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最終更新日:2022年7月6日

まいこぷらずまはいえんマイコプラズマ肺炎

こちらの記事の監修医師
小児科医・新生児科医
今西 洋介

マイコプラズマ肺炎

概要

マイコプラズマ肺炎とは、マイコプラズマと呼ばれる特殊な細菌の感染によって発症する肺炎のことを言います。肺炎とは、肺に炎症が生じている状態であり、細菌やウイルスなどがその原因となります最近増加している肺炎の一つであり、肺炎の他、風邪や気管支炎などの原因にもなります。マイコプラズマ肺炎の発症によって、咳や咽頭痛、倦怠感や発熱など、風邪などの一般的な上気道炎のような症状が出現します。痰を伴わない乾いた咳が続くという特徴があります。成人の場合であっても比較的若年者に多い肺炎であり、20代などの若い世代の肺炎の原因菌としても知られています。 適切な抗生物質(抗菌薬)の投与によって治療が可能ですが、場合によっては入院が必要になる可能性もあります。

原因

マイコプラズマ肺炎の原因は、マイコプラズマと呼ばれる特殊な細菌の感染にあります。マイコプラズマは一般的な細菌とは異なり、細胞壁と呼ばれる細菌特有の体の構造を持っていません。一般的な細菌には細胞壁という構造が存在するため、多くの抗生物質は、この細胞壁にダメージを与えるというような働きを持っています。しかしマイコプラズマは細胞壁を持っていないため、一般的な抗生物質を投与しても効果を示しません。これがマイコプラズマの大きな特徴といえます。そのため、マイコプラズマ肺炎の治療の際には、マイコプラズマに効果を示す抗生物質を適切に投与していく必要があります。また、主にマイコプラズマは飛沫感染によって感染が拡大していきます。接触感染も感染経路の一つとして挙げられており、マイコプラズマが付着した物を触ることで、手や指を介して感染が伝播すると考えられています。

症状

マイコプラズマの潜伏期は通常2~3週間で、感染が成立すると、咳や発熱など一般的な風邪に似た症状が発現します。 感染しても必ず症状が出現するわけではなく、マイコプラズマが流行している集団(学級など)であっても、発症する人と発症しない人がいます。感染後は早期に発熱症状が見られ、徐々に咳の症状が強くなっていくという特徴があります。 解熱しても咳の症状が続くという場合もあり、咳だけが3~4週間続くこともあります。そのほかにも咽頭痛、下痢、嘔吐、皮疹、喘息様気管支炎などの症状が出現する可能性もあります。

検査・診断

マイコプラズマ肺炎だけに特徴的な症状というものはなく、症状だけで典型的な風邪や肺炎などと区別することは難しいです。地域における感染症の流行状態や、患者さんの年齢などによってある程度マイコプラズマによる感染症を疑うことはできますが、診断を行うためには、抗体検査は PCR 法検査などが必要になります。必要に応じてレントゲン検査や CT 検査、血液検査などを行い、全身の状態を把握していきます。

治療

マイコプラズマ肺炎の治療には、抗生物質(抗菌薬)が使用されます。しかし、マイコプラズマの構造は他の細菌と異なっており、一般的な抗生物質が効果を示さないという特徴があります。マイコプラズマに有効性を持つ抗生物質として、マクロライド系抗生物質やニューキノロン系抗生物質などが挙げられます。マイコプラズマ自体が抗生物質に対して耐性を持っている場合もあり、特に近年では、マイコプラズマの薬剤耐性菌が増加していることが大きな問題となっています。そのため、状況に応じて抗生物質を使い分けながら治療を行っていくことが重要です。患者さんの年齢によっては使用できない(使用が推奨されない)抗生物質も存在するため、年齢やアレルギー、併用薬などとの組み合わせを考慮しながら最適な抗生物質を選択していきます。

予防/治療後の注意

マイコプラズマ肺炎を予防するためには、他の感染症と同様に、細菌に対する物理的な接触を減らすというのが重要となります。感染経路としては飛沫感染以外にも接触感染が確認されているため、マスクなどで飛沫を防ぐのはもちろんのこと、こまめに手洗いうがいを行うなどの基本的な感染対策が有効です。

こちらの記事の監修医師

小児科医・新生児科医

今西 洋介

【経歴】
2006年富山大学医学部卒業

石川県立中央病院 新生児科勤務
りんくう総合医療センター 新生児科勤務
大阪府医療センター 新生児科勤務

講談社モーニング連載漫画「コウノドリ」のドラマの医療監修を務める。
2022年4月ヘルスプロモーション会社を起業。

現在は一般社団法人チャイルドリテラシー協会の代表理事も務める。

【資格】
日本小児科学会専門医
日本周産期新生児学会新生児専門医

治療に適した診療科目

小児科 内科 呼吸器内科

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