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最終更新日:2022年4月7日

すいみんしょうがい睡眠障害

こちらの記事の監修医師
和クリニック
前田 佳宏

概要

不眠や入眠障害、早朝覚醒など、睡眠に関連する疾患の総称を睡眠障害といいます。具体的には、「眠れない」、「眠りが浅い」、「夜間に目が覚める」、「早朝に目が覚めてしまう」、「日中に耐えられないほど眠い」などの症状が出現します。日本人の場合、約5人に1人が何らかの睡眠の悩みを抱えていると言われています。年齢とともに睡眠障害が起こる頻度は増加し、60歳以上では約3人に1人が睡眠で悩んでいると推測されています。「眠れない」という不眠症が最も一般的な睡眠障害ですが、逆に「眠すぎて起きていられない」という過眠症も睡眠障害に分類されます。その他にも、睡眠時に一時的に呼吸が停止する、睡眠時無呼吸症候群や、寝付こうとすると身体を動かしたくなる、レストレスレッグス症候群も広義の意味では睡眠障害に含まれます。睡眠障害そのものが健康面に影響を及ぼすだけではなく、うつや気分障害などの精神疾患を合併することも多く、睡眠障害が日常生活に与える影響は非常に大きいといえます。

原因

睡眠障害の原因は多種多様です。特定の原因を見つけられない場合も多く、治療が長期間に及ぶことも少なくありません。そもそも加齢や運動不足に伴い、必要な睡眠時間も短くなります。日常的なストレスや人間関係など、精神面が睡眠に影響を与えることはもちろんのこと、高血圧や糖尿病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病によって睡眠障害を発症することもあります。薬物の副作用、カフェインやアルコールなどの嗜好品(食品)、運動不足などが原因の場合もあり、原因の特定は非常に困難です。騒音や光、寝具など、物理的な影響によって睡眠が妨げられている場合には、原因を取り除くことで症状が劇的に改善する可能性があります。

症状

睡眠に関連する様々な症状を発現するのが睡眠障害です。眠れないという不眠症状や、夜間に目が覚める中途覚醒だけではなく、眠りが浅く「寝ても寝ても眠い」といったような熟睡感の欠如が出現する場合があります。多くの場合、睡眠障害の症状は一種類ではなく、「眠れないし眠りも浅い」といったように、複数の症状を合併しています。不眠によって日中の眠気が引き起こされることも多く、仕事や学業に影響が出るというケースも少なくありません。気分障害やうつ、適応障害などの精神疾患様症状を合併することもあるため、総合的な症状の確認が重要となります。

検査・診断

問診や病歴の確認を行い、症状の詳しい聞き取りをすることで診断が可能です。薬剤の副作用の影響で睡眠障害を発症している可能性もあるため、薬剤の服用歴を確認することも重要です。より専門的な検査としては、ポリソムノグラフィーが挙げられます。ポリソムノグラフィーは、睡眠の質の低下と原因を調べる検査です。睡眠中の脳波や目の動き、心電図、呼吸、動脈血酸素飽和度(血液に酸素が十分取り込まれているかを示す指標)を同時に記録することが可能な検査です。精神疾患の有無を確認するのはもちろん、睡眠時無呼吸症候群やレストレスレッグス症候群は見逃されやすいので注意が必要です。

治療

特定の原因がみられない睡眠障害の治療では、生活習慣と生活環境の改善が最も重要であるといえます。不眠に対しては様々なタイプの睡眠薬を使用する場合もありますが、睡眠薬の副作用によって、認知機能の低下や日中の眠気が出現することも多く、安易に睡眠薬を使用すれば良いというものではありません。適切な運動を行い、寝る前のカフェインやアルコール摂取を控えるなど、生活リズムを整えるだけでも症状を改善できる可能性があるため、まずは生活習慣を改善することが重要です。精神的なストレスによって不眠が出現するケースは非常に多く、カウンセリングなどの治療が効果的な場合もあります。ストレスの根本的な原因を取り除くことが可能なのであれば、できるだけストレスのない生活を送ることが有効な治療方法となります。

予防/治療後の注意

食事、運動、仕事、人間関係など、日常的な生活の全てが睡眠に影響を及ぼす可能性があります。睡眠の量だけではなく、睡眠の質も重要であり、「ぐっすりと眠れる環境」を整えることが大切です。睡眠障害によって、身体的・精神的な異常が起こりやすくなるため、生活リズムを整えて、快適な睡眠を心がけましょう。

こちらの記事の監修医師

和クリニック

前田 佳宏

〇診療科 : 精神科、心療内科

《 経歴 》 

2013年島根大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院精神神経科に入局。三枚橋病院、東京警察病院にて一般精神科臨、国立精神・神経医療研究センターにて薬物依存症の臨床にも携わった。都内のクリニックにて児童精神科専門外来やトラウマ専門外来にも従事した。
精神分析や認知行動療法、家族療法の他に、BSP、BCT、EST、IFS、CPT、TF-CBTなどトラウマケアの各種技法や、漢方、睡眠医学、愛着などの視点も取り入れ、患者さんに適切な治療を提案する。

治療に適した診療科目

内科 精神科 心療内科

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