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最終更新日:2021年10月7日

きんちょうがたずつう緊張型頭痛

緊張型頭痛

まとめ

緊張型頭痛は、過度の緊張やストレスが発症に関与する頭痛であり、他疾患を原因としない慢性頭痛のなかでは最も一般的で発症者数が多い。頭痛の頻度により、稀発反復性緊張型頭痛、頻発反復性緊張型頭痛、慢性緊張型頭痛に分けられる。頭全体や、後頭部から首にかけての締めつけや圧迫感があり、ズキズキするような拍動感はみられない。精神的ストレスのほか、長時間一定の姿勢を取る、疲労による筋緊張、血管圧迫などにより発症する。中高年に多く発症するが、パソコンの使用頻度が高い若年層にも発症者が増えている。片頭痛との合併が起こりやすい。

この病気の原因

パソコン・携帯・スマートフォン・ゲーム機の使用や車の運転など、長時間にわたり一定の姿勢を続けることが発症の原因となる。前かがみやうつむき姿勢、高さの合わない枕の使用でも発症する。その他、体の冷えなどの身体的ストレス、不安・緊張状態、仕事のプレッシャーなどの精神的ストレスで、神経や筋肉の緊張が高まり発症する。頭痛の発症メカニズムは完全に解明されていないが、交感神経の過剰状態、筋緊張による血管圧迫、血行不良などにより発症するとされる。頭痛は原因別に症状が異なり、頭痛の頻度が少ない反復性緊張型頭痛は、肩こりなどの筋緊張が原因とされる。ほぼ毎日頭痛が起こる慢性緊張型頭痛は、筋緊張に加え精神的ストレスが原因とされる。

主な症状

頭の両側が締めつけられるような痛みが急に起こり、個人差はあるが、数十分~数日間持続する。後頭部から首にかけ圧迫感があり、鉢巻きをしている、帽子で頭が締めつけられるような状態と表現されることもある。片頭痛にみられる拍動性や吐気、嘔吐などの随伴症状はなく、体を動かしても悪化せず、日常生活に大きな支障はない。頭痛以外に首や肩、後頭部のこり、めまいがみられることがある。ストレスの影響がある緊張型頭痛では仕事の疲れが出やすい夕方に痛むことが多い。片頭痛と合併し、両方の症状が同時にみられることもある。首のこりが片頭痛の前触れとなることがある。

検査/診断の方法

問診と診察により診断する。頭痛には脳腫瘍、くも膜下出血、膠原病、緑内障などの疾患の可能性があり、鑑別診断のため頭部CT・MRIなどの画像検査、眼底・眼圧検査、血液検査を行うことがある。緊張型頭痛を客観的に判断する検査はなく、片頭痛との判別が困難なこともある。早期診断には、患者自身が頭痛の頻度や発生する時間帯、痛みの状態など詳細情報を医師に伝えることが大切である。

主な治療方法

鎮痛薬、筋緊張を緩和する筋弛緩薬、漢方薬などで痛みを抑え、必要に応じて不安やストレスを取り除く抗うつ薬にて治療を行う。これらの薬物治療は対症療法であり、鎮痛剤や抗うつ薬には副作用があるため、注意する。頭痛を予防するため、日頃から緊張を高めないようリラックス状態を保ち、生活習慣の改善が必要である。頭痛の原因が過度なストレスの場合、心療内科等で治療することがある。長時間のデスクワークや運転などで一定の姿勢を続けると頭痛が起こりやすく、肩や首に負担をかけすぎないように適度な運動やストレッチを行い、入浴で血行を改善して症状を抑える。

治療後に注意すべき点/予防対策

リラックスできる時間をつくり、心身のストレスの解消が発症予防となる。緊張型頭痛は肩こりが原因となるため、時々は肩の筋肉をほぐす運動を行う。毎日の適度な運動や同じ姿勢を続けないように心がけ、ウォーキング、ストレッチを行う。入浴時はゆっくり湯船につかる、十分な睡眠時間も発症予防の効果がある。長時間の車の運転やパソコン・ゲームの操作には注意する。

治療に適した診療科目

内科 神経内科 脳神経外科

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