような場合は、抗生剤入りの外用剤をつかって炎症を早期におさめます。カンジダ症では抗真菌薬の外用薬を用いることもあります。疾患に応じて必要な治療は異なります。

予防/治療後の注意

乳幼児の肌は薄くて刺激に弱く、様々な皮膚炎にかかりやすいため、日々のスキンケアや清潔の保持が重要です。こまめなオムツ交換や洗浄により肌を清潔に保ち、さらに乾燥肌に対してはローションやクリームによる保湿も大切です。また汗疹対策として、こまめに汗の拭きとったり、通気性のよい衣類を着用することも有効です。

こちらの記事の監修医師

小児科医・新生児科医

今西 洋介

【経歴】
2006年富山大学医学部卒業

石川県立中央病院 新生児科勤務
りんくう総合医療センター 新生児科勤務
大阪府医療センター 新生児科勤務

講談社モーニング連載漫画「コウノドリ」のドラマの医療監修を務める。
2022年4月ヘルスプロモーション会社を起業。

現在は一般社団法人チャイルドリテラシー協会の代表理事も務める。

【資格】
日本小児科学会専門医
日本周産期新生児学会新生児専門医

治療に適した診療科目

小児科 小児皮膚科 皮膚科

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