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最終更新日:2021年10月6日

いんふるえんざインフルエンザ

インフルエンザ

まとめ

インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染して発症する疾患である。インフルエンザウイルスは構造の違いによりA型・B型・C型の3種に大別され、冬に流行するのがA型とB型である。A型の流行が終息する春先にB型が流行することが多い。ウイルス感染から発症までの潜伏期間は約1~4日間、平均2日間で、A型に感染した場合は症状が強い。

この病気の原因

インフルエンザウイルスに感染して発症する。感染経路はくしゃみや咳に含まれるウイルスを吸い込む飛沫感染、ウイルスに汚染された手指を介し体内に取り込み発症する接触感染などがある。インフルエンザウイルスは気道粘膜に吸着して細胞内へ侵入し、喉、気管支、肺で急激に増殖して症状を引き起こす。A型・B型のインフルエンザウイルスは寒く乾燥した条件下で増殖しやすいので冬場が流行のピークを迎える。免疫力低下により症状が悪化する。乳幼児、高齢者、妊婦、喘息などの基礎疾患をもつ人や、自己免疫疾患治療中の人は重症化しやすく注意が必要である。

主な症状

感染後約1~3日間の潜伏期間を経て数時間単位で複数の症状が起こり急変する。風邪は発症後の経過が緩やかで、主症状はくしゃみ、喉の痛み、鼻水・鼻づまりなどだが、インフルエンザは38度以上の発熱、頭痛、喉の痛み、関節痛、筋肉痛、咳、鼻水、全身倦怠感など全身に症状が表れる。子ども、高齢者、妊婦、免疫力の弱い人が感染すると、重症化しやすい。肺炎、インフルエンザ脳症、ARDS(急性呼吸窮迫症候群。肺胞でのガス交換がうまく行えず、急な息切れや呼吸困難などが起こる疾患)、急性心膜炎、心筋炎に進展することもある。

検査/診断の方法

綿棒で鼻の奥から粘液を採取し、感染の有無を調べる迅速検査キットで診断することが多い。粘液の採取後、約15分以内に検査結果が判明するが、インフルエンザウイルスの量が体内で一定量に増えた状態(発熱後12~24時間)にならないと反応せず、陰性になることもある。流行期は検査キットを使わず、症状と経過から診断することもある。また、必要に応じ胸部レントゲンにて肺炎の有無を確認する。

主な治療方法

安静を保ち、睡眠を十分にとることを基本とする。十分な水分補給を行い、高熱による脱水症状を予防する。抗インフルエンザ薬には体内のインフルエンザ増殖を抑制する働きがあり、内服薬、吸入薬、点滴の剤形がある。患者の年齢、全身状態、重症度、合併症の有無などで使い分けを行う。抗インフルエンザ薬は発症後48時間以内に投与しないと大きな治療効果が得られないため、感染判明後は速やかに投与する。発熱期間を1~2日短縮する効果があるが、軽症、体力のある患者、副作用が懸念される場合は、投与しないこともある。抗インフルエンザ薬のほか、解熱剤、鎮痛剤、鼻水を抑える薬を併用することもある。解熱剤、鎮痛剤にはインフルエンザの合併症のリスクがある種類があるので、市販薬ではなく処方薬を服用する。解熱後2~3日はインフルエンザウイルスを排出するので、その期間の外出はなるべく控える。

治療後に注意すべき点/予防対策

毎年インフルエンザの予防接種を受けることを推奨する。予防接種を行っても発症する場合はあっても重症化を防ぐ。また、流行期となる冬場は、外出時のマスク着用、人混みを避け飛沫感染を予防する。手指を介した接触感染対策として、帰宅時はせっけんを用いて丁寧に手洗いを行う。インフルエンザウイルスは湿気に弱いことから、室内の湿度を50~60%に保つよう心がける。

治療に適した診療科目

内科 呼吸器内科 感染症内科 呼吸器外科 小児科

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