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溶連菌感染症【イシャチョク】

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最終更新日:2021年10月5日

ようれんきんかんせんしょう溶連菌感染症

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓

溶連菌感染症

まとめ

溶連菌感染症では、溶血性連鎖球菌(溶連菌)に感染して上気道感染症や皮膚の化膿が起こる。喉に感染することが多く、咽頭炎、扁桃炎、小さく赤い発疹を伴う猩紅熱などの疾患を引き起こす。溶連菌にはA群・B群・C群・G群などの種類があり、A群β溶血性連鎖球菌への感染が最も多く、溶連菌感染症全体の9割以上を占めるため、一般的に、溶連菌感染症はA群溶血性連鎖球菌による感染症を指すことが多い。抗生物質や解熱鎮痛剤による薬物治療を行う。

この病気の原因

溶連菌感染症は、溶連菌への感染により発症する。鼻・喉の粘膜、扁桃腺などの呼吸器、皮膚に感染しやすい。感染経路は咳やくしゃみなどを介した飛沫感染が多い。溶連菌感染症は喉の痛みの症状はあるが、咳やくしゃみの症状はなく、日常的に出る咳・くしゃみから飛沫感染が起こるとされる。溶連菌は感染力が非常に強く、感染者が身近にいる場合は手洗い、うがいの徹底、マスクの着用などでしっかりと予防する。

主な症状

2~5日の潜伏期の後に38~39℃の発熱、喉の痛み、舌にできる小さな発疹、イチゴ舌などの症状が現れる。その他、嘔吐、手足にできる小さな赤い発疹、頭痛、腹痛、首筋のリンパ節の腫れが現れることもある。3歳未満の幼児は高熱を発症しないこともあるが、発熱しなくても注意して様子をみる必要がある。急性期を過ぎると発疹部分の皮がむけることもある。風邪との鑑別が難しい場合もあるが、溶連菌感染症は咳や鼻水が出ないという特徴がある。

検査/診断の方法

気になる症状が見られたらできるだけ早く受診して検査を受ける。問診にて年齢、発熱、喉の赤みや発疹などを確認する。溶連菌感染症の疑いがあれば綿棒にて喉の分泌物を採取し、溶連菌の有無を調べる。他疾患との鑑別や炎症の程度を調べる場合は、血液検査を行う。およそ5~10分で判定結果が出る。検査結果から治療方針を決定する。

主な治療方法

溶連菌感染症の治療は、抗生物質や解熱鎮痛剤による薬物治療である。解熱鎮痛剤は熱を下げ、喉の痛みなどの症状を和らげる。抗生物質は溶連菌を減少させる作用がある。投与される抗生物質はペニシリン系が多いが、セフェム系も有効とされる。抗生物質や解熱剤を服用すると、数日以内に下熱し、喉の痛みが治まり、発疹部分の皮がむけ、回復してくる。しかし、溶連菌を確実に根治し、合併症を予防するためには、症状消失後も抗菌薬服用を続ける必要があるので、初診から数日後に再診することがある。一部の抗菌薬を除き、通常5~10日間服薬の必要があり、医師の指示どおりに処方薬を服薬しなければ、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症を引き起こすことがある。

治療後に注意すべき点/予防対策

処方薬を最後まで服用することが重要である。溶連菌は感染力が強く、予防対策をしっかりと行う。溶連菌は咳やくしゃみの飛沫感染、菌の付着した食品が口に入り感染するため、普段から手洗い、うがいでの予防が大切である。家族内に感染者が出た場合、両親、兄弟への感染に特に注意する。感染した小児に兄弟がいる場合は、一緒に検査を受けることが望ましい。

こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木 幹啓

【経歴】自治医科大学卒業
三重大学小児科入局
三重県立総合医療センター(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
国立病院機構三重中央医療センター(新生児集中治療室を担当)
国立病院機構三重病院 (小児急性期病棟、アレルギー・糖尿病・腎臓病慢性期病棟、重症心身障害児病棟を担当)
山田赤十字病院(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
紀南病院(小児科医長)
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
2020年10月、株式会社オンラインドクター.comを設立。CEOに就任

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