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最終更新日:2022年4月13日

えーでぃーえっちでぃーADHD

こちらの記事の監修医師
つきじ心のクリニック
榊原 聡

概要

ADHDは、注意欠如・多動症と呼ばれることもある発達障害の一種です。そもそも発達障害とは、生まれつき脳の発達に障害があることの総称なのですが、疾患や病気というよりは、個性や特徴として捉えられることもあります。発達障害の中でも、ADHDは、集中力がない(続かない)といった不注意と、多動性や衝動性といった落ち着きのなさを特徴としています。一般的にADHDの症状は7歳までに明らかとなるといわれており、学齢期の小児の3~7%程度がADHDという報告もあります。ADHDそのものが身体的な悪影響を及ぼすということはありませんが、社会生活や集団生活を送る上で様々な困難を来す可能性があるため、環境を整えたり、行動療法や薬物療法を行うなどの介入が検討されます。

原因

ADHDの原因については、現時点では明らかになっていませんが、ADHDを持つ子供の脳内では、ドーパミンの機能障害が生じていることが考えられています。何らかの原因によって脳内前頭葉や線条体のドーパミンの機能に異常が生じることで、小児期の人格生成に影響を及ぼすと考えられています。ADHDの発症には遺伝的な要因が示唆されている他、妊娠期間中のアルコール摂取や喫煙なども影響を及ぼす可能性があります。

症状

ADHDの主症状は不注意、多動性・衝動性です。不注意とはその名の通り、注意力が散漫になってしまったり、注意力を持続することが難しいといった特徴をいいます。ひとつのことを集中して続けることができなかったり、ミスが多かったり、無くし物や忘れ物が多いなどの特徴が確認されます。多動・衝動性とは、じっとしていることが難しいといった特徴です。学校の授業中、決められた時間椅子に座って話を聞くということができなかったり、貧乏ゆすりを繰り返したり、「待つ」ということができないという特徴が確認されます。また、衝動的に物事に反応する特徴があり、気になるものを見つけると、危険を顧みずにすぐに飛び出してしまうなどの反応を示すことがあります。他人に対して思ったことをストレートに言ってしまい、上手く人間関係が構築できないという可能性もあります。

検査・診断

ADHDの診断基準として、「不注意(活動に集中できない・気が散りやすい・物をなくしやすい・順序だてて活動に取り組めないなど)」と「多動-衝動性(じっとしていられない・静かに遊べない・待つことが苦手で他人のじゃまをしてしまうなど)」が同程度の年齢の発達水準に比べてより頻繁に強く認められ、これらの症状が12歳以前よりも前に認められることなどが挙げられます。これらの特徴によって、社会生活や集団生活を送ることが難しくなっている場合には、なんらかの介入が必要になります。

治療

ADHDの治療としては、環境への介入、行動への介入、薬物療法が重要であると言われています。ADHDを持つ子供が物事に集中できる環境を構築することが大切であるため、一般的な子供達と同様の作業(50分授業)を行うのではなく、作業時間や勉強時間を10分毎にするなど、環境や時間への介入が有効であることが知られています。また、子供の行動に対して「良い・悪い」といった判断を行い、好ましい行動には報酬を与えるなどといった行動介入が有効と言われています。薬物療法として、不注意や多動性を軽減するための治療薬が用いられることがあります。

予防/治療後の注意

じっとしていられない、ミスが多い、忘れ物が多いなどがADHDの特徴として挙げられますが、ADHDを持つ子供にとっては、これらは「一生懸命やっているのに難しい」というものであり、厳しく叱責されたとしてもなかなか行動を変えることができません。繰り返し叱責を受けることで自己肯定感が著しく低下し、自分自身への否定的なイメージが定着してしまいます。成人になってもそれらが記憶として残り続ける場合もあり、将来的な社会生活にも悪影響が及んでしまう可能性もあります。しかし、適切な診断と根拠に基づく介入やアプローチによって、子供の個性を尊重しながら行動を変えていくことも可能です。子供の行動に困っているという場合には、早めに専門医へ受診することが大切になります。

こちらの記事の監修医師

つきじ心のクリニック

榊原 聡

【経歴】
千葉県出身 茨城県育ち
旭川医科大学医学部卒業(1994年)
北海道大学附属病院精神科勤務(1994-95年、1998-2002年)
北海道大学大学院医学研究科卒業(2002年)
北海道立向陽ヶ丘病院(網走1995-97年)
札幌花園病院(1997-98年)
国立十勝療養所(2002-03年)
国立国際医療センター精神科(2003-04年)
国境なき医師団(2004年:パレスチナ自治区、新潟中越地震にて活動)
札幌トロイカ病院精神科副院長(2004-11年)
東京都立松沢病院精神科医長(2011-17年)
つきじ心のクリニック院長(2017年)
鑑定経験は計61件
起訴前鑑定27件、公判鑑定17件、簡易鑑定13件、医療観察法鑑定4件(2021年5月現在)

【資格・所属学会】
精神保健指定医
精神科専門医・指導医
医学博士
日本医師会認定産業医
学会認定精神鑑定医
国境なき医師団海外派遣医師
日本精神神経学会
日本睡眠学会
日本司法精神医学会

治療に適した診療科目

小児科 精神科

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