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最終更新日:2021年10月5日

ぼっきふぜん(いーでぃー)勃起不全(ED)

勃起不全(ED)

まとめ

性行為の際、性器が十分な勃起ができなかったり、維持できない状態が続き、再発することを勃起不全(erectile dysfunction: ED)とよぶ。たまに勃起でき、性交可能な中等度EDと、勃起せず性交不可能な完全EDがあり、合わせて約1000万人以上の患者がいると推定される。動脈硬化の進行や神経障害で起こる器質性EDと、精神的ストレスによる心因性ED、薬の副作用による薬剤性EDなど、発症原因により分類されるが、多くの症例で発症原因が複数みられる。年齢に伴いEDの有病率が上昇する。

この病気の原因

勃起のメカニズムは性的刺激により神経を伝達して勃起の信号が送られ、陰茎海綿体に血液が流れ込み、膨張して硬くなる。しかし何らかの原因により神経と血管の働きが妨害されるとEDとなる。発症原因は加齢のほか、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病、神経疾患、ストレスなど心理的・精神疾患的な要因、抗うつ薬、降圧薬、外傷、手術が関与するとされる。最近では食生活の乱れ、肥満、運動不足、喫煙、休養不足などの生活習慣が深く関与することが判明している。勃起に関連した神経・血管に器質的障害がみられない心因性EDには、性行為への不安、パートナーとの緊張関係が原因である。また、うつ症状とEDには高い相関があり、心的外傷ストレス障害(PTSD)では、EDを高率に発症する。

主な症状

陰茎が十分に硬くならず、膣内へ挿入できない、性交の途中で勃起が中断するなど、勃起しない、硬さが不十分、勃起状態が維持できないなど、満足な性交が行えない状態がEDである。また、EDにより精神的な影響が現われることがある。

検査/診断の方法

問診票のセルフチェックである、国際勃起機能スコア(IIEF5、SHIM)に沿って診断する。また、問診にて過去と現在の性的関係、EDの発生と経過、治療歴、服用中の薬剤、喫煙・飲酒、運動習慣などを確認する。状態により、身体所見による陰茎の変形や前立腺疾患などの確認や、血糖値を調べる。性腺機能低下を疑う場合はホルモン検査を行う。問診、身体所見、臨床検査にて約8割の患者がEDと診断される。このほか、性機能専門医による特殊診断検査には、自宅で夜間陰茎の膨張度を評価する検査や、陰茎内の血流を確認する超音波検査を行うことがある。

主な治療方法

患者やパートナーの希望により治療法を選択する。日本性機能学会・日本泌尿器科学会編集の『ED診療ガイドライン第3版』では、勃起を促進するPDE5阻害薬の内服が第一選択の治療法である。日本では国内外で十分な有効性・安全性が確認された3種類の薬が使用可能である。心因性EDでは、カウンセリングによる助言・指導などの心理療法を併用するほか、抗うつ剤、漢方薬を服薬することがある。PDE5阻害剤の治療効果がみられなかったり、治療薬が服用できない患者は、陰圧式勃起補助器具による治療を行う。また、性腺機能の低下がみられる場合は、男性ホルモン補充治療で改善するとされる。

治療後に注意すべき点/予防対策

糖尿病や高血圧症などの生活習慣病、バランスの悪い食生活、ストレスなどが発症原因となることから、バランスの良い食事や規則正しい生活を行い予防に努める。ED治療は、インターネット上で偽造品の治療薬の販売が問題となっており、重篤な健康被害がみられた例も発生しているので、注意する。

治療に適した診療科目

内科 神経内科 泌尿器科

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