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大腸憩室炎【イシャチョク】

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最終更新日:2022年3月8日

けいしつえん大腸憩室炎

こちらの記事の監修医師
みなと芝クリニック
川本 徹

概要

概要 大腸憩室とは、大腸壁に5〜10mmのへこみができ、腸管の外側に向かって袋状に飛び出た状態を言います。大腸憩室があるだけでは問題にはなりませんが、腸壁のへこみがある部分に便が溜まりやすく、また腸壁も弱まっているため、何らかの原因で亀裂などがおき、そこから細菌感染し、腹痛や発熱などといった症状が出ることを大腸憩室炎と言います。大腸憩室は右側の大腸(上行結腸)にできやすく、単発のものもあれば複数できる場合もあります。年齢が上がると左側の大腸(S字結腸)にも発生する確率が高くなり、重症例も多くなります。以前は欧米に多い病態でしたが、食生活の欧米化による食物繊維の摂取不足や高齢化社会により日本でも発症が増加傾向にあります。

原因

大腸憩室ができるのは、先天性の場合もありますが後天性が多く見られます。原因としては、食物繊維の摂取不足、加齢による大腸の衰えが挙げられます。食物繊維の摂取不足により便秘を引き起こし、便を出すための踏ん張りが腸内の圧を高め、それにより腸壁の一部が押し出されて大腸憩室ができると言われています。そして年齢が上がるにつれて、大腸憩室の保有率は高くなります。その大腸憩室の中で腸管内圧が上がることにより、脆くなった腸壁の粘液膜に亀裂等が起こり細菌増殖、そこから炎症を引き起こすと大腸憩室炎となります。

症状

大腸憩室ができることは無症状の場合が多いですが、大腸憩室炎を引き起こすと下腹部の痛み(チクチク、ジクジクや重苦しい痛み等)や下痢、便秘、そして発熱が見られる場合もあります。上行結腸にできた場合は右下腹部の痛み、S字結腸の場合は左下腹部が痛みます。症状が悪化すると腹痛が継続的になり、発熱を引き起こします。そして更に悪化すると憩室に穴が空き、腹腔内に便がもれ腹膜炎や結腸周囲炎、また膀胱に膀胱結腸ろう(炎症により膀胱と大腸が繋がってしまう現象)ができると、尿路に細菌が入り込み尿路感染症といった、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。

検査・診断

問診や血液検査で炎症の強さを診断し、その後詳細を調べるために腹部超音波検査やCT検査を行います。大腸憩室自体があるかを調べる場合は、大腸内視鏡検査やバリウム検査を行います。しかし、炎症が強い場合は、検査により悪化させる危険もあるため、炎症が治ってから実施します。

治療

発熱や合併症を伴わない場合は、通常入院による安静と抗菌薬の服用、絶食や流動食による食事管理をします。薬の服用で効果が見られない場合や重症、合併症を引き起こしている場合は、手術が必要となります。部分的に腹膜炎を起こし膿が溜まっている場合(膿瘍)は、経皮的ドレナージ(超音波を使用し、皮膚の上から膿を抜く)を行います。経皮的ドレナージが困難な場合は、破れている腸管を切除し、正常な部分をつなぎ合わせる手術をします。さらに重症の場合は、一時的に人工肛門をつくり、症状が落ち着いてから再度手術を行う場合もあります。

予防/治療後の注意

大腸憩室を作らないようにすることが重要です。年齢が上がるとより、大腸憩室の発症が増えるため高齢の方は特に注意が必要です。また、一度できた大腸憩室は自然消滅することはありません。そのため、肉などの動物性タンパク質や脂質を控えめにし、野菜、穀物などの植物繊維を積極的に摂取するように心がけ、規則正しい食生活をして便通のリズムを整えることが大切です。刺激物を取りすぎないこと、乳酸菌やビフィズス菌といった腸内フローラのバランスを改善する食品を取り入れること、そして適度に運動することも腸の動きをよくすることにつながります。大腸がん検診で大腸憩室が見つかることもあるため、定期的に検診を受けることも推奨しています。

こちらの記事の監修医師

みなと芝クリニック

川本 徹

〇アクセス:東京都港区芝2丁目12−1 桑山ビル 2F
〇診療科 :内科、消化器科、皮膚科、外科、整形外科、大腸・肛門外科
《 経歴 》
筑波大学臨床医学系消化器外科講師(1996~2006)
東京女子医科大学 非常勤講師

治療に適した診療科目

内科 消化器内科

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