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胆道がん(胆管がん・胆のうがん)【イシャチョク】

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最終更新日:2022年3月8日

たんどうがん(たんかんがん・たんのうがん)胆道がん(胆管がん・胆のうがん)

こちらの記事の監修医師
めじろ内科クリニック
久野 伸夫

概要

胆道とは、肝臓で作られる胆汁という消化液を十二指腸まで運ぶ管のことを言います。胆道がんは、胆道にできるがんの総称であり、肝臓の中にある胆管にできる肝内胆管がん、肝臓から出てきた左右2本の胆管とそれが1本に合流した総胆管にできる肝外胆管がん、胆汁を一時的に蓄える胆嚢という袋にできる胆のうがん、総胆管の十二指腸の出口である乳頭部にできる乳頭部がんに分類されます。日本では、1年に約23,000人が胆道がんを発症していると言われており、高齢の方に多い疾患です。胆管がん(肝内胆管がん、肝外胆管がん)は、男性に多く、胆のうがんは女性に多く見られます。

原因

胆道がんを発生する原因はまだよく分かっていませんが、胆道粘膜への持続的な刺激や胆のう炎、原発性硬化性胆管炎などの慢性炎症が考えられます。また先天性の疾患で、膵管と胆管が十二指腸の手前で合流してしまう膵胆管合流異常も危険因子とされています。その他、胆管がんの多くが結石のある部位に発症しているため、管内結石症も関連性があると言われています。2012年には、印刷工場で塩素系有機洗浄剤を使用していた多くの作業員が胆管がんを発症していたことが報告されています。塩素系有機洗浄剤の主成分であった化学物質ジクロロプロパンが発がん原因であると考えられています。

症状

初期症状は、ほとんどありません。がんが進行するにつれて、黄疸、右上腹部痛、発熱や倦怠感、食欲不振といった症状が現れます。中でも最も多い症状は黄疸です。胆管が腫瘍により閉塞されることで胆汁が流れにくくなり、血管内に逆流することで発症します(閉塞性黄疸といいます)。黄疸になると胆汁中の色素であるビリルビンによって、皮膚や眼球が黄色くなったり尿が濃くなったりします。黄疸が進むと皮膚の痒みや倦怠感などを引き起こします。黄疸は肝外胆管がんや乳頭部がんでよく見られます。その他、胆管の閉塞により胆汁が流れにくくなると、便に胆汁の色が着かなくなり白色便になることもあります。

検査・診断

まずは血液検査と腹部超音波検査を行います。胆管が閉塞されると肝機能障害が起き、血液検査でALPやガンマGTPという胆道系酵素や総ビリルビンなどの検査項目の数値が上昇します。しかし、必ずこれらの値が胆道がんで上昇するとは限らないため、血液検査は診断の補助的役割となります。超音波検査では、胆管の拡張などを確認することができます。しかし、胆管の下流の方は見えにくく、胆道全体を確認するために腹部造影CT検査やMR胆管膵管造影検査が行われます。また内視鏡を十二指腸の胆管出口である乳頭部まで挿入し、次に造影用の細い管を内視鏡内を通して胆管に挿入し、造影剤を流し込みX線撮影を行うERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)や、内視鏡の先端に超音波装置をつけて胆のう付近の胃や十二指腸に挿入し、体内で超音波検査を行う超音波内視鏡検査を行うこともあります。

治療

胆道がんを根治できる治療法は、外科手術となります。外科手術ができない場合は、化学療法などを行います。胆道がんの手術方法は、腫瘍の位置により選択されます。胆管がんや胆のうがんなどで肝臓の近くにある場合は、肝臓も含めた広範囲の切除が必要となります。 また、腫瘍が十二指腸側にある場合は、膵臓の一部も含めた切除、動脈への浸潤がある場合はバイパス手術や動脈再建を行うこともあります。胆道がんの根治治療は手術しかなく、可能な限り積極的に手術治療を行います。化学療法は、一般的に抗がん剤による薬物治療となります。がんの進行が局所に止まっている場合などは、抗がん剤と併用して放射線治療を行うこともあります。手術までの待機期間や手術対象外になった場合には、胆道の閉塞による黄疸の処置や胆嚢・胆管炎に対する治療を行います。閉塞性黄疸になると、腸での消化吸収が不十分になるなどして手術や薬物治療などが安全に行えない可能性が出てきます。また胆嚢・胆管炎を引き起こす可能性も高くなります。そのため胆道閉塞を起こした場合には、胆汁を体外に排泄させるため胆道ドレナージを行います。また、胆汁の流れを確保するため内視鏡を用いて胆道ステントの留置なども行ったりします。

予防/治療後の注意

外科手術で肝臓や膵臓を大きく切除すると、胆汁や膵液の分泌が低下する可能性があり消化や栄養の吸収に時間がかかることがあります。食事は消化に良いものを少しずつ取ることが必要です。また、脂肪分の多い食品や刺激物を控えバランスの良い食事を取ることも大切です。予防と言える予防はありませんが、発症原因のひとつと言われている膵胆管合流異常に対しては、診断時に胆のうや拡張した胆管を手術により摘出することが勧められています。

こちらの記事の監修医師

めじろ内科クリニック

久野 伸夫

〇アクセス :東京都豊島区目白3丁目5−11 NOBビル3F
〇診療科:内科・糖尿病内科・消化器内科

【経歴】
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本糖尿病学会専門医
労働衛生コンサルタント

治療に適した診療科目

内科 消化器内科 胃腸内科 腫瘍内科 外科 消化器外科 胃腸外科 腫瘍外科 肝臓内科

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