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最終更新日:2021年10月5日

くもまくかしゅっけつくも膜下出血

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓

くも膜下出血

まとめ

脳の保護膜には3層あり、外側から硬膜・くも膜・軟膜となっている。くも膜と軟膜の間の「くも膜下腔」とよばれる隙間が出血した状態をくも膜下出血という。脳の動脈の分岐部にできた脳動脈瘤の破裂による発症が最も多く、その他、脳動静脈奇形の破裂や頭部外傷などにより誘発されることがある。くも膜下出血は男性より女性に比較的多く、40歳代以降で発症リスクが高まる。高血圧、飲酒・喫煙の習慣、家族にくも膜下出血の発症者がいる場合は発症リスクが高い。くも膜下出血、脳出血、脳梗塞を合わせて脳卒中という。

この病気の原因

くも膜下出血の8割以上は「脳動脈瘤の破裂」が原因とされる。脳の中の動脈にこぶのようなものができ、そこが裂けて出血すると、突然強い頭痛の症状が起こる。こぶは血管の分岐点にできることが多く、大きさは数ミリから数センチに及ぶこともある。こぶができる原因には高血圧、動脈硬化、加齢とされ、先天的な要素もあるとされるが、詳しく解明されていない。喫煙習慣、大量飲酒、ストレスは発症リスクが高くなる。特に喫煙による発症リスクは非喫煙者に比べ2~3倍とされる。こぶが大きくなり、周囲の組織を圧迫して破裂してくも膜下出血となるので、突発的に発症する。その他、脳動静脈の奇形状態から、その部分が破裂し出血したり、交通事故などの外傷により発症することがある。

主な症状

突然、頭が割れるような激しい頭痛が起こり、「バットで殴られたような痛み」などと表現されるほどの痛みである。後頭部のほか、側頭部や中心部が痛むことがある。吐気、嘔吐、血圧上昇を伴い、意識朦朧となり、意識消失することもある。手足のまひは起こらないこともある。重症時は頭痛の発症後、すぐに倒れ死亡する危険性がある。動脈瘤が破裂する前に微量の出血がみられることもあり、その場合は発症前に「前触れ頭痛」という数回の頭痛が起こる。軽い出血の場合は頭痛も軽度で、くも膜下出血とは気づかれず、放置する人もいる。

検査/診断の方法

患者の意識状態や症状からくも膜下出血が疑われる場合、早急に頭部CT検査、頭部MRI検査を行い、頭蓋骨の内側・脳の周囲の出血を確認する。検査で出血が不明な場合は、腰に注射する腰椎穿刺にて脳脊髄液を採取し、血液混入を確認する。くも膜下出血と確定され、強い意識障害や大量出血、まひなどがなければ、発症原因、動脈瘤などの位置、数、大きさ等を調べるため、カテーテルによる脳血管撮影検査を行う。その後、速やかに再破裂予防の手術を行う。

主な治療方法

生命維持のため、血圧コントロール、呼吸管理などの集中治療を行う。破裂などを放置すると確実に再出血するため、予防処置が必要となる。脳動脈瘤の破裂によりくも膜下出血が起こった場合は、全身麻酔で開頭手術を行い、破裂した動脈瘤の付け根をクリップで閉め、血流を止めるクリッピング術を行う。また、太ももの付け根の血管から動脈瘤までカテーテルを挿入し、コイルを通してこぶを内側から詰めるコイル塞栓術を行うこともある。脳動静脈奇形の場合は、開頭手術にてで奇形を摘出する方法や、ガンマナイフによる放射線治療などを行う。動脈瘤・奇形の大きさ、発生箇所、年齢などを考慮し治療法を選択する。病院へ搬送された時点で全身状態がかなり悪い場合は、手術は不可である。外傷性出血が軽症である場合は手術の必要はなく、症状に応じて対処療法などを行う。

治療後に注意すべき点/予防対策

くも膜下出血の最大の原因である脳動脈瘤は発見が難しく、定期的に脳ドックなどを受けることが唯一の予防となる。発症のリスク因子は喫煙、高血圧などであり、生活習慣の改善も予防効果がある。近親者にくも膜下出血の発症者がいる場合は発症リスクが高く注意が必要である。治療後は一定期間の安静と、その後のリハビリを行い日常復帰となるが、スポーツなどは脳に負担がかかる恐れがあるので、医師に相談する。若年齢であれば、術後は回復率が高い。

こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木 幹啓

【経歴】自治医科大学卒業
三重大学小児科入局
三重県立総合医療センター(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
国立病院機構三重中央医療センター(新生児集中治療室を担当)
国立病院機構三重病院 (小児急性期病棟、アレルギー・糖尿病・腎臓病慢性期病棟、重症心身障害児病棟を担当)
山田赤十字病院(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
紀南病院(小児科医長)
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
2020年10月、株式会社オンラインドクター.comを設立。CEOに就任

治療に適した診療科目

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