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口腔乾燥症(ドライマウス)【イシャチョク】

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最終更新日:2022年2月18日

こうくうかんそうしょう(どらいまうす)口腔乾燥症(ドライマウス)

こちらの記事の監修医師
哲学堂デンタルクリニック
重永 基樹

概要

口腔乾燥症は、唾液の分泌が低下して、口が乾いた状態のこと全般を意味します。広い意味での口腔乾燥症は、唾液分泌の低下だけでなく、口が乾いていると自覚する症状すべてをさします。ドライマウスと呼ばれることもあります。唾液腺から分泌される平均的な唾液の量は1日あたり約1~1.5リットルとも言われています。唾液は口の中を潤しているだけではなく、食べ物を消化したり、口の中を保護したり、体内に病原菌が入らないように防いでいるなど、唾液の働きは多岐にわたります。そんな唾液の分泌量が減少すると、口の中が潤わず、ネバネバした状態になります。パンなどの乾いた食べ物が食べにくくなるのはもちろん、口の中が上手く清掃できないため、プラーク(歯垢)がつきやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが増加します。その他、口臭の悪化・摂食障害・味覚障害・発音障害などが合併する場合もあります。

原因

口腔乾燥症の原因は様々であり、加齢や病気によるもの、薬の副作用によるもの、脱水、口呼吸、ストレスなどさまざまです。原因は必ずしもひとつに特定できるものではなく、多くの要因が複雑に絡み合った結果、唾液分泌が低下しているというケースが大半です。唾液分泌が低下する代表的な原因疾患としては、糖尿病や甲状腺機能障害、尿崩症、シェーグレン症候群などが知られています。また、抗うつ剤や抗不安薬、降圧剤、鎮痛剤などの副作用で口腔内乾燥症が出現する場合もあります。精神的なストレスや不安、緊張なども口腔乾燥に大きな影響を与えています。過度なストレスがかかったり、強く緊張することで、サラサラ成分の唾液の分泌が抑制され、ネバネバ成分の唾液が増加します。人間関係などで長期間精神的なストレス負荷がかかっている場合には、唾液分泌がトータルで減少することがあります。

症状

口腔内乾燥症の症状は唾液分泌の低下です。唾液分泌の低下に伴って、軽症例では主に口の中のネバネバ感、口の中がヒリヒリする、虫歯、歯垢の増加、さらに口臭も強くなります。また、重症化すると、口腔内の乾燥が進行し、強い口臭、舌表面のひび割れ、痛みによる摂食障害などの症状も出現するようになります。唾液には口腔内を清潔にする作用があるため、唾液の低下によって口腔内に細菌が繁殖しやすくなり、感染症のリスクも上昇します。

検査・診断

口腔乾燥症の診断には、問診による患者さんの自覚症状の聞き取りが重要です。口の渇きの程度や症状、治療中の病気、服用している薬など、患者さんの自覚症状と環境要因を総合的に考慮して診断を行います。決められた時間でどのくらい唾液が出るかを測定する検査を行うことも可能です。唾液量の検査には、ガムを噛みながら出た唾液量を測るガムテストや、ガーゼを噛んで吸収された唾液量を測るサクソンテストと呼ばれる方法もあります。口腔内の状態や傷の有無などを調べることも重要で、虫歯や歯周病が確認される場合には、レントゲン検査などの画像検査を組み合わせた歯科診断が必要になる場合も多いです。

治療

疾患の原因によって治療方法は異なりますが、精神的なストレスや特定の場面での緊張が疾患発症の要因となっている場合、それらのストレスを取り除くことが重要です。リラックスして副交感神経を優位にすることや口呼吸をへらすことなども、口腔内乾燥の解決方法としては有用です。しかし、加齢や特定の疾患によって唾液分泌が減少している場合、リラックスするだけでは解決にならないことも多く、保湿成分の含まれたスプレーを口腔内に噴霧する方法や、保湿ジェルを口腔内に塗布する方法、ワセリンなどを用いて口腔内を保護する方法などの対症療法が行われることがあります。シェーグレン症候群と放射線による口腔乾燥症の場合に限り、人工唾液や唾液分泌を促進する薬剤が保険適応となっていますが、一般的な口腔内乾燥に使用することはできません。その他、必要に応じて唾液分泌を促す漢方薬などを処方することもあります。

予防/治療後の注意

口腔内乾燥を予防するためには、ガムを噛む、鼻呼吸ができるようにトレーニングする、室内の乾燥を防ぐ、保湿作用を持つマスクを着用する、リラクゼーション作用のあるストレッチなどを生活に取り入れる、などの対策があります。どれもご家庭での対応法になりますが、自分にあった予防方法を見つけ、それを習慣化することが重要です。また、口腔内を清潔に保つことも大切であるため、定期的に歯科医院を受診されることをお勧めします。

こちらの記事の監修医師

哲学堂デンタルクリニック

重永 基樹

〇経歴:
1999年愛知学院大学歯学部卒
2002年哲学堂デンタルクリニック開院
歯科医院運営の他、老人ホームやデイサービス、訪問看護等の介護事業、歯科医師向けコンサルティング業、人材派遣会社の運営などを行う。

治療に適した診療科目

歯科口腔外科 内科 歯科

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