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腸重積症【イシャチョク】

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最終更新日:2022年3月8日

ちょうじゅうせき腸重積症

こちらの記事の監修医師
みなと芝クリニック
川本 徹

概要

小腸の終わりにある回腸が大腸の中に入り込んでしまい、逆扇動を起こしイレウス(腸閉塞)を起こす病気のことを言います。腸は胃で消化された食物の栄養や水分を吸収する器官であり、末端は肛門となります。水分などを取られた食物を肛門まで送り出し外へと排出しますが、腸内容物の移動の障害により腸蠕動が一時停止してしまい逆扇動が起こってしまいます。主に0歳から2歳までの幼児、特に生後6ヶ月前後の乳児に多く見られる病気ではあるが、まれに大人も発症することがあります。小児では「特発性腸重積症」が多いですが、成人の場合ですと結腸ガンなどの病変の影響で慢性的に起こってしまう事も多く、原因となる病気の治療が必要となります。腸内に広がるリンパ組織の腫れなどが原因で、腫れた部分が大腸内に入り込んでしまうと考えられています。リンパ組織が大きくなる原因として、風邪などのウイルス感染が指摘されています。

原因

アデノウイルスを代表とした風邪ウイルス感染により、腸の終わりに多く見られるリンパ組織が腫れてしまい、腸の動きにより押されることにより、大腸内に入り込んでしまうことが多いです。メッケル憩室という生まれつきの憩室(小腸の一部が袋状になっている病気)やポリープがあると原因のひとつになります。ごくわずかですが、ロタウイルスのワクチン副反応として、リスクが高まる可能性があるともいわれています。ロタウイルスワクチン接種後は、腸重積症の症状がでていないかを観察しましょう。

症状

症状としては、腹痛・吐き気・血便が挙げられ、生後3ヶ月から2歳未満のお子様に多く見られます。今まで元気だったのが、急に機嫌が悪くなったり間欠的に腹痛を訴えるなどの症状が特徴となります乳児などは、痛みと痛みの間はケロっとしていますが、突然泣き出したりを繰り返して粘液が混じったいちごゼリー状の血便が出る場合もあります。成人の場合、腹痛や下血が主な症状であり、長期間放置してしまうと内容物の移動が制限されてしまい腸閉塞になります。その場合、血流の流れが止まり腸組織が壊死してしまう可能性があります。

検査・診断

問診により、腹痛の繰り返しがないか、血便や嘔吐の有無を確認します。その後触診にて、外から触り腹部内にソーセージ状のしこりがないかを調べます。腹部超音波検査にて、腸重積箇所の重なり具合を観察し、管内に血流が認められるかを確認します。他にも注腸造影検査により、腸管の異常を調べます。はまり込んでしまった先端に、何らかの病気の可能性がある場合は、CT検査を行う場合があります。

治療

腸重積を起こしてから24時間以内の乳幼児の場合、造影剤を肛門から腸内に注入します。これにより、腸内に圧を加え食い込んでしまった腸を元の位置に戻す整復治療を行います。病院によっては、空気を肛門から注入し圧力をかけるケースもあります。この治療法は8割は治るとされていますが、2割前後の乳幼児は、整復できないこともあります。その他、手術により整復するケースがあります。

予防/治療後の注意

治療が完了した後も、数時間は腸の動きが回復しないことがあるため、入院が必要となることもあります。点滴を受けながら経過観察を行い、お腹の調子が良くなり飲食ができるようになれば、多くの場合1日以内に退院できます。手術の場合は、腸の回復・術後の創の様子を観察しながら、飲食などを徐々に増やしていき退院の目処を決めます。原因は明らかになっていませんが、ウイルスによる感染や、大腸ガンなどの病気から起こる可能性があるため、予防するためにも手洗いうがい・適度な運動・野菜や果物などを摂取するなどを心がけましょう。発症時間が経てば経つほど重症化してしまうので、少しでも疑わしい症状が出た場合、すぐに受診をオススメします。

こちらの記事の監修医師

みなと芝クリニック

川本 徹

〇アクセス:東京都港区芝2丁目12−1 桑山ビル 2F
〇診療科 :内科、消化器科、皮膚科、外科、整形外科、大腸・肛門外科
《 経歴 》
筑波大学臨床医学系消化器外科講師(1996~2006)
東京女子医科大学 非常勤講師

治療に適した診療科目

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