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最終更新日:2021年10月6日

しーがたかんえんC型肝炎

C型肝炎

まとめ

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)への感染により発症する肝疾患である。HCVに感染後、すぐに急性肝炎を発症することは少なく、多くは無症状で慢性肝炎に進展する。慢性肝炎から肝硬変、肝がんに進展することが多く、HCVへの感染が判明するとすぐに治療を行うことが重要である。現在、日本には約100万人のHCV感染者がいると推定される。近年でC型肝炎の新薬が次々に登場したことで、治療が大きく進歩した。適切な治療により体内からウイルスを排除することが可能になった。C型肝炎は専門的知識を持つ医師による治療が必要であり、かかりつけ医から専門医を紹介してもらう。

この病気の原因

C型肝炎はウイルスに感染者の血液が体内に入ることで感染する。以前は輸血、血液製剤、注射器などを介した医療行為による感染が多く問題となっていたが、現在は徹底した対策がとられており、これらの感染リスクは非常に少なくなった。注意すべき感染経路は、覚せい剤などを打つ時の注射器の共有、入れ墨やピアスの穴あけなどに使う器具、母子感染、性行為などである。ただし、C型肝炎では母子感染、性行為による感染率は低いとされる。感染者の血液が粘膜や傷口に接触しなければ感染せず、握手、抱擁、食器や道具の共有、入浴など、家庭・学校・職場などの集団生活での感染リスクはほとんどない。

主な症状

HCVに感染しても、すぐに急性肝炎を発症することは少ないが、感染後数日から2週間で、全身倦怠感、食欲不振、吐気などの症状が現れることがある。このときは軽症で、危険な劇症肝炎に進展することはほとんどない。一方、HCV感染者の約7割は持続的な感染者となり無症状が多く、症状があっても軽症で、少し倦怠感がある、食欲不振があるという程度である。無症状のまま肝硬変に進展することもある。肝硬変は手のひらが赤くなる、白目が黄色くなる、むくむなどの症状があり、これらの症状から診察を受けHCVへの感染が判明することもある。

検査/診断の方法

慢性ウイルス性肝炎の多くは自覚症状がなく、健康診断や他疾患での受診の際の血液検査により、肝機能の異常があり感染が判明することが多い。鑑別にはHCV抗体検査にて血液中のHCVに対する抗体を調べ、陽性の場合、感染の持続について、血液中のHCV遺伝子の有無を確認する検査を行う。体内にHCV遺伝子がある場合にC型肝炎と診断される。さらにウイルスのタイプを調べる検査、肝機能の低下度、肝硬変への進行度などを調べる検査を行い、治療法を検討する。

主な治療方法

従来、C型肝炎の治療には注射薬のインターフェロン投与が広く行われていた。しかし、インターフェロンは効果が不十分で副作用も強く、最後まで投与を継続できないことが多かった。2014年9月、内服薬により治療する「インターフェロンフリー療法」が認可され、現在はこの治療法が主流となっている。内服薬の直接作用型抗ウイルス薬は、この数年でさまざまな種類が登場し、ウイルスのタイプ別に数種類の薬を組み合わせた治療が行われている。治療薬は大変高価だが保険適用があり、公的な肝炎医療費助成金制度が利用可能である。インターフェロンフリー治療が受けられない症例では、ウイルス除去効果はないが、肝臓保護薬などを用いて肝硬変や肝がんへの進展を抑える治療を行う。

治療後に注意すべき点/予防対策

現在、C型肝炎ワクチンは存在しない。感染者の血液に触れなければ感染しないので、予防対策として、不特定多数との性交渉を避けコンドームを使用する、不衛生な環境下でのピアス、入れ墨、鍼などの施術を避けることが大切である。HCV検査を一度は受け、早期発見に努める。治療後の注意として、HCV除去治療の終了後も肝がんの早期発見のため、医療機関を定期的に受診する必要がある。

治療に適した診療科目

内科 消化器内科 小児科 肝臓内科

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