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最終更新日:2021年10月2日

きかんしえん気管支炎

気管支炎

まとめ

気管支が炎症を起こし、咳やたんなどの呼吸器症状がみられる疾患を気管支炎という。数日から数週間以内に収まる「急性気管支炎」と、数年間、咳やたんが出続ける「慢性気管支炎」がある。急性気管支炎はウイルスやマイコプラズマなどの感染を原因として発症することが多い。一方、慢性気管支炎は百日咳、抗酸菌や緑膿菌などの感染症のほか、副鼻腔気管支症候群、びまん性汎細気管支炎、喫煙に伴う慢性閉塞性肺疾患(COPD)を原因として発症することがある。

この病気の原因

急性気管支炎は冬に発症しやすく、その原因の多くはインフルエンザなどのウイルスおよび細菌による。症状軽快後も気管支は炎症した状態で、感染後遷延性咳嗽とよばれる、咳などの症状が数週間続くこともある。また、急性気管支炎の原因となる細菌以外の病原体にはマイコプラズマがあり、その他、煙や粉じんなども気管支の炎症を起こして急性気管支炎に似た症状が現れる。一方、慢性気管支炎は、副鼻腔気管支症候群、びまん性汎細気管支炎、喫煙に伴う慢性閉塞性肺疾患(COPD)結核菌や非結核菌性抗酸菌症などの疾患により発症することがある。また、老人の喘息、肺がんでも咳やたんの症状がみられる。

主な症状

主症状は咳、たん、発熱である。呼吸時に「ぜーぜー」と音がする喘鳴がみられ、息切れを起こすこともある。一般に感染症による気管支炎は、鼻水、喉の痛み、疲労、悪寒などの風邪に似た症状から始まり、咳が出る。37.5~38度の発熱に伴う腰背部痛、筋肉痛が現れることもある。咳症状が治まるまで2~3週間あるいはそれ以上かかることがあり、喘息や肺炎などに移行する場合もある。

検査/診断の方法

咳やたんの性状、呼吸状態にて診断する。慢性気管支炎を疑う場合、必要に応じて胸部レントゲン検査、CT検査、血液検査、細菌検査、たんの検査などを行い、肺炎の有無や炎症の程度、原因となるウイルスや細菌を確認する。呼吸機能検査や気管支鏡検査などの検査を行うこともある。

主な治療方法

対症療法を基本とし、咳が強い場合は「鎮咳薬」、たんが絡む場合は「去痰薬」など、症状に応じ治療する。咳、たん、筋肉痛などの全身状態から判断し、ウイルス以外の病原菌の関与を疑う場合は、原因菌に対し抗生物質を投与する。発熱時は、十分な水分摂取を行う。小児では、加湿器の使用により症状が緩和しやすい。小児の重症例や喘鳴のある成人例では、吸入気管支拡張薬にて気道を広げる治療を行う。

治療後に注意すべき点/予防対策

気管支炎は風邪やインフルエンザからの移行例が多い。日頃から規則正しい生活を送り、栄養補給、疲労回復に努めることが大切である。インフルエンザの流行前に予防接種を受けることが望ましい。また、加湿器にて保湿するとよい。気管支炎を発症した場合は安静と休養を心がけ、禁煙する。

治療に適した診療科目

内科 呼吸器内科 呼吸器外科 小児科

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