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最終更新日:2022年2月21日

ききょう気胸

こちらの記事の監修医師
日暮里内科・糖尿病内科クリニック
竹村俊輔 院長

概要

気胸とは、肺を覆う胸膜に穴が開いて、胸腔内に空気が漏れ出し、肺が縮んでしまう病気です。気胸は原因によって、自然気胸・続発性気胸・外傷性気胸に分類されます。一番多い原因はブラ(空気のたまった袋)が破れて空気が漏れ出すことです。症状としては、刺激性の咳・突然の胸痛と呼吸困難があります。検査・診断は、胸部X線検査あるいは胸部CTで行います。治療は、軽度なら安静にして様子を見る方法、中等度以上なら胸腔ドレーンを挿入する方法、胸腔鏡手術、開胸手術があります。 気胸は軽度のものから、命に関わる重度のものまであり、それぞれのケースに応じて早急で適切な対応が必要です。また、一度治癒しても再発しやすく、再発を繰り返すなら、胸腔鏡手術などの適応となります。胸腔鏡手術は、近年技術が進歩しており、開胸しなくても、手術ができる治療法です。

原因

気胸の原因は、外傷によるものと、外傷以外のものに分類されます。外傷によるものは外傷性気胸と呼ばれ、交通事故や高所からの転落によって外傷を負い、胸膜に穴が開くことが気胸の原因です。 外傷が原因でないものは自然気胸と呼ばれ、さらに原発性自然気胸と続発性自然気胸に分かれます。原発性自然気胸は、ブラが破れて起こり、10~30代のやせ型の男性に多いのが特徴です。体質的に胸膜が弱いのが原因と考えられています。続発性自然気胸は、肺気腫、間質性肺炎などで肺の一部が破壊され、気胸を起こします。 また、稀な疾患ですが、生理の際に発症する月経随伴性気胸や遺伝子の異常によるリンパ脈管筋腫症という病気が気胸の原因となることもあります。

症状

気胸の症状としては、刺激性の咳、突然の胸痛と呼吸困難があります。気胸は、運動時、安静時、寝ているとき、いつでも起こります。気胸の程度により症状の強さはさまざまであり、軽い場合は無症状のことがあるくらいです。 症状があっても、肺の縮み方が軽度の場合、安静にしていれば自然に治ることもあります。逆に程度が高くなると、空気の漏れが続き、胸腔内に空気がどんどん溜まっていって、心臓や肺を圧迫し、高度の呼吸困難、チアノーゼ、ショックを起こします。これが緊張性気胸です。

検査・診断

気胸の診断は、胸部X線検査あるいは胸部CTで行います。虚脱した肺と、その末梢側にある空気の像が見つかれば診断できます。虚脱した肺は外に凸の場合が多いですが、胸膜が癒着していると、肺も引っ張られて、形もいろいろです。また、肺の虚脱の程度により、軽度、中等度、高度の3種類に重症度分類されますが、概要を下記に示します。 ・軽度気胸:肺尖部(肺の一番上の部分)が鎖骨よりも上にある状態 ・中等度気胸:経度と高度の中間状態 ・高度気胸:肺が60%以上縮んでいる状態 症状と重症度分類は相関しており、予後判定や治療法の決定に役立ちます。 それから、胸部X線検査やCT検査で、気胸の原因となる肺気腫や間質性肺炎があるかどうかも診断できます。まれに、破裂部における血管の損傷から、出血をきたした血気胸が見つかることがあります。

治療

軽度の気胸の場合は、安静にして様子をみると、自然に治癒する場合が少なからずあります。自然に改善せず進行する場合、あるいは最初から重症度が中等度以上の場合は、胸壁に穴を開け、胸腔内に胸腔ドレーンを挿入し、胸腔内の空気を抜いてやります。空気の漏れが止まらない場合、胸膜の癒着を起こすために、血液や薬を注入することもあります。これが胸腔内注入癒着法です。それから、緊張性気胸の場合は、命に関わる状態ですから、緊急で胸腔ドレーンを挿入する必要があります。 こうして治療しても気胸が治癒しない場合、あるいは原因となるブラが明らかな場合は、手術療法の適応となります。第一選択は胸腔鏡手術でブラを切除し、胸膜の穴をふさぐ方法です。この胸腔鏡手術では、全身麻酔で、胸壁に3カ所、1~2㎝ほどの穴をあけ、それから胸腔鏡と肺を掴む手術具を挿入し、自動縫合器を用いてブラを切除します。 ただし、病巣が広範囲で、胸腔鏡で対応不能の場合は、開胸手術をすることもあります。それから、血気胸の場合は出血がありますので、緊急手術が必要です。

予防/治療後の注意

気胸は一度治癒しても再発しやすく、再発率は30~50%と言われています。ですから、一度気胸を起こした場合、激しい運動を避けるなどの注意が必要です。それでも再発を繰り返す場合、あるいは最初から再発を避けたいと考える場合は、手術療法の適応になります

こちらの記事の監修医師

日暮里内科・糖尿病内科クリニック

竹村俊輔 院長

〇経歴:
2010年 東海大学医学部卒業
2012年 済生会川口総合病院初期研修医修了
2012年 東京女子医科大学糖尿病・代謝内科入局
2019年 東京女子医科大学大学院内科学(第三)卒業
2019年 東京女子医科大学糖尿病・代謝内科助教
2021年 日暮里内科・糖尿病内科クリニック院長 就任
〇資格・所属学会:
日本糖尿病学会糖尿病内科専門医
日本内科学会内科認定医
日本禁煙学会認定指導者
日本医師会認定産業医
医学博士
〇学会活動・論文:
2017年 東京糖尿病性腎症セミナー 最優秀賞

治療に適した診療科目

内科 呼吸器内科 呼吸器外科

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