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最終更新日:2021年10月12日

おたふくかぜ(りゅうこうせいじかせんえん)おたふく風邪(流行性耳下腺炎)

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)

まとめ

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は、耳の前から下にある、唾液を分泌する耳下腺と顎の下にある顎下腺が腫れて痛み、発熱する感染症である。感染力の強いムンプスウイルスにより発症し、発症者は幼児~小学校低学年の小児に多い。「幼少時に発症すると軽症である」と言われるが、正確ではない。小児でも無菌性髄膜炎・膵炎・感音性難聴(ムンプス難聴)などの合併症を引き起こし、後遺症が残ることがある。思春期以降に発症すると、男性は精巣炎、女性は卵巣炎を合併することがある。

この病気の原因

発症の原因はムンプスウイルスで、感染者との接触やくしゃみによる飛沫で感染する。年間を通じ感染するが、特に春~夏にかけて保育園・幼稚園の集団感染が起こりやすい。幼児~小学校低学年の小児に多く発症し、特に4歳以下が感染しやすい。おたふく風邪と症状が似た疾患に、耳下腺の腫れを繰り返す「反復性耳下腺炎」があるが、原因ウイルスは異なること、発熱せず痛みが2~3日で短期間で治まる、感染させにくい、腫れが繰り返しみられるといった違いがある。

主な症状

体内にムンプスウイルスが侵入すると、鼻・喉の粘膜、首などのリンパ節で増殖し、血液によってウイルスが全身に運ばれる。2~3週間の潜伏期間後、耳下腺・顎下腺が腫れ、押すと痛みがあり、食物を飲み込む時の痛みや発熱がみられる。これらの症状は発症から48時間以内が最も症状が強い。その他、頭痛・食欲低下・倦怠感など、風邪に類似した症状が現れることがある。大きな特徴とされる顔の腫れは、ムンプスウイルスが唾液を分泌する唾液腺に感染して起こる。ウイルスを排除するため唾液腺では免疫機能が働き、炎症が起こり、唾液腺のある顔周りが腫れる。

検査/診断の方法

症状から診断することが多く、検査を行わず治療することもある。過去におたふく風邪を発症した人は、体内に抗体がつくられ感染の可能性が低い。そのため過去の病歴が診断基準として考慮される。しかし過去におたふく風邪を発症しても再感染の可能性があることや、過去にムンプスウイルスに感染しても発症しない不顕性感染が約3割存在し、病歴のみで判断できないこともある。診断が難しい場合は血液検査を行い、ムンプスウイルスへの感染を調べる。

主な治療方法

おたふく風邪の原因となるウイルスに効果のある治療薬などはなく、多くは1~2週間で自然治癒する。発熱や痛みには解熱鎮痛剤などを投与する対症療法を行う。口を大きく開けたり、食事の際に頬や顎が痛むことがあり、のどごしが良く刺激が少ないゼリー飲料、ポタージュスープ、ヨーグルトなどで栄養補給する。熱が高い時は経口補水液、牛乳などでこまめに水分補給を行い、脱水症状を予防する。脱水症状の危険がある場合は、点滴治療を行うため、早めに診察する。顔の腫れや痛みは、保冷剤、冷却シートで冷やすとやわらぐ。酸味のある食物は唾液の分泌量が増加し、顔の痛みが強くなるため避ける。

治療後に注意すべき点/予防対策

治療に適した診療科目

内科 感染症内科 小児科

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