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最終更新日:2021年10月2日

はいえん肺炎

肺炎

まとめ

肺炎は主に細菌やウイルスに感染して、肺の中を通る気管支の先にある肺胞が炎症を起こす疾患である。風邪と似た症状が起こるが、呼吸困難があり入院を必要とするほど重症化することがあり、注意が必要である。薬剤やアレルギーが原因で発症することがある。肺炎は発症原因により、分類される。細菌性肺炎、ウイルス性肺炎、マイコプラズマ肺炎などの非定型肺炎(βラクタム系抗菌薬が効かない原因菌による肺炎の総称)などがある。また、細菌やウイルス以外の原因で起こる肺炎に、誤嚥性肺炎、過敏性肺炎、好酸球肺炎などがある。

この病気の原因

肺炎の発症原因の多くは、細菌への感染である。さまざまな原因菌があるが、肺炎球菌が最多となる。インフルエンザなどのウイルス、クラミジアなどの微生物でも発症し、マイコプラズマ、ストレプトコッカス、黄色ブドウ球菌などへの感染が主な原因である。細菌やウイルス類は口や鼻から体内に入ると喉から気管支を通り、肺胞に到達して肺炎を発症する。体力が低下し、免疫力が落ちた時に感染しやすいため、糖尿病などの慢性疾患の患者は注意が必要である。このほか、高齢者に多いのが誤嚥性肺炎で、食物や飲物を飲み込む力が衰え、飲食物や唾液が器官に侵入すると、飲食物や唾液に含まれた細菌が原因となり発症する。

主な症状

高熱や胸痛、激しい咳、息切れ、呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がする喘鳴という症状が現れる。重症化すると呼吸が速くなり、呼吸困難となり、酸素吸入が必要な場合がある。細菌性肺炎では黄色や緑色のたんが出ることが多い。風邪と似た症状がみられるが、高熱と激しい咳が1週間ほど続く呼吸困難の症状がみられる場合、肺炎の可能性があり、医療機関を受診する。高齢者では肺炎に特徴的な症状が起こりにくいこともあり、気づいた時には重症化していることも多い。

検査/診断の方法

聴診により肺炎に特徴的な雑音の有無を確認する。胸部エックス線検査で肺の炎症状態を調べ、確定診断を行う。肺炎特有の白い影が認められると、肺炎と診断される。状況により、CT検査や血液検査を行う。血液検査では炎症の程度や血中の酸素量を調べる。この他、原因となる細菌を調べる迅速検査、たんの培養検査を行うこともある。原因菌が特定できない場合や重症度の高い緊急時には、肺組織の病理検査を行うことがある。

主な治療方法

原因となる細菌やウイルスに対する抗菌薬にて治療する。抗菌薬の一部に耐性をもつマイコプラズマ肺炎など、薬剤の選択が必要な肺炎もある。抗菌薬が効かないウイルス性肺炎などに対しては、発熱、咳、たんの症状などを抑える対症療法を行う。若年層で基礎疾患のない患者は、通院治療が可能なこともあるが、重症例や小児、高齢者では、基本的に入院治療が推奨される。薬剤が効いて容体が安定するまでの経過観察の必要性や、脱水などの症状を改善する必要性があることが理由である。誤嚥性肺炎の場合は、絶飲食の上で治療を行う。糖尿病や慢性腎臓病などの慢性疾患のある患者は、肺炎により病状が悪化することがあるため、抗菌薬の投与についてよく見極めて治療する。

治療後に注意すべき点/予防対策

日頃から手洗いやうがいを徹底して最近やウイルスへの感染を予防し、規則正しい生活習慣を送ることが重要である。また、肺炎球菌やインフルエンザウイルスのワクチン接種も感染予防となる。誤嚥性肺炎の予防には、ゆっくり時間をかけて食事をとる、少量ずつ口にして、おしゃべりしながら食べない、などを心がける。肺炎による死亡者の多くは65歳以上であり、特に高齢者は日頃から感染予防に注意する。

治療に適した診療科目

内科 呼吸器内科 呼吸器外科

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