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最終更新日:2022年7月6日

がんせいひろう眼精疲労

こちらの記事の監修医師
スマイル眼科クリニック
岡野 敬

眼精疲労

概要

目が疲れる、目が痛いといった症状は「眼疲労」と呼び、症状が執拗に続き、体に影響がおよぶ場合を「眼精疲労」と呼びます。眼精疲労は、目や体の病気、目の酷使、ストレスなど、複数の原因が重なって起こります。眼精疲労は、眼科で診断してもらうのが適切です。治す方法は、ビタミンB製剤の点眼薬や、眼鏡・コンタクトレンズの調整、原因となる病気の治療です。予防のために、目の体操や視環境の改善が大切です。

原因

眼精疲労は、目や体の病気、目の酷使、ストレスなど、複数の原因が重なって起こります。第1に、目の病気として、近視・乱視・老視(老眼)があると、目を凝らし、首を突き出す姿勢をとり、目が疲れ、肩こりを起こします。眼鏡やコンタクトレンズが合っていないことも原因の一つです。また、左右の視力に大きな差がある場合、眼鏡で矯正すると、網膜に映る像の大きさが左右で異なり、目が疲れやすくなります。この場合は、コンタクトレンズにするのが、解決策です。ドライアイ、緑内障、白内障、斜視、射位、眼瞼下垂でも眼精疲労を起こします。第2に、体の病気として、更年期障害、自律神経失調症、耳、鼻や歯の病気があると、眼精疲労を起こしやすい傾向があります。第3は、目の酷使ですが、パソコンやスマホ画面を長時間見続けると、まばたきの回数が減り、涙が蒸発してドライアイとなります。さらに、画面を凝視し、隅々から情報を探し出そうとして、眼疲労が進むのも一因です。第4として、ストレスが眼精疲労の原因となることもあります。第5として、「明るさ不足」です。最低500ルクス、できれば750ルクス程度の明るさが求められます。近視の進行を抑制したい場合や老眼の症状をなるべく感じたくない場合は1000ルクス以上がおすすめです。

症状

眼精疲労の症状は、目が疲れる、ぼやける、かすむ、目が痛い、充血する、目が重い、しょぼしょぼする、まぶしい、涙が出るなどです。体の症状には、肩こり、倦怠感、頭痛、めまい、吐き気などがあります。

検査・診断

眼精疲労は、眼科で診断してもらうのが適切です。症状を確認し、視力、眼圧、眼底、視野、眼球運動検査で、目や体の病気がないかを調べます。さらに、眼鏡やコンタクトレンズが合っているか、視環境に問題がないか、ストレスの関係はないかをチェックします。

治療

眼精疲労は、原因が存在する限り、自然には治りません。日常生活に支障が生じている場合、体にも症状が出ている場合、眼精疲労の原因が目や体の病気やストレスである場合は、治療が必要です。まず、ビタミンB製剤の点眼薬で症状を改善させます。次に、眼鏡やコンタクトレンズの調整も必要です。レンズの度数を合わせる、レンズの中心と瞳孔の中心を合わせる、眼鏡を顔の形に合わせる、レンズに傷がある場合は取り替えるなどで調整します。次項で記載する、視環境の改善、ストレス発散も治療を助ける手段として重要です。眼精疲労の原因となっている目や体の病気がある場合は、それも治療しましょう。

予防/治療後の注意

眼精疲労の予防法は、第1に目の体操が大切です。両目を開いて、上下左右に大きく回転させます。第2にツボ・マッサージも効果的です。こめかみや首筋には、目の疲れや肩こりに効くツボがあり、こめかみや首筋のマッサージがおすすめです。第3は温めることです。温かいタオルをまぶたの上にのせたり、まぶたの上に温かいシャワーを当てたりすると効果あります。また、ドライヤーを肩に当てると肩こりに効きます。第4には視環境の改善が大切です。作業時の照明は、個人のデスクにはスタンドを設け、750〜1000ルクス位にしてください。通常の人工照明では1000ルクス程度になるので、一番明るくしていただくことをおすすめします。パソコンのモニターは、見下ろす角度(画面の中心が正面視した時に十五度程度下にくるのが理想)にセット、適度な明るさとコントラストに調節、モニターに光が写り込まないようにするのが重要です。椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばしましょう。パソコンやスマホを観る時には、適時休憩して、目を休めるようにしてください。室内空気の乾燥に気をつけましょう。タバコの煙もよくありません。睡眠を十分とり、目を休めることも大切です。それから、趣味、散歩、スポーツなどでストレスを解消してください。

こちらの記事の監修医師

スマイル眼科クリニック

岡野 敬

〇診療科 :眼科
〇アクセス:神奈川県横浜市青葉区青葉台1-6-12 カンゼームビル4F

【経歴】
平成9年 杏林大学医学部卒業。
杏林大学病院アイセンター、公立阿伎留病院眼科、志和眼科医院、都南眼科、みたけ眼科、やはば眼科院長として勤務し、外来診療と手術を行う。
平成14年9月より、横浜市青葉区のスマイル眼科に勤務。
平成15年1月よりスマイル眼科クリニック院長。

【専門】
前眼部疾患、緑内障、アレルギーなど一般眼科外来、コンピュータ支援医療

【所属学会】
日本眼科学会、日本眼科医会、ドライアイ研究会、日本LIME研究会、近視学会、東洋医学会会員。

【趣味】
コンピュータ、ワイン、コーヒー、料理など。 二児の父。最近は辰巳琢郎氏の推薦により、六本木男声合唱団倶楽部に所属し、ボランティア活動にも精を出す。

治療に適した診療科目

眼科 脳神経外科

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