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最終更新日:2021年10月12日

やにょうしょう夜尿症

夜尿症

まとめ

睡眠中に無意識で排尿する状態を夜尿症という。夜尿症とおねしょはほぼ同義で使用されることがあるが、5歳以上で1ヵ月に1回以上の夜尿が3ヵ月以上続く場合、夜尿症と診断される。7歳児の約10%が夜尿症といわれる。加齢とともに発症率は減少するが、0.5~数%は成人後も改善しないとされる。生活指導などの治療を行うと、未治療に比べ治癒率が2~3倍高くなり、発症期間も短縮される。

この病気の原因

発症原因として、夜間の尿量が多い、夜間の膀胱に貯められる尿量(膀胱容量)が少ない、睡眠障害または覚醒障害がみられる。睡眠中に作られる尿量が膀胱容量を超えても目覚めない場合に夜尿が起こる。通常、夜間の睡眠中は尿量を減少させる抗利尿ホルモンの分泌が増加し、昼閒の60%程度に尿量が減少する。また、自律神経の作用により夜間は膀胱容量が昼間の1.5~2倍に増加する。しかし、これらの機能が未発達で、睡眠中の尿量が膀胱容量を超えると尿意が発生する。子どもは生理的に睡眠が深く、尿意があっても目覚めないため夜尿が起こってしまう。夜尿症は原因別に3つに分類され、夜間の尿量が多い「多尿型」、夜間の膀胱容量が小さい「膀胱型」、両方の特徴をもつ「混合型」がある。両親が夜尿症の既往があると子の夜尿症の発生率が高いとされるが、原因遺伝子は明らかになっていない。

主な症状

夜間の睡眠中、無意識のうちに排尿する。夜尿の頻度は個人差があり、毎日発生する場合、1回/週以下で発生する場合もある。排尿後も目覚めないことが多いが、排尿直後に目覚める場合は、治る時期が近いとされる。夜尿と並行して昼閒も漏らしてしまうことを、昼間尿失禁または昼間遺尿といい、ある程度以上の尿が貯まると膀胱が急に収縮して強い尿意が発生するため起こる。昼間尿失禁と夜尿症の両方がみられる場合、昼間尿失禁の治療後に、夜尿症の治療を行う。

検査/診断の方法

日常的な水分摂取量や排尿・排便の状況、持病の有無を問診で確認し、尿量を計測して夜尿の原因を調べる。おむつをして就寝し、夜尿があればおむつの重量変化から尿量を算出する。それに起床直後の尿量を加算したものが夜間尿量である。6~9歳で200mL、10歳以上で250mL以上の場合、多尿型の夜尿症の可能性がある。また、昼閒の1回分の最大尿量(排尿を限界まで我慢したときの尿量)を体重で割った数値が5(mL/kg)以下の場合は、膀胱機能の未発達による、夜尿や昼間尿失禁の可能性がある。尿検査にて尿タンパク・尿糖・尿沈査(尿中の赤血球・白血球を調べる検査)を調べ、尿浸透圧・尿比重から尿の濃さを調べる。状況により、膀胱や腎臓の超音波検査などを行う。

主な治療方法

生活指導と行動療法による治療を行い、治療効果がみられない場合は、夜尿アラーム(おねしょアラーム)を用いた治療や内服治療を行う。夜尿アラームは小さなセンサーがついた機械で下着に装着して用いる。センサーが尿で濡れるとアラームが鳴り、目覚めることができる。アラームで目覚めることを繰り返すと膀胱容量が次第に増え、夜尿が改善される。内服治療には、抗利尿ホルモン薬、抗コリン薬、三環系抗うつ薬などがある。抗利尿ホルモン薬は就寝前に服薬し、夜間に作られる尿量を減少させる。抗コリン薬は、膀胱の収縮を抑制し、膀胱容量を増やす効果がある。三環系抗うつ薬は、抗コリン薬と組み合わせて治療に用いる。昼間尿失禁の場合は、時間を決め排尿させて膀胱容量を増やす治療を行う。

治療後に注意すべき点/予防対策

利尿作用のあるカフェインを含むコーヒー、緑茶、コーラなどを避ける。昼間は規則正しくトイレに行く習慣をつけ、就寝前の2~3時間は水分摂取を控える、就寝前に必ずトイレに行く習慣をつけることが予防となる。便秘は膀胱容量を小さくすることがあり、繊維質の多い食事を摂るなどの予防対策を行う。夜尿症の多くは加齢につれ自然治癒することが多いが、小学生になっても夜尿が毎晩続く、本人が気になりだした場合は、医療機関への受診を検討する。

治療に適した診療科目

内科 小児科 泌尿器科

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