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最終更新日:2021年10月12日

げっけいふじゅん・むげっけい月経不順・無月経

月経不順・無月経

まとめ

正常な月経は月経周期日数が25日~38日、月経持続日数は3~7日、周期の変動は6日以内、卵胞期日数は17.9±6.2日とされる。この基準に当てはまらず、25日未満で出血する、次回の月経までの間隔が39日以上、などの状態を月経不順という。無月経は、妊娠していない状態で3ヵ月以上月経が来ない状態である。18歳以上でも月経が始まらない原発性無月経、過度のダイエットなどが原因で起こる続発性無月経に分けられる。無月経を放置するとホルモン異常が起こるため、早期受診が必要である。妊娠・授乳期でないが乳汁が分泌され、無月経となる内分泌代謝疾患との鑑別が必要である。

この病気の原因

月経不順は、疲労やストレスによるホルモンバランスの乱れが原因とされる。このの乱れにより、機能性子宮出血、黄体機能不全症、多嚢胞性卵巣症候群を引き起こし、ホルモン分泌の異常が生じることがある。更年期が近い年齢の人は、月経不順が起こりやすいとされる。原発性無月経は、染色体異常、腟や子宮の先天異常、ホルモン異常が原因とされる。続発性無月経は、妊娠、授乳、急激なダイエット、肥満、強いストレスや環境の変化などによるホルモンバランスの乱れが原因とされる。その他、女性ホルモンを制御する脳下垂体の腫瘍や他疾患、早発閉経が原因で起こることがある。

主な症状

月経が月に2回来る頻発月経、月経が2日で終わる、月経が8日以上続く、月経周期が39日以上ある稀発月経の症状がみられる。経血量が異常に少ない、異常に多いといった月経困難症を伴うこともある。無月経は無症状のこともある。原発性無月経では、乳房発達や陰毛の出現などの第二次性徴がみられない。脳下垂体腫瘍などが原因の続発性無月経では、頭痛、吐気、めまい、視覚異常などの症状がみられることがある。無月経、月経不順があると不妊につながることが多い。

検査/診断の方法

月経不順の原因はストレスの場合があり、問診にて生活習慣、仕事、既往歴、家族歴を確認する。内診にて子宮の環境を確認し、子宮内膜症などの異常があれば、症状に応じて経口避妊薬やホルモン剤による治療を行い、月経周期を整える。無月経では、妊娠の可能性の有無を検査し、妊娠していなければ問診にて最終月経を確認する。18歳以上で月経が始まらない場合は原発性無月経の診断のため、原因疾患の鑑別を行う。月経の経験があれば、続発性無月経であり、月経不順と同様、問診・内診にて原因を調べる。必要に応じ子宮がん検診を行う。

主な治療方法

月経不順、もしくは続発性無月経で妊娠を希望する場合は、クロミフェンによる排卵誘発治療を行う。妊娠を目的とした治療であり、排卵が促されることにより月経周期が整えられる。妊娠を希望しない場合は、ゲスターゲンの周期的内服により月経周期を整えるが、効果がなく月経が来ない場合は、エストロゲンとゲスターゲンを周期的に内服するカウフマン療法を行う。男性ホルモン過多による多毛、ニキビがみられる場合は、、経口避妊薬による治療を行うことがある。原発性無月経では、処女膜や腟が閉鎖しているときは手術を行い、ホルモン系統に異常があるときはホルモン療法を行う。ターナー症候群などの染色体異常や、根治が望めない場合は、カウンセリング療法を行う。

治療後に注意すべき点/予防対策

月経不順や無月経となる女性ホルモンの乱れはストレスが原因であることが多く、できる限りストレスをためず、生活習慣や食事の栄養バランスを整えることが予防となる。定期的に子宮がん検診を受け、月経で気になる点があれば早めに受診する。

治療に適した診療科目

内科 内分泌内科 産婦人科 婦人科

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