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急性虫垂炎(盲腸)【イシャチョク】

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最終更新日:2021年10月6日

きゅうせいちゅうすいえん(もうちょう)急性虫垂炎(盲腸)

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓

急性虫垂炎(盲腸)

まとめ

大腸の入り口にある盲腸には虫垂と呼ばれる5~10cm程度の突起物がある。この虫垂が異物やふん石などが原因で閉塞し、炎症を起こす疾患が急性虫垂炎であり、いわゆる「盲腸」である。急に激しい腹痛を起こす疾患を急性腹症と呼び、急性虫垂炎はその中でも最多である。2、3歳の幼児期から小・中学生、20歳代で発症しやすいが、どの世代でも起こる疾患であり、男女差はない。右下腹部の痛みが特徴的で、幼児の場合は食欲減退、嘔吐などで判明することがある。炎症が粘膜のみで起こる「カタル性虫垂炎」、虫垂壁全体が炎症する「蜂窩織炎性虫垂炎」、壁に壊死がみられる「壊疽性虫垂炎」がある。

この病気の原因

虫垂の急な炎症により急性虫垂炎を発症する。発症原因はすべて解明されておらず、消化管の内容物が固まってできたふん石などの異物が原因で虫垂が閉塞し、捻れることで血行が悪化して発症する。食べ過ぎ・飲み過ぎ、便秘、過労などの不規則な生活習慣も、発症要因となるとされる。虫垂炎は虫垂が炎症を起こし化膿した状態で、放置すると虫垂内に膿がたまり右下腹痛の原因となり、発熱が生じる。さらに悪化すると穿孔し、膿が腹腔内へ流れ出て腹膜炎を併発することがあるので注意する。

主な症状

右下腹の痛みが特徴的だが、最初は虫垂の根元が詰まり圧迫されるため、初期症状はみぞおち辺りに痛みが出て、嘔気を伴うことが多い。また、下痢を伴うこともある。徐々に右下腹部へと痛みが移動し、時間の経過とともに悪化する。幼児の場合は痛みを伝えることが難しく、食欲不振、嘔吐などの症状により異変に気づくことがある。炎症が進行し、虫垂に穴が開くと痛みが増加する。広範囲に膿が広がると高熱が出てお腹を触られるだけでも痛みを感じる。強い痛みで腹筋の力が抜けないため、患者は背中を丸めた姿勢になることが多い。

検査/診断の方法

問診により痛みの有無や場所、程度を確認する。腹部や直腸部を触診して、圧迫により痛みがあるかを調べる。血液検査では白血球数やCRP値から炎症度を診断する。超音波・CT検査ではて虫垂の炎症や腫れ具合、ふん石の有無、周辺器官の状態を確認した上で手術適用、あるいは抗生物質による保存療法を行うかなど、治療法を判断する。超音波検査により虫垂炎の診断となることが多いが、CT検査で他疾患を鑑別することもある。

主な治療方法

軽症の場合は、抗菌薬投与と経過観察で炎症を抑える保存的治療を行う。いわゆる「薬でちらす」方法で、カタル性虫垂炎などの比較的軽症の場合に行われる。再発リスクによって、治療法の変更が行われることもある。発症後、一定期間で虫垂に穴が開く危険性が高いため、虫垂を切除する外科的治療が行われることが多い。手術は開腹手術と腹腔鏡下手術があり、開腹手術では皮膚切開して虫垂を切除する。腹腔鏡下手術では数ヵ所の穴から腹腔内にカメラを入れて虫垂を切除するが、炎症が大きい場合には行えない。腹膜炎や盲腸の炎症などがあれば、汚染物質を体外排出する腹腔ドレナージ術を行い、炎症を抑えてから待機的に手術する場合もある。

治療後に注意すべき点/予防対策

幼児は特に正確な病状を伝えることが難しく、発見が遅れ容体悪化により入院の長期化が少なくない。幼児にはよく腹痛がみられるが、お腹を痛がるとき、触っても嫌がらないかが診断の目安となる。発熱、食欲不振、吐気などの症状にも注意し、普段の様子と異なれば早めに医療機関を受診する。治療後は医師の指示に従い、体力回復まで安静にすることが大切である。

こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木 幹啓

【経歴】自治医科大学卒業
三重大学小児科入局
三重県立総合医療センター(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
国立病院機構三重中央医療センター(新生児集中治療室を担当)
国立病院機構三重病院 (小児急性期病棟、アレルギー・糖尿病・腎臓病慢性期病棟、重症心身障害児病棟を担当)
山田赤十字病院(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
紀南病院(小児科医長)
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
2020年10月、株式会社オンラインドクター.comを設立。CEOに就任

治療に適した診療科目

内科 消化器内科 胃腸内科 消化器外科 胃腸外科 救急科

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