オンライン診療対応クリニック病院検索・クリニック動画紹介のイシャチョク

  • 一般会員
  • 医師会員
  • 法人会員

イシャチョク

一般
会員
医師
会員
法人
会員

最終更新日:2021年10月7日

かふんしょう花粉症

花粉症

まとめ

花粉症はスギやヒノキ、ブタクサなどの花粉で鼻・目の結膜が刺激され、アレルギー反応を起こし鼻水や涙が止まらない症状が現れる。花粉が飛散する時期に症状が現れるが、アレルギーの原因物質となる抗原は複数あるため、年間を通じ症状がみられることもある。現在、日本にある抗原となる花粉は約50種類とされる。花粉症には鼻水とくしゃみが強いタイプ、鼻詰まりが強いタイプ、鼻水、くしゃみ、鼻づまりの両方が強いタイプがあり、症状により治療法は異なる。近年の花粉症患者の増加の原因は、スギ花粉の飛散量の増加によるものと考えられている。

この病気の原因

花粉症はスギなどの花粉が鼻や目の結膜が刺激されて発症するアレルギー疾患であり、スギ花粉症は冬の終わりから春にかけ、くしゃみ、鼻詰まり、鼻水、涙が止まらないなどの症状が現れる。近年、日本で花粉症の患者が増加している原因は、スギ花粉の飛散量の増加とされる。スギは植林後40年で成木に成長し、花粉を飛散するが、全国に植林されたスギの多くが樹齢40~60年のため、活発に花粉が飛散しているとされる。スギ花粉のほか、ヒノキ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど約50種類の植物の花粉が花粉症の原因となり、複数の抗原にアレルギーがある人は年間を通じて症状が出現する。

主な症状

くしゃみ、鼻水、鼻づまりが主症状である。眼の症状には、涙が出続ける、かゆみ、充血がみられる。くしゃみは異物を排出する働きであり、連続して発生しやすい。鼻水は異物を洗い流そうとする働きであり、風邪の鼻水とは異なり透明でさらさらしている。鼻詰まりは鼻粘膜が腫れ、鼻の通り道が狭くなったことによるもので、くしゃみや鼻水などの症状の後に発生しやすい。鼻詰まりにより口呼吸となり、口や喉が渇き咳がでやすくなり、匂いや味が感知しにくい、息苦しい、眠りが浅い、などの症状も起こる。まれに全身倦怠感や熱っぽさ、皮膚にかゆみが現れることがある。

検査/診断の方法

問診にてアレルギー症状の既往歴などを確認する。血液検査や皮膚アレルギーテストを行い、アレルギー反応の原因となる抗原を調べる。

主な治療方法

症状に合わせて対症療法を行う。くしゃみと鼻水には抗ヒスタミン薬、鼻詰まりにはロイコトリエン拮抗薬、くしゃみ、鼻水、鼻づまりにはステロイド剤にて治療する。根本的な治療には抗原から抽出したエキスを体内に取り入れ、徐々に抗原に慣れさせる減感作療法があり、抗原を取り入れる方法として、皮下注射と舌の下に薬剤を置いて吸収させる舌下免疫療法がある。その他、花粉飛散の約2週間前から薬物治療を始める初期療法により症状出現を遅らせたり、症状を軽くする方法がある。

治療後に注意すべき点/予防対策

花粉の飛散時期には窓を開けない、洗濯物や布団を外に干さない、できるだけ外出を控えるなどの対策を行う。外出時は眼鏡やマスクなどを着用し、花粉から目や鼻を守ることで、症状を緩和できる。部屋の掃除では特に窓際の掃除を徹底し、花粉が付着しやすい表面がけばだつ衣類を避け、帰宅時は衣服や髪についた花粉を払い落すなどの対策を行う。ハウスダストやダニによるアレルギーには、寝具の洗濯や、布団乾燥機での乾燥後に掃除機をかけると効果的である。

治療に適した診療科目

内科 アレルギー科 眼科 耳鼻咽喉科

内科、アレルギー科、眼科、耳鼻咽喉科のおすすめクリニック