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敗血症【イシャチョク】

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最終更新日:2021年10月5日

はいけつしょう敗血症

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓

敗血症

まとめ

敗血症は感染症をきっかけとして起こる二次的な症状である。感染症を起こした細菌などが増殖して炎症が全身に広がると重大な臓器障害が起こり重篤な状態となる。敗血症の原因を見つけ出し、その治療を早期に行わなければ生命の危険がある。どのような感染症でも敗血症のリスクがあり、特に免疫力が十分ではない乳幼児、免疫力が低下した高齢者、糖尿病などの慢性疾患やがんなどの基礎疾患がある人、病気療養中で免疫力が低下した人は、敗血症の発症リスクが高い。

この病気の原因

発症原因となる代表的な細菌は、連鎖球菌、ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌である。細菌に感染すると皮膚の化膿、肺炎などの呼吸器感染症、肝臓、腎臓、腸などの感染症などの感染症が起こり、免疫力が低下した状態では敗血症を併発する。細菌以外にもインフルエンザウイルスなどのウイルスやカビなどの真菌、寄生虫などの感染症も原因となる。カテーテル挿入による尿路感染、人工関節使用時も注意が必要である。この他に、白血球の一つである好中球が減少した好中球減少症では感染症を発症しやすく、敗血症を起こすリスクが高い。好中球減少症は遺伝による先天性と後天性とがあり、抗がん剤治療中のがん患者にもよくみられる疾患である。

主な症状

敗血症では障害された臓器によりさまざまな症状がみられる。初期症状には、悪寒、全身のふるえや高熱、発汗がみられることが多い。症状が進行すると心拍数、呼吸数の増加、血圧低下、排尿困難、意識障害などが起こる。重症化すると腎不全、肝不全などの臓器不全、敗血性ショックを引き起こし、生命の危険が高い。皮下出血が見られる場合は播種性血管内凝固症候群(DIC)併発のおそれがあり重篤な状況である。

検査/診断の方法

敗血症の原因となる感染症を確認するため、胸部レントゲンやCT検査などの画像診断を行う。また、血液検査や培養検査により原因菌を特定するが、感染症の治療で抗菌薬投与中の場合は、菌の培養が不可能なこともある。感染症を発症し、①意識障害がある、②収縮期血圧100mmHg以下、③1分間の呼吸数22回以上、の条件のうち2つを満たしていれば敗血症の可能性が高い。確定診断には、さらに臓器障害の状況を調べる必要がある。

主な治療方法

感染症の原因となる病原体を早急に特定し、治療を開始する。薬物治療では、細菌には抗菌薬、ウイルスには抗ウイルス薬、真菌には抗真菌薬、寄生虫には抗寄生虫薬にて治療する。患者の状態により外科的治療が必要が場合がある。進行度により検査で原因菌の判明前から抗菌薬治療を開始することも多い。薬剤耐性がある原因菌が多く、投与する抗菌薬はよく検討する必要がある。敗血性ショックを起こしたときは、血圧を上昇させるため、大量の輸液や昇圧薬の点滴投与を行い、酸素吸入や人工呼吸器による高濃度酸素を投与して全身管理を行う。この他、人工透析、インスリン静脈内注射など、状況に応じて治療を行う。

治療後に注意すべき点/予防対策

発見が遅れると死亡リスクが高まり、救命されても後遺症が残ることが多い。治療後数週間して後遺症が起こることもあるので、注意が必要である。後遺症が起こった場合は、症状に応じてリハビリを行う。発症予防として乳幼児、高齢者、慢性疾患、がん治療で免疫機能が低下している人は、敗血症を引き起こすリスクのある感染症の発症予防に努める。こまめな手洗いやうがいで風邪を予防し、インフルエンザワクチンなどの接種を受けるなど、できるだけ感染症のリスクを抑える。

こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木 幹啓


【経歴】自治医科大学卒業
三重大学小児科入局
三重県立総合医療センター(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
国立病院機構三重中央医療センター(新生児集中治療室を担当)
国立病院機構三重病院 (小児急性期病棟、アレルギー・糖尿病・腎臓病慢性期病棟、重症心身障害児病棟を担当)
山田赤十字病院(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
紀南病院(小児科医長)
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
2020年10月、株式会社オンラインドクター.comを設立。CEOに就任

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