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最終更新日:2022年7月6日

とりいんふるえんざういるすかんせんしょう鳥インフルエンザウイルス感染症

こちらの記事の監修医師
医療法人若葉会 六甲病院
光齋 久人

鳥インフルエンザウイルス感染症

概要

インフルエンザウイルスはヒトだけでなく、さまざまな動物に感染することが知られています。多くの場合、動物種ごとに感染性のある株が違うため、種をまたいだ感染は起こりません。しかしながら、鳥や豚などに感染するインフルエンザウイルスの一部がヒトにも感染することが知られています。鳥インフルエンザウイルス感染症とは、通常トリに対して感染性を示すA型インフルエンザウイルスがヒトへの感染を引き起こした場合の疾患名です。野鳥との濃厚接触(野鳥との直接的な接触、排泄物、死体、臓器への接触など)によって、ヒトへの感染が確認されています。感染症法において、A(H5N1)及びA(H7N9)の鳥インフルエンザウイルスは 2 類感染症に指定されており、それ以外の亜型の鳥インフルエンザウイルスは 4 類感染症に位置づけられています。鳥インフルエンザウイルスに感染すると、一般的な季節性インフルエンザのような症状(激しい発熱、関節痛、悪寒など)が出現します。鳥インフルエンザウイルスには、季節性インフルエンザウイルス以上に重篤な症状を発症させるものが報告されているため、野生の鳥との接触や排泄物の処理などには十分な注意が必要です。

原因

鳥インフルエンザウイルス感染症の主な感染源は、ウイルスに感染した病鳥・死鳥の排泄物や体液です。これらへの濃厚な接触や飛沫を吸入することにより、ヒトへ感染が成立する可能性があります。具体的な報告としては、病徴の世話や死鳥の解体、生の血液や加熱調理不十分な生肉の摂食などがあります。ヒト−ヒト感染については、現状では季節性インフルエンザウイルスのように高い感染性があるものの報告はなく、 効率的かつ持続的なヒト-ヒト感染の証拠はありません。しかし、感染者との濃厚な接触による家族内感染などが報告されているため、鳥インフルエンザウイルスであっても、ヒトからヒトへの感染の可能性があることは間違いありません。

症状

鳥インフルエンザウイルスの潜伏期間は2~9日程度です。一般的な季節性インフルエンザウイルス感染症と似たような症状が出現し、38度を超える突然の高熱や著しい全身倦怠感、筋肉痛や関節痛などの全身症状、咳などの呼吸器症状を伴います。重症化すると肺炎や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)をきたし、ときに多臓器不全を合併して死に至る可能性もあります。

検査・診断

鳥インフルエンザウイルス感染症の確定診断には、ウイルス分離やPCR法などを用いた遺伝子検査が必要です。しかし、鳥インフルエンザウイルス感染症を疑い、いち早く診断するために大切なことは、渡航歴や接触歴の丁寧な問診です。流行地域への渡航歴がある患者さんへの対応マニュアルなどを各医療機関で定めておくことも重要です。

治療

鳥インフルエンザウイルスに対しても、季節性インフルエンザウイルスに用いられる抗インフルエンザウイルス薬(ノイラミニダーゼ阻害薬など)の有効性が示唆されています。激しい発熱や全身倦怠感、関節痛などに対しては対症療法を行っていきます。水分補給や栄養補給などをしっかりと行い、体力と免疫力をつけておくことが重要です。

予防/治療後の注意

鳥インフルエンザウイルスに対して直接的に有効性を持つワクチンは存在しません。感染を予防するためには、流行が起こっている国や地域にできるだけ立ち寄らないようにすることはもちろん、野鳥やその排泄物などに近寄らないなど、接触回避が最も有効であると考えられます。

こちらの記事の監修医師

医療法人若葉会 六甲病院

光齋 久人

〇診療科 :医師 医学博士(感染症疫学)
〇アクセス:兵庫県神戸市灘区土山町5-1 医療法人若葉会 六甲病院

【経歴】
2007年 東北大学医学部入学。
2011年 同大学院に編入するMDPhDコースへ 特別進学。
フィリピンにおける小児肺炎の疫学研究で、2015年博士号(医学)取得。
在学中、(株)アカツキにて新規事業立ち上げを行う。
医学部に復学し、2018年医師免許取得。
水戸協同病院での初期研修の傍ら、 東北大学、 東北メディカル・メガバンク機構 
分子疫学分野非常勤講師、大学発ベンチャー (株)S’UIMINのコンサルタントなどを併任。
現在は医療法人若葉会 六甲病院にて緩和ケア内科に所属。

治療に適した診療科目

感染症内科 内科

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