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最終更新日:2021年12月14日

あるこーるせいかんしつ(あるこーるせいかんしっかん)アルコール性肝疾(アルコール性肝疾患)

アルコール性肝疾(アルコール性肝疾患)

まとめ

アルコール性肝疾患は、アルコールの摂取過剰により、肝臓に障害を起こす疾患全般を指します。アルコール性肝疾患には軽症~重症になるにつれ、アルコール性脂肪肝、アルコール性肝線維症、アルコール性肝炎、肝硬変、肝臓がんへ進展します。肝臓は負荷がかかっても症状が現われにくい臓器ですが、進行すると症状として腹部の上の右側部分の痛みや、倦怠感があります。アルコール性肝炎を放置すると肝機能が失われ、肝硬変を発症し、肝臓がんや肝不全のリスクが高まります。アルコールの過剰摂取は肝機能の障害だけではなく、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症などの合併症を引き起こすリスクが高くなります。

この病気の原因

長期にわたるアルコール摂取や、アルコールの大量摂取が原因で肝臓に障害が起こります。1日の飲酒量がアルコール換算で60g以上は多量飲酒となり、アルコール性肝疾患のリスクが高まります。肝障害を起こすリスクとなるアルコール量には個人差が大きく、特に女性はアルコール摂取量が多くなくても体質により発症しやすいことがあります。また家事をしながらの飲酒がやめられず、アルコール依存症となるキッチンドリンカーからアルコール性肝疾患を発症することがあります。

主な症状

アルコール性肝疾患はアルコールを原因とする肝臓の疾患全般を指し、軽症のアルコール性脂肪肝から、アルコール性肝線維症、アルコール性肝炎、肝硬変、肝臓がんに進展します。肝硬変、肝臓がんを発症すると生命リスクが高まります。アルコール性脂肪肝からアルコール性肝炎に進展すると肝臓の細胞の破壊が進行します。アルコール性肝炎では食欲不振、全身倦怠感、発熱がみられます。肝臓が腫れることによる腹部の痛み、黄疸がみられ、尿が赤茶色に変化します。悪化するとお腹に水が溜まる腹水やむくみ、吐血もみられます。アルコール性肝炎を発症すると繰り返し発症することが多く、肝硬変、肝臓がんへと進行します。また、アルコールによる肝障害のある人はアルコール依存症を併発していることが多いです。

検査/診断の方法

問診にて飲酒量を確認しますが、患者本人は飲酒量を過少報告する傾向があるため、家族や友人などからも飲酒量を聴き取ります。自覚症状として、腹部の張りや倦怠感などがみられます。腹部超音波では脂肪肝の場合、肝臓が白く輝いたようにみえることと、肝腫大が特徴です。血液検査では数値に異常がみられます。アルコール性脂肪肝ではγ-GTP、AST・ALT、コリンエステラーゼの上昇がみられ、高脂血症を認めます。アルコール性肝障害ではm-AST、IgA上昇がみられ、貧血を認めます。アルコール性肝炎ではAST/ALT比の上昇、γ-GTP、ビリルビン値の上昇などがみられ、低アルブミン血症、白血球数の増加を認めます。肝硬変では汎血球減少症、PT値低下、低アルブミン血症を認めます。

主な治療方法

脂肪肝では禁酒により肝臓の状態は改善します。低カロリーで栄養バランスのよい食事を取り、体重減少に努めます。適度の運動、十分な休養・睡眠も効果的です。アルコール性肝炎では、高たんぱく・高エネルギー食にして、不足しているビタミンや亜鉛の補充を行います。肝硬変は断酒してたんぱく制限、分岐鎖アミノ酸製剤による治療を行います。また、腹水、食道静脈瘤、肝性脳症など合併症の治療を行います。アルコール依存症により禁酒・断酒ができないこともあるため、精神科の治療が必要な場合もあります。

治療後に注意すべき点/予防対策

肝臓は飲酒による負荷がかかっても症状が現われにくい「沈黙の臓器」とよばれています。症状が現われる頃にはすでに進行しているため、早期発見、治療が大切です。飲酒量の多い人は定期的に健診を受け、血液検査の結果を確認します。節酒しても血液検査の数値が悪い場合は断酒します。

治療に適した診療科目

内科

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